Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

明日はシンポジウム「遣唐使とユーラシア世界」

2013年11月30日 22時14分09秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 明日は10時30分から16時30分まで、昼休みを除いて5時間の長丁場で、横浜ユーラシア文化館特別展「遣唐使は見た!」の関連企画シンポジウム「遣唐使とユーラシア世界」が行われる。事前にメールで申し込んだらさいわいに抽選で当たり参加できるとのメールが届いた。
 いつもは講座の時間は90分ないし120分である。昼休みを挟んでいるとはいえ、5時間座っていられるか心配ではある。しかも会場の横浜市歴史博物館の周囲には200名がどっと昼食を求めたら周辺の店はパンクしそうな感じである。事前にコンビニでお茶とおにぎりを用意していったほうがよさそうである。天気がよければ大塚歳勝土遺跡で日向ぼっこをしながらおにぎりを頬張るのも悪くない。
 遣唐使の歴史は習ったようでいて、踏み込んでは習っていない。当時の倭と唐の文化落差や西域の文化も射程に入れてのまとまった話は聞いていない。かなり昔に新書か何かで通史を読んだような気はするのだが‥。

 楽しみにしていたシンポジウムである。妻からは山下公園の銀杏並木の黄葉を見に行かないかと誘われたが、冷たく断ってしまった。少々後ろめたい気はするが、折角当たった抽選である。大事にしなくては‥。


穏やかな1日 明日から師走

2013年11月30日 13時30分35秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 昨日に比べておだやかな天候の一日になりそうな気配である。朝から退職者会のブロック費の会計処理。金額は10万円に及ばない規模だが、12月でちょうど1年分の支出の整理はそれなりに面倒である。昨年12月から私の属するブロックに会から助成金が出されるようになったのだ。
 あずかっている以上は正確・明朗であるのは当然。正月明けに会計監査を受けることにした。退職者会自体の会計年度は4月-3月なので、4月に入ったらもう一度3月までの会計監査を受けて、会計年度と整合性を持たせなければならない。
 同時に会員にわかりやすい会計報告をする必要もある。どのような会計報告がわかりやすいか、会計監査までに作らなければならない。年末までにつくる必要がある。同時に会計規則等もことし1年試行した結果をまとめてキチンと成文化しなくてはならない。

 もう少し幹事を増やして、別の方に会計担当をお願いしたいのだが‥。そのためには会員も増やさなくてはいけない。

 午後は「「南海トラフ巨大地震」に関する2時間の講座の予定がある。2回欠席だったので、その分のレジュメも読み込まなければならない。欠席するとやはり、学生だった頃と同じくつらいものがある。

着る物から冬支度

2013年11月29日 23時49分58秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 関東地方だけ気温が高い状態が続いている。いつまでこんな気温分布が続くのだろうか。そうはいっても今日は寒いと感じた。やはり日が翳ると寒い。風が強かった所為もある。
 井上雅之展【水鏡みずかがみ】むかう途中、さすがに寒く感じて薄いダウンコートの下に、サマーセーターを1枚着てしまった。その上、温かいコーヒー缶を古淵の駅で購入してしまった。
暑さ・寒さには強い、というか両極端が意外と好きなのだが、それでもその気温に体が慣れるまでに日数がかかるようになったみたいだ。
 そろそろサマーセーターではなく、セーターを用意したほうがいいかもしれない。靴下も厚手に変えることにしよう。ついでにズボンも冬用に変えなくてはいけない。薄いダウンコートだけではなく、冬用のコートも引っ張り出さなくてはいけない。
 明日当たり箪笥をひっくり返して、冬支度としよう。

井上雅之展【水鏡みずかがみ】

2013年11月29日 20時44分51秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
   

 井上雅之展【水鏡みずかがみ】-雁皮紙によるコラージュ-を見学してきた。
 先々週から開催されていて、案内をいただいたのだが、明日最終日という今日になってようやく訪れることが出来た。昨年訪れて初めて御本人から丁寧な説明を受け、とても印象に残っている。そして9月に「浮・透・韻・奏」展も訪れた。
 今回は始めてみる明るい色の大作もあった。御本人にお会いできて、前回よりも詳しくお話を聞く機会を得ることが出来た。
 私はいつも井上雅之氏の作品を見ると、広大な宇宙のなかの磁場や光の運動を思い浮かべるのだが、作者御本人のイメージは水の波紋であるとのこと。見る私の勝手な誤解は大変申し訳ないのだが、私なりのそれが空間の奥行や時間の累積などイメージの飛翔が感じられてどうしてもそこから抜け出せないでいる。
 今回、雁皮紙を使った作成の複雑で繊細な過程、発色に対する工夫、雁皮紙という素材に対するこだわりやその効果などを聞くことが出来た。あまり理解力がなくてとても全部を理解できたとは思えないが、絵画作品を作る現場のお話を直に聞く機会というのはとてもありがたいと思う。そして構図や画面の配色などへの配慮なども聞くことが出来た。「線」というものの理解、「線」が単なるものの境界を示すものだけでなく、背後の質感や量感、物質感も象徴的にあらわすものでもあることを教わったような気がした。誤解していたらゴメンナサイと誤るしかないのだが‥。

 私は、最近随分美術展を見るようになったが、多くの画家が自分の表現を得るために実にさまざまな工夫をしていることがようやくわかってきた。技法が確立しているように思える油絵でも、日本画でも、版画でも、画布・絵の具・描き方・筆などの用具や素材選択から、表面の仕上げ、あるいは構図・配色など独自の表現へのこだわり、追求が並々ならぬものであることが、遅ればせながらようやく伝わってくるようになった。まだまだそれぞれの基本的な技法を知らないのだから理解の入口にも立ってはいないのだが‥。これは多分何年かかっても実際に何かを描いてみないことには理解できないのだと思っている。
 素人の図々しさでひたすら自分の感覚だけをたよりに感じたことを、いいたい放題、書きたい放題に綴ってきた。この図々しさは今後も続けるが、同時に技法に対して謙虚にわからないことには耳を傾ければそれだけ世界が広がることも理解できたように思う。
 さらにこの歳になると素直に意見を聞くことが出来る人というのは限られてくる。この方は私が素直に話を聞くことの出来る方だと理解している。
 とても充実した30分ほどを過ごすことが出来た。2月後半には銀座での個展も予定されているとのこと、さらに期待をしたい。

 私は絵画を見るのはとても好きなのだが、制作の第一線のお話を聞く機会がないので、お話をしてもらえるのはとてもありがたく嬉しい。また是非お話を伺いたいと思う。

ガン検診結果

2013年11月29日 20時12分41秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 本日夕食前に帰宅したところ、先日のガン検診結果が郵送されていた。大腸内視鏡の検査結果はまだ来ていないが、その他の胃がん、肺がん、喉頭がんは昨年同様問題なし。昨年再検査となった前立腺がんと肝胆膵がんについては、昨年に引続き肝のう胞、腎のう胞が指摘されたものの特に問題なしとのこと。
 肝のう胞、腎のう胞については、昨年と所見が同じということなのであろう。変化がないということのようだ。

 その他の血液検査の所見も特に問題なし。当面はこのままの生活で問題はなさそうである。若干心配した、γーGTPの値も中性脂肪の値も異状はなかった。
 お酒も問題はなさそうである。これが一番。



浅川伯教・巧兄弟資料館

2013年11月28日 22時44分22秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 「浅川伯教・巧兄弟資料館」は北杜市発足以前の旧高根町に、浅川巧の日記が1996年に韓国から寄贈された。2001年に「朝鮮工芸の美を日本に紹介した浅川兄弟の人と業績を紹介し、日韓友好親善の情報発信基地であることを目的として」旧高根町に設立された。
 昨年、高橋伴明監督で「白磁の人」映画が上映されてから一気に有名になったともいえるこの兄弟の資料館である。
 映画では40歳で亡くなった弟巧氏に焦点が当てられていたが、資料館に展示されていた兄の伯教の作った陶器がとても気に入った。私は陶器の良さはわからないが、地味な感じだが、どっしりとした感じがいいと思った。兄の伯教氏は李朝陶器の研究者であると同時に作陶家としても名の知れた人であったらしい。
 なかなか勉強になった資料館である。決して財政的に潤っているとは思えない自治体が、町おこしの一環として位置づけながらもこのような資料館を運営しているのは、大変なことと推察する。今後ともこの資料館が注目され、展示を充実させながら存続することを願いたい。


            




   

   


   

東京スカイツリーと浅草散策・清澄庭園

2013年11月27日 16時43分22秒 | 山行・旅行・散策


 本日は退職者会として「東京スカイツリーと浅草・清澄庭園自由散策」という企画をしたところ、75名もの参加があった。朝8時前に横浜をバス2台を連ねて出発。
 心配された天候も良好。しかし昨日は20度近くの暖かさが、今日の予想は15度位と寒くなった。しかし展望は期待が出来るとのガイドさんの案内にみんなワクワク。
 予想通り西に富士山・丹沢山塊・南アルプス、北に男体山や赤城山・浅間山、東に筑波山をのぞむことが出来た。
 眼下のジオラマのような町並も新鮮であった。

   

 浅草寺の仲見世界隈は相変わらずの混雑。9日前に取り替えられた雷門の大提灯の前は記念撮影の人で賑わっていた。大提灯は下から見上げると意外な意匠。

            

 清澄庭園は紅葉の見ごろであった。銀杏の黄色とモミジの赤の対比が美しい。また計算されたこれらの配置にも敬服。鴛鴦・鴨が以前より数が増えていたようだ。また人にあまりに慣れ過ぎているのは気になったが‥。各地の石、特に地名がついた青い石の配置は面白い。この庭石の配置を見るだけでも再度訪れる価値は充分ある。
 別の季節にも訪れたいものである。

 17時に横浜に帰着。横浜駅で少しだけ、かつ安く時間をつぶしてから、やや強い風の中、1万歩程を歩いて21時ごろ帰宅。先ほどまで熟睡してしまった。
 起きてみると携帯電話には、強めの雨が振るとの予告メールや竜巻注意情報が11件も入っていてびっくり。実際はそれほどでもなかったようだが、歩いている途中で振られなくて助かった。
 ぬるめのお風呂に入って気分はすっきりした。



 

「平山郁夫シルクロード美術館」

2013年11月27日 05時00分45秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
   

 23日に小海線甲斐小泉駅のすぐ横にある「平山郁夫シルクロード美術館」を訪れた。
 平山郁夫という画家、私の印象はこれまであまり良くなかった。食わず嫌いというか、第一印象による偏見があってどうも近寄りたくなかった。
 どんな第一印象かというと、あのシルクロードを行く隊商を描いた作品が私にはしっくり来ないのだ。

   

 第1に隊商であるから荷の運搬が主である。ラクダの隊列ではラクダ1頭に人1人の割合でラクダを描くのは納得できない。1人でラクダを3頭も4頭も連れていなければ商売にはならないと思った。絵画であるから、それは省略しているのであろうし、また荷物だけのラクダがつながっていたのでは絵に緊張感がなくなるというのもわかる。
 そして第2に、あれだけの大人数を描くことで、人の表情が画一的でつまらなくなっていると感じている。皆同じように表情がなく、寡黙に行進している。幻想の隊列である。いや作者の幻想の隊列であるのは当然なのだが、あまりに薄っぺらな幻想に見えて、実際の生身の人間の行進に到底見えない。
 当然、当の自然の風景は写生に基づくものであろうが、それがあまりに平凡な景色に見えてしまう。厳しい自然条件下の風景なのに、あまりに平穏で静かな風景に見えてしまう。厳しい自然を敢えてあのように平穏に描いたのだろうか。
 文化の伝播はもっと過酷な自然のもとで、もっと過酷な人間の集団の往来の中で、もっと過酷な運命にもてあそばれながら浸透したのではないだろうか。戦争あり、諍いあり、それを乗り越える厳しい統率があり‥。ただしそこの地域に定点として生きる人々は、そのような厳しさとは別に平穏な日常の連続の中で生きていたかもしれない。
 あるいは定点の人々ではない隊商の人々も周囲の過酷な栄枯盛衰とは無縁にひたすら寡黙に砂漠の中を俯いて行き来していたのかもしれない。そうであっても平山郁夫の描く対象には人の息吹が感じられないと思っている。
 言い方を変えれば、一連の作品には人間の意志が私には感じられなかった。それは多分に私の鑑賞に何らかの欠陥があった可能性のほうが強いと思う。しかしこのような食わず嫌いに近い形で私はこれまで平山郁夫の作品を敬遠して来た。
 装飾的には美しいかもしれない。作者がシルクロードに持つイメージがこのようにあまりに平穏であることが、私には欠陥に見えてしまっている。

   

 今回、日本の風景を描いた作品をいくつか並べた展示をしていたらしい。この中で私は奥入瀬渓流を描いた作品と、チラシの表に使われている奈良の佐保路の池の作品が気になった。緑のグラデーションが特徴のなのだが、平山郁夫の作品の多くが緑を主軸になっていないだろうか。緑の使い方に着目して他の作品も見ると面白いのかな、と感じた。私は新しい見方ができるのではないかと思った。
 平山郁夫の作品を少し前向きにとらえてみる糸口にならないだろうか、と考えてみた。食わず嫌いを反省する機会かもしれないとの印象を持つことができた。
 あるいはシルクロードの絵ばかりを目にしてきたのだが、この作者の真骨頂は国内の水が豊かで緑の鬱蒼とした風景が本来の力量が現れる作者なのかもしれないと思った。これまでの私の、食わず嫌いの評価の軸がずれていたのかもしれない。

「遣唐使は見た!-憧れの国際都市 長安-」

2013年11月26日 20時43分15秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
      
    
 本日は横浜ユーラシア文化館で開催中の「遣唐使は見た!-憧れの国際都市 長安-」を見てきた。
 今度の12月1日(日)の午後から、横浜市歴史博物館で開催されるシンポジウム「遣唐使とユーラシア世界」に参加する。それまでには一度見ておかなければならないと思い、本日出向いた。
 遣唐使が見た中国、その政治・文化・経済の中心地である長安の当時の世相、国際都市としての様相からの視点での展示である。
 正倉院展などで垣間見ることの出来る当時の異文化を彼らがどのように見て、どのように受容しようとしたか、これは興味がある視点である。
 さらに遣唐使としてわたった人々が西方の文化をどのように理解していたか、「胡人」をどのように見ていたか、彼らの頭の中の世界地図はどのようなものであったか、清海は尽きることはない。
 現在も昔も圧倒的な文化の落差を抱えて接した異文化体験はその後の列島の政権・文化を担う人々にどのような影響を与えたのかは、大きな課題であろう。この体験は鎌倉時代の元寇、室町時代後期から戦国時代のヨーロッパ体験、幕末・明治期のヨーロッパ体験、戦後のアメリカ体験などの異文化体験とも共通性を持った体験として普遍化することも可能であるかもしれない、とは昔学生の頃誰かに聞いたことがある。そのような学問、あるいは思考の方法があれば興味がある。私の力ではとても適わないが‥。
 展示品カタログがシンポジウムの開催される12月1日以降でないと出来上がらないとのことらしい。緑釉の小さな水差しなど心惹かれる美しい品物も多数あったが、うろ覚えでしか記憶がないのが残念である。カタログが来てからもう一度見学したいものである。


竜巻注意情報と豪雨情報

2013年11月26日 07時00分53秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 昨夜は強い風が吹き荒れ、横浜市総務局危機管理室から台風26号以来の注意情報が来た。竜巻注意情報はあわせて3回も来た。
 昨夜は、友人というか先輩を川崎駅の近くの病院で見舞い、夕食を食べてから横浜駅に20時過ぎに着いた。川崎駅で既に風が強くなり東海道線に遅延が出ており、京浜東北線で帰ってきた。多少混んでいたが、この時間の下りならばこの程度にいつも混雑しているので特にひどいとは感じなかった。ところが横浜についてみると風が更にひどくなっている。ここで竜巻注意報の横浜市の防災メールが届いて、歩いて帰ることは断念。横浜市営地下鉄に向ったが、途中で横須賀線、湘南新宿ラインもとまっていること、市営地下鉄も遅れが出ていることか報じられた。
 さいわい地下鉄はまだ特に大幅な遅れにはなっておらず、混雑もなく乗ることが出来た。しかし団地の入口で突風のように南からの風が激しく、一部北向きに上り坂になるところで、前に進めなくなった。さらに風が舞って思わず持っていかれそうになった。あの風の感じでは風速15メートルは超えていたのではないだろうか。やっと号棟の間に入って東西に歩くようになり、風を避けることが出来た。しかし現在大規模修繕で仮設足場に囲われている。風での倒壊はまずないとはいっても、それでも風が唸ると不安になる。
 家についてテレビを見ていると、相鉄線もとまり、横浜線や東海道線も運転見合わせ、そして京浜東北線も止まってしまった。もう少し遅かったら横浜駅に着くのに一苦労という状態であった。
 さらに豪雨情報まで出て、びっくり。「清里減退美術館」の記事を書きながら時々外をのぞいたが、さいわい仮設足場に影響はなかったようで、一安心。
 12時を回ってようやく落ち着いた。

 昨晩旅行から帰る時にこの異変ならば辛かったと思うが、そのことについては幸運であった。

清里現代美術館

2013年11月25日 23時27分49秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
      

 22日に清里を訪れたとき「清里現代美術館」を訪れた。当初知識がまったくなく、期待をしていなかった。建物にたどり着いたときも私立にしては凝った美術館だなと思ったが、それ以上の感慨はもよおさなかった。
 あとで聞いたら館長だったようだが、入るなり妻と母に丁寧に説明をしてくれた。私は例により、人の話は聞かずにさっと中に入り自分の気に入った作品はないかと、うろうろ始めた。音楽と現代美術の調和も射程に入れているらしく、ジョンケージの音楽作品のCDの演奏が響いていた。
   

 展示作品の中で私がもっとも心惹かれたのが、ティングリーという作家の絵画作品うち2点。初めて聞く名前であったが、よく計算されつくした画面を思い出させてくれる甘い香りが美しかった。この絵の前に立っていると、そこを離れるのがとても惜しいような気分になってしまった。このような絵に出合えるとはまったく想像していなかった。

      

 さて、2階に行くとジョン・ケージの作品がたくさん壁にかけてある。大昔にジョン・ケージの楽譜を見てとても興味深く見ることが出来た。今回は二回目である。
 私はこの作曲家の楽譜の読み方はまったく知らない。しかしこの楽譜を見ていると楽譜そのものが音楽を奏でているようで、嬉しいのだ。今でもこの踊りだしそうな楽譜は手放したくない。こんなにも人を突き動かそうとするエネルギーにびっくりした。何度見てもこの楽譜は楽しい。楽譜そのものが、音楽とは別に作品として成立しているような錯覚に陥る。
 その他、猪熊玄一郎の絵もあったが、狭い空間にあり写真を向けようがなかったのがさびしかった。

 別室に現代美術の展覧会のカタログなどが所狭しと積まれているのだが、棚に並べられていないので手にとって見ることができない。もう少し整理して欲しいと切に願う。

 しかしとても楽しい美術館であったとおもう。このような美術館にはゴーストタウンの中でも引続き人を集めて存続してもらいたいと思った。




忙しくあちこち

2013年11月25日 19時09分56秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 朝はセキセイインコと戯れながらブログのコメントで楽しんだ。2日あけの返信、申し訳ありませんm(_ _)m

 朝はオーロラツアーの仮申込み、といっても前金払いをしたので正式扱い。
午後は「古代史講座」の最終回。これは次回のシリーズにも期待したい。
 さらに夕方から川崎に友人の見舞い。

 結構あわただしく充実した1日である。この間に退職者会関係で電話とメールが6回とオーロラツアー関係でやはり4回の電話。
 トータルのエネルギーというか、気分的な消耗度で、現役時代の仕事の4割くらいの感じであろうか。時間は7割でも・・。

 しかし旅行会社でかなりカッカした。旅行会社の担当者はとてもよく説明をしてくれたので文句は全くない。カリカリしたのは次に待っている子連れの女三人組。2歳くらいの子をそれぞれ連れていたが、お喋りに夢中で子供の大騒ぎにまったく無関心。
 3人が椅子に土足で這い上がろうが、チラシをまき散らそうが無視。担当者も子供の危険を気にしつつも注意できない。とうとう私の隣の椅子で這い昇り、カウンターのチラシを叩き始めた。私が親に向かい「何とかしろ」と言ったら「オジサンが怖いから止めて」と子供を引き離した。ところが今度は子供が泣いて大騒ぎ。再び「オジサン怖いね」とあやし始めた。
 私はキレかかったが、何とか飲み込んだ。この怒りを抑えるのに費やしたエネルギーは膨大だ。
 今日は気分的には最悪である。


先ほど帰着

2013年11月24日 22時04分26秒 | 山行・旅行・散策
 2泊3日の八ヶ岳山麓・塩山旅行から先ほど家に着いた。母親同伴の慰安旅行は事故もなく無事終了した。
 清里駅のゴーストタウンのような状況にびっくりし、「清里現代美術館」でなかなかいい体験をした。「平山郁夫シルクロード美術館」で初めて平山郁夫の作品を目にし、「浅川伯教・巧兄弟資料館」といういい郷土資料館を体験できた。原茂ワイナリーでおいしいワインと料理を食べ、恵林寺を始めて訪れた。甘草屋敷も初めて中に入った。
 一応当初見る予定のものはすべて見ることができた。私と妻の旅行ならもう少し欲張っていくつか見ることができたかもしれないが、それは止むを得ない。
 何よりも中央線沿線の山々の紅葉はまだ見ごろであったし、小海線では紅葉から冬枯れの森への移行の中を列車で通過できて変化を楽しむことが出来た。
 八ヶ岳、北アルプス、富士山、金峰山・瑞墻山、大菩薩等の冬の様相を満喫できた。

 明日からはまた日常が始まる。ターナー展の感想の宿題が残っている。旅行中の写真のアップと美術館・博物館の感想のアップもしなくてはいけない。宿題がたまった感じである。そうはいっても今日は宿題をしたくない。怒る先生もいないのでラクチンである。

ワイナリー&恵林寺訪問

2013年11月24日 17時38分43秒 | 山行・旅行・散策
 本日は原茂ワイナリーと恵林寺を訪れた。恵林寺はよくよく考えたら訪れたことはなかった。すっかり訪れたものと思いこんでいた。
 境内の紅葉した庭園は見応え十分。松と紅葉の対比は計算され尽くしたものと思われる。また木造の山門や池なども四季の移ろいを計算し尽くして造形したと思われる。
 信玄の政権の強固さを感じた。同時に家康の甲府支配の巧妙さも伺えたと思う。

 原茂ワイナリーはワインも料理もおいしかった。飛び込みのように訪れたがいいところに行ったと思う。
帰途の列車の中でもワインをいただいた。幸せの2時間である。

記載漏れ

2013年11月24日 09時29分30秒 | 山行・旅行・散策
 昨日の午後は塩山駅前で甘草屋敷も見た。記載忘れとなった。吊し柿が美しい。写真をかなり撮ってみた。
 カメラマンが多数、あふれかえっていた。僅かに木に残っている木守り柿も風情がある。
 宿までの道沿いも吊し柿がたくさん見ることが出来た。美しい風景である。