すきです すきです あめがすきです
わたしはサテンをまえにしてなすすべがない
水彩絵具を得たとしても
雨空はぬれない
あんじぇらす
あんじぇらす
鐘の幻聴
耳鳴り プレス フラッシュ
リズムのない雑多な音が 暗流へと伝えられる
失われてゆく指の自由と その恐怖
昨晩サテンはひどい風邪をひいてね
きっと脳がよほど溶けたろうよ
養水にすっかりつかって
ふやけた脳がだよ
ああ あめがやまない
あまつぶの はじけるおとがする
近視のアンドロイド
アア アンジェラス アンジェラス
鐘の幻聴
タンクダンクはわたしに金の指輪を下さるだろうか
肥えたこの親指に
「他人と俺との違いを教えてはくれまいか」
タンクダンクはいつもそんなことばかり云っていたっけ
いつも薄荷色のパンタルーンをはいて
アスピリンを飲んで死の床へ
アスピリンを飲んで アンゼルス
くせっけをつめた棺桶へタンクダンクはつめられている
この雨の音でかき消されるはずだ
そうして どんな体罰でも許されるだろう
サテンは、「回帰、回帰・・・」
と言いながら、河へ流されていった
彼にとっては それがいちばんだ
自我を抑制しきれずにいたサテン
そして素直にちぢれ毛に巻かれていったタンクダンク
わたしは もう アンゼルス アンゼルスを唱える他に
なにをすればいいのか
わからない
雨が降る 降る
好きです 好きです
わたしはサテンをまえにしてなすすべがない
水彩絵具を得たとしても
雨空はぬれない
あんじぇらす
あんじぇらす
鐘の幻聴
耳鳴り プレス フラッシュ
リズムのない雑多な音が 暗流へと伝えられる
失われてゆく指の自由と その恐怖
昨晩サテンはひどい風邪をひいてね
きっと脳がよほど溶けたろうよ
養水にすっかりつかって
ふやけた脳がだよ
ああ あめがやまない
あまつぶの はじけるおとがする
近視のアンドロイド
アア アンジェラス アンジェラス
鐘の幻聴
タンクダンクはわたしに金の指輪を下さるだろうか
肥えたこの親指に
「他人と俺との違いを教えてはくれまいか」
タンクダンクはいつもそんなことばかり云っていたっけ
いつも薄荷色のパンタルーンをはいて
アスピリンを飲んで死の床へ
アスピリンを飲んで アンゼルス
くせっけをつめた棺桶へタンクダンクはつめられている
この雨の音でかき消されるはずだ
そうして どんな体罰でも許されるだろう
サテンは、「回帰、回帰・・・」
と言いながら、河へ流されていった
彼にとっては それがいちばんだ
自我を抑制しきれずにいたサテン
そして素直にちぢれ毛に巻かれていったタンクダンク
わたしは もう アンゼルス アンゼルスを唱える他に
なにをすればいいのか
わからない
雨が降る 降る
好きです 好きです