メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『ムーミンパパ海へいく』(講談社 ムーミン童話全集7)

2006-05-27 23:20:05 | 
『ムーミンパパ海へいく』(講談社 ムーミン童話全集7)
原題:Pappan och havet by Tove Jansson
トーベ・ヤンソン/著 小野寺百合子/訳
初版1990年(1997年 11刷) 1456円

※2000.6~ part4のノートよりメモを抜粋しました。
「読書感想メモリスト」カテゴリーに追加しました。

以前、一度ブログに載せてあることに気づいたけど、ノートと見比べたら、メモが足りないから、
ミクシ用に短く書いたものをコピペしたんだろうか???


あらすじ(ネタバレ注意

家族みんなやる事いっぱいなのに、パパは自分がのけ者で、役立たず、父親失格みたいな気がして、
それを察したママは、一家で地図上のフンみたいな島へ新しい生活を始めるために出発する。

家族が乗った「冒険号」



「暮らしがうまくいきすぎるからって悲しんだり、腹を立てたりするなんておかしい…」

と思いながらも、傷ついたパパの自尊心を立て直そうとするママの愛情。
ママに誰よりも認められたくて、奮闘するパパの愛情。

そしてちょっぴり反抗心まで見せるムーミンのゆったりとした成長ぶり。
そして変わらずニヒルでクールなミイの言動にはいつも参ってしまう。

「秘密をなんでも知ってるけど、人にしゃべることに興味なんかない。
 どうせ自分からしゃべっちゃうのよ。遅かれ少なかれネ」


今回、登場するのは、すっかり人との交流も、自分の存在すらも忘れかけた漁師。
彼はムーミン一家の誕生パーティで、自分こそが灯台守だと思い出す。
船など来ないのに、鳥ばかり突っ込んできて、命を落とし、
墓を作る、本当は優しい人間だったに違いない。




モランは近づくもの全て凍らせてしまい、恐れられるがゆえに、
温かいもの、温かい心に飢えてさまよっているおばさん。



ムーミンの灯すカンテラを追って、海を越え、毎晩会ううちに
嬉しくて歌い踊り満たされた彼女の体からはもう冷気はなくなっていたという
フシギな友情の話もある。
(モランのこの話好きだなあ


そして、ただただ美しくて気まぐれなソックリの2頭のウミウマたち。
月夜に海から出てきて、落とした銀のくつわをムーミンがママにプレゼントするが、
返してもらって、ウミウマに戻すと、ちょっとだけ話ができた。

ムーミンには全然関心がないと知って傷つくが、ママに
「美しい景色みたく見つめるだけで満足でしょ」と言われて納得する。


また、いつまでも子ども扱いするパパから海の神秘、人に理解されたいという
苦しみを打ち明けられたムーミンが有頂天になるシーンもあって、
だんだん成長してゆく息子と父との関係の変化も興味深い。

ミイ「あの漁師はバカなおいぼれで、頭の中には海草しか詰まってないんだ」w


パパの失敗1:灯台のカギがない→岬の先で見つける
パパの失敗2:灯台のあかりがつかない
パパの失敗3:防波堤を作ったら、嵐で流された
パパの失敗4:しかけた網には海草ばかり


ムーミンは、森の中にピッタリの空き地を見つけたのに、アカアリの大群がいて、
ミイがやっつける条件をのんだばかりに油で全滅させてしまう。

「死んだアリは砂糖なんて食べませんよ」


ムーミン
「生きてるって素晴らしいことだなあ。
 どんなものでも何の理由もなしにいっぺんに変わることがあるんだねえ!」



パパの失敗5:食糧が尽きて魚釣りに没頭し、釣りすぎた
パパの失敗6:黒池の宝さがし


いつもはとってもママらしいママが、今作では環境の変化からか
ちょっと鬱っぽくなって、壁に庭の絵を描いてホームシックにかかる。




ママ
「さあ、明日もまた長い、いい日でしょうよ。しかも、始めから
 終わりまでおまえのものなのよ。とても楽しいことじゃない!」


(このセリフ、今でも大好き


ムーミン「ちぇっ、おやじがなんだってんだ、カレンダーに×印を付けるんだって! それからどーする気だね」w

ママが、パパと息子が並んでいるのを「上から見ると洋梨ソックリだ」と思ったのは爆笑!

ムーミンもウミウマの美しさにつられて、自分も美しくなったと感じ、
彼らが去ると、もとのデブっちょで、小さいムーミンに戻った気がしたと言ってるし、
ちょっとコンプレックスがあるのかな?


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大好きな児童文学#1★ムーミン

2006-05-27 23:12:43 | 
生きていくためにちょっとしたヒントとなる人生哲学と、
カサカサしたココロを癒す心理学的なヒーリングの力がある
児童文学は、大人になった今でも好きだ。
そこには、子供に分かるように噛み砕かれて書かれたたくさんの
メッセージが込められている。

中でも大好きなのが、ムーミン谷のシリーズ。
今は亡きトーベ・ヤンソンが厳しく美しい大自然・フィンランドの孤島で書き溜めたお話。
1つ1つのセリフなどに著者の深い洞察が満ち溢れている。

お気に入りのキャラはリトルミイ。ミムラ族の娘で自由気ままな性格。
ズバズバと言いたいことをいい、したいことをする。
周りに少々迷惑がかかっても、みんなミイが大好き。
ありのままを受け入れることって素晴らしい。
なにげなく言うセリフが真実を突いていてハッとさせられる。

イラストはシリーズ第8作目の『ムーミン谷の十一月』に出てくるホムサ。
なにか感動すると感想を書いたノートに一緒に
イラストも描くクセがわたしにはあるらしい。笑
(単に記録魔だってゆうのもあるけど)

ホムサ「ただ親切なだけで本当に人が好きでない友達は欲しくない。
自分が嫌な思いをしたくないから親切にしてるだけの人も。
恐がる人もいらないや。ちっとも恐がらないで、人のことを
心から心配してくれる人。僕はママが欲しいんだ」

『小さなトロールと大きな洪水』の訳者あとがきより抜粋:
「自由」と「責任」これこそムーミン達の生き方を言い表わす特徴です。
それを支えているのは、自分と違うものへの思いやり。自分が自分であることの喜び。
そしてどんな苦しい時でもゆらぐことのない自分に対する信頼です。
それは相手から信頼されることによって、育まれていくものなのです。


ムーミンのオフィシャルサイトで村民登録すると、誕生日にメールが来たりする。


埼玉県飯能市にあるあけぼの子どもの森公園はかなり
ムーミン谷をリアルに再現してて、童話の世界に入ってしまう。
自然に囲まれて散歩にもいいし。
数年前にわたしが行ったときは、不審火でムーミンの家が全焼してたけど、
直ったみたいね/苦笑

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宇宙戦争(ネタバレ注意)

2006-05-27 20:28:25 | 映画
宇宙戦争
監督:S・スピルバーグ
出演:トム・クルーズ、ダコタ・ファニング、ティム・ロビンスほか

今回のE.T.は友好的じゃない!なんとっ!生き血を吸い上げるモンスターだ!
宇宙人は兜をかぶったちゃんと手足のある映画『エイリアン』風。
UFOは頭を持った足の細長~いタコ型。これは原作に近いらしい。
核兵器も効かない連中が、地球上の最も微小生物・バクテリアにヤラれて
自滅するってのゆうのがミソなんだね。
H.G.ウェルズもここまで壮大に映画化してもらったらさぞ嬉しかろう。

なにかとお騒がせセレブになってしまったトムの真骨頂は、こうゆうガテン系な役なのでは?
でも今作の主役はダコタちゃんだろう。ETでブレイクした後、ちょっと変になっちゃった
D・バリモアの二の舞にならなきゃいいけど。
オーケストラがハンパなく盛り上げるサントラもポイント。

まず驚いたのは、UFOが人類の歴史が始まる前から地中に埋められていたこと。
え・・誰も気づかなかったですか?こんなにいっぱい・・?
そこにビームみたいに宇宙人が注入されて大暴れ!

ここで、宇宙人襲来の際に生き残れる方法を検証してみよう。
サバイバル法その1:
  まずなんといっても何か異変があったら最前列で確認しようとする好奇心。
サバイバル法その2:
  そして1分後には、他人の車を盗んでまでとりあえず逃げようとした即決力&行動力。
サバイバル法その3:
  高速道路は攻撃の的になりやすいから川沿いを選んだ冷静な判断力。
サバイバル法その4:
  車は狙われる対象。暴徒と化した人々に譲った潔さ。
サバイバル法その5:
  船も危ない。だが泳ぎは得意だ。
サバイバル法その6:
  地下は比較的安全。でもそこに住むイッちゃってる住人のほうが危険(T・ロビンス)だと察知した第六感。
サバイバル法その7:
  母親の実家はボストンだ。・・・なぜボストンは無傷?

総合的に言えば・・・
「彼はなんてラッキーだったんだ!!!」
てのが結論だ。
2階から生卵を落としたら、そのうち何個かは割れないラッキーなのがいる。
わたしは・・・生き残れまい。白旗あげて出て行って、ジュッて焼かれる役だな。

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モブログにチャレンジしてみた

2006-05-27 09:39:16 | 日記
ケータイからも投稿出来るらしい。
まあ、最近はパソからメール書いてるから、ケータイで長文打つのがたるくてやらなくなったのだけど〓

写真も載るみたいだから、こないだ飲んだ炭酸入りの水の写真を入れてみる。
海外だと多いが、水なのにシュワシュワで気のせいか甘い?

これから、大人のチケ取り。
取るぜっ!〓


追記。
そして、ただいま確認中。ちゃんと載ってる!
でも、絵文字はさすがにケータイのは使えないのね。ゲタになってる。苦笑






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