メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

映画『張込み』(1958)116min

2025-02-15 16:40:30 | 映画
原作:松本清張 監督:野村芳太郎

出演
柚木隆雄刑事:大木実
下岡雄次刑事:宮口精二
下岡の妻・満子:菅井きん

横川さだ子:高峰秀子
夫・仙太郎:清水将夫

石井キュウイチ:田村高広
石井の共犯者・山田庄吉:内田良平

旅館の女主人:浦辺粂子
旅館の女中・秋江:山本和子
旅館の女中・喜和子:小田切みき

柚木の恋人・高倉弓子:高千穂ひづる
弓子の父:藤原釜足
弓子の母:文野朋子

銭湯の娘・信子:川口のぶ
信子の母:北林谷栄

佐賀署署長:大友富右衛門
佐賀署刑事:多々良純



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生々しい殺人事件より、その後の犯人逮捕までをじっくり描いた見ごたえある長編作品
とにかく夏の暑さが伝わる


予告編

数千人のエキストラだったのか!驚


【内容抜粋メモ】
横浜駅 鹿児島行き急行列車が発車
刑事の柚木と下岡が走る列車に乗り込む

とんでもない混み方!
暑くてランニング1枚になってる









広島駅で弁当と酒を買う
長く一緒にいるから乗車客同士が親しくなってる

関門海峡
博多駅 すっかり夜 席は空いてる

佐賀駅で降りる2人



地元の警察署に挨拶する
よく聞くと足音や声は後から入れてるのが分かる

金魚売りが通る
横川家の前の旅館に泊まる
1週間泊まるからおまけしてくれと頼む 650円?!
2階の障子からちょうど横川家が見える

柚木:さ、張り込みだ

今でもこんな気の長い捜査してるのかなあ?











横川さだ子が洗濯物を干す
いちいち時間と行動をメモにとる

夕食の買い物って、全部露店!
買ったものもメモってる









夫・仙太郎が帰宅
風呂は薪を燃やしてあげる



下岡の家で夕食を食べる柚子の回想
満子は柚子の見合いの返事が遅いと文句を言う









江東区で強盗殺人事件が起きて、すぐに駆けつける
子ども:お父ちゃんの約束なんて絶対信用しないんだ

犯人は背中から射殺した

山田庄吉は自白
共犯の石井キュウイチが凶器の銃を持っている









下岡は旅館の女中に脱穀機を売っているサラリーマンだとウソをつく

仙太郎はさだ子にああだこうだうるさく文句をつける
1日の生活費を100円だけ渡して銀行へ出社
2時間も掃除をするさだ子

郵便屋が手紙を入れていく
長い手紙を読む 石井からか?
変わらず洗濯ものを干す









石井は肺病
山田:昔付き合ってたさだ子は九州で結婚したと話していた

野球のボールを買うと約束したのに、まだかと催促する息子
先妻の子どもが3人いる

2人がいつも部屋でゴロゴロしているのは怪しいと噂する旅館の女中

さだ子が来て郵便局の積立貯金のために300円ほど貸してほしいと頼む

女中:旦那はケチんぼで、毎日100円しか渡さない









20歳も年上の仙太郎の後妻になったさだ子
こんなに近くで尾行してても気づかないものかね

柚木:あの時、もっと都内を徹底捜査したほうが・・・

東京で石井の勤め先をあちこち探したが足取りはつかめなかった



旅館でみんなラジオで歌謡曲を聴いて盛り上がる

柚木は恋人・高倉弓子を思い出す
弓子:さっさと結婚したらどう?










張り込み4日目
判を押したような生活が続いている

女中は東京で起きた強盗事件の犯人じゃないかと疑う
女中:今のうちに警察に知らせないと(w

さだ子が出かけて、2人は尾行し同じバスに乗る
車内でバスガイドが切符を売りに来るのか
「次、ストップ、願います~ オーライ」









一面畑の道を歩いて行くさだ子
これはさすがにバレるでしょ!
着いたのは寺の葬式
下岡:なんだ、バカにしやがって



捜査会議の回想
石井の本籍地は山口県

柚木:
都会の生活はうまくいかず、胸を患ってやけばちになっている
自殺する可能性が高い
金のあるうちは昔の女の所へ行くはず



ひどい雨の中、さだ子が出かける
下駄の緒が切れて、結局、この日も何も起きなかった



銭湯に来た時の回想
信子は柚木が気になってる

ミツコ:イヤならイヤではっきりした返事が欲しい もう断りましょうか









下岡はあと1年で勤続20年を迎える
下岡:布団で足伸ばせるんだからラクな張り込みだ



張り込み6日目
さだ子は掃除→洗濯→ミシンの繰り返し

佐賀署が旅館の女将に様子を見てくれと言われて様子を見に来る
下岡:うまくセールスマンに化けたつもりだったのにw

柚木:女は事件と関係ない一般人だから新聞記者に漏れないよう

毎日見ていて情が移った柚木



祭り囃子
横川の子どもは庭で花火をしている

旅館の女将がスイカを持ってくる
浦辺さん、好きだなあ!










弓子の家は立ち退くよう言われてる

母:今日アパートを見てきた

弓子:
家族6人でアパートで暮らすのね
私が給料入れなくてもやっていけるの?
結婚を申し込んでいる人もいるけど、ハッキリできない
働く給料の大部分を実家に入れるなんて言えないじゃない









予定の1週間が過ぎて帰る日
さだ子がまた出かける 買い物袋は持ってない
柚木は尾行するが祭りの賑わいで見失う

駅に来て、時刻表を調べて、待合室で張る
バスに乗った男の話を聞き、タクシーで追う

途中でダイナマイトを爆破していて足止めされる
山道をあんなにスピード出して危ないなあ

バスガイド:温泉地の草刈で男女が下りた

柚木:ひょっとすると無理心中さえ・・・

原っぱで急に銃声がするが
猟をしてる男2人だった

川のほとりで2人を見つける
さだ子はいきいきと笑って、まるで別人









石井は沖縄で働くと話してせき込む
木の影から見てて、バレバレじゃね?

柚木は途中で2人を見失う
スマホもなくて、連絡に不便だね

さだ子は日傘の影で石井にキスしている

さだ子:
あんた、沖縄行くってほんと?
3年前と同じ! もう遅いわよ!
いっしょに東京についていけばよかった
あんたと別れてもなんとか暮らしていけると思った
自分で自分を殺してしまった
表面的には幸せだけど、生きがいっていうものが・・・











石井:
東京は欲しいものはなんでもある
3年間働いてずいぶん楽しかった
東京に行ってよかったよ!

さだ子:
私、横川には帰らない
今度は私を連れてって
なにもかも今日からやり直すの!

石井:ダメなんだよ 下の旅館でも行ってなにもかも話すよ

♪ふるさと を歌いながら通りかかる子どもたち

さだ子:何を聞いても私の気持ちは変わらないわ

警察の応援が来て、2人が風呂に入ってる間、荷物を調べるが銃は見つからない

風呂上りの石井は葉っぱで♪ふるさと を吹く









2人は石井に手錠をかける
銃は大阪で売った

柚木:
石井は逮捕したから、奥さんはバスで帰りなさい
今からならご主人が帰る時間に間に合います
バスが出るまであと15分です

泣き出すさだ子
柚子はバス代を置いていく









柚子は弓子に電報を打つ

「弓子、がんばろう
 君の家庭にどんな事情があっても負けちゃダメだ」

柚子:今日からやり直すんだ と石井に声をかけ続ける
犯人もいっしょに汽車に乗るって・・・/汗










九州から東京って新幹線でも長いのに
急行で一体何時間かかるんだろう?
長くいっしょにいたら犯人に対しても情がわきそう

それで、さだ子はまた死んだような生活に戻ったんだろうか?




DVD特典 シネマ紀行 15min

佐賀空港
飛行機なら2時間 昭和32年当時は急行で20時間以上かかった!










佐賀市の紹介
佐賀城址
大久保信重の像
与賀神社















リアリティ重視で2か月かけてロケーションで撮影
野村監督はこの後、松本清張の作品を次々映画化する
(ブログ内検索したら、結構観たな












映画で使われたロケ地を歩く
石造りの橋や畑地とかが残ってる

九重町
ワイド画面に適した土地はここしかないと選ばれた

小松地獄

法泉寺温泉郷






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