『柔らかい肌』(1963)フランス
監督・脚本:フランソワ=トリュフォー
主演:ジャン=ドザイー、フランソワーズ=ドルレアック、ナリー=ベネディッティほか
ライブ後にビデオ屋に寄って、また仏映の胃もたれしないラブストーリーを探して
選んだのはトリュフォー。巨匠シリーズみたいな流れで昔よく見てた監督。
あらすじは、妻子持ちの著名文学評論家ラシュネーが飛行機に乗ったときのスチュワーデス
(今はキャビン・アテンダント?)に一目ぼれして、その後もパリのあちこちで会うものだから
(泊まったホテルもいっしょだし)てきとーな理由をこじつけて「バーで飲みませんか?」と誘う。
有名人にまんざらでもない彼女もすっかりその気になって、いかにも不倫関係みたいな
コソコソデートを繰り返すんだけど、「田舎でゆったり過ごそう」と「ちょうど公演があるし」を
くっつけちゃったものだから、いろいろ都合悪くなってあちこち誤魔化さなきゃならない男の
奮闘ぶりが可笑しいと同時に、ああ恋愛の国だなあって、そのパワーに感心したりしてw
でも、あっけなく妻にバレて(分かりやすい理由で)、即効別れ話に(早っ!
15年も愛し合って、傍目からはとても機能的な夫婦なのに、決断が早すぎない?てくらい。
ラストの妻の不敵な表情がキマってる。
浮気心もおきるだろうと納得の美しさで作品を彩るニコル役の女優は、カトリーヌ=ドヌーヴに
似ていると思って観てたら、実姉だそうで納得。「26歳の若さで他界した」って書いてある/驚
浮気が本気になってしまった主人公ラシュネー役のドザイーも上品で整った知的な顔だちで、
彼の奥さんだってエキゾチックな美女。何の不満があるんだって感じ。
みんなに優しい男は、実はマイペースで自分勝手なだけの幼稚な奴だったってオチ。
「スカートのほうがいいな」て言われて給油の短い時間に履き替えに行く乙女心とか、
マッチ入れの紙の裏に電話番号を書いて渡すシーンとか、挙げればキリがないさり気ない
演出の数々がニクイ。
トリュフォー作品は映像が芸術的で美しい。どのシーンを切り取っても写真アートとしても
永遠に残る、そんなオシャレな美しさが観ていて気分がいい。
監督・脚本:フランソワ=トリュフォー
主演:ジャン=ドザイー、フランソワーズ=ドルレアック、ナリー=ベネディッティほか
ライブ後にビデオ屋に寄って、また仏映の胃もたれしないラブストーリーを探して
選んだのはトリュフォー。巨匠シリーズみたいな流れで昔よく見てた監督。
あらすじは、妻子持ちの著名文学評論家ラシュネーが飛行機に乗ったときのスチュワーデス
(今はキャビン・アテンダント?)に一目ぼれして、その後もパリのあちこちで会うものだから
(泊まったホテルもいっしょだし)てきとーな理由をこじつけて「バーで飲みませんか?」と誘う。
有名人にまんざらでもない彼女もすっかりその気になって、いかにも不倫関係みたいな
コソコソデートを繰り返すんだけど、「田舎でゆったり過ごそう」と「ちょうど公演があるし」を
くっつけちゃったものだから、いろいろ都合悪くなってあちこち誤魔化さなきゃならない男の
奮闘ぶりが可笑しいと同時に、ああ恋愛の国だなあって、そのパワーに感心したりしてw
でも、あっけなく妻にバレて(分かりやすい理由で)、即効別れ話に(早っ!
15年も愛し合って、傍目からはとても機能的な夫婦なのに、決断が早すぎない?てくらい。
ラストの妻の不敵な表情がキマってる。
浮気心もおきるだろうと納得の美しさで作品を彩るニコル役の女優は、カトリーヌ=ドヌーヴに
似ていると思って観てたら、実姉だそうで納得。「26歳の若さで他界した」って書いてある/驚
浮気が本気になってしまった主人公ラシュネー役のドザイーも上品で整った知的な顔だちで、
彼の奥さんだってエキゾチックな美女。何の不満があるんだって感じ。
みんなに優しい男は、実はマイペースで自分勝手なだけの幼稚な奴だったってオチ。
「スカートのほうがいいな」て言われて給油の短い時間に履き替えに行く乙女心とか、
マッチ入れの紙の裏に電話番号を書いて渡すシーンとか、挙げればキリがないさり気ない
演出の数々がニクイ。
トリュフォー作品は映像が芸術的で美しい。どのシーンを切り取っても写真アートとしても
永遠に残る、そんなオシャレな美しさが観ていて気分がいい。