メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『ホワイト・プラネット』

2008-01-27 17:38:43 | 映画
『ホワイト・プラネット』~LA PLANETE BLANCHE(2006)フランス/カナダ
監督・脚本:ティエリー・ピアンタニダ
音楽:ブリュノ・クレ
ナレーション:ジャン=ルイ・エティエンヌ/宮崎あおい

こないだ観た『earth』の影響で、北極&南極に住んでる動物たちが気になってきた。
けっこー最近いろいろ映画化されてるものね。
『earth』は北から暑い地域も通って南下してゆく話だったけど、今作は主に
北極の1年を通じての暮らしを追ってて、同じく主役はシロクマさんだけど、
『earth』では観られなかった動物が観れたv

水中を泳ぐ鳥だとか、そんな水鳥さんの卵を狙うキツネだとか。
今回もザトウクジラさんたちが観れてしあわせ~。あんな優しい眼を見たことがない。
何キロも先の仲間にメッセージを伝えるという歌声もほんとうにステキ。

そして、たくさんのシロイルカにも参ってしまった!目が合った!(ドキドキ
水の妖精クリオネ(サンシャイン水族館で見た)とか、巨大タコとか、光るクラゲとか、
この地球上には、あらゆるユニークな色と形を持った生き物がいるんだな。
狭い世界で暮らしてると、つい同じ家(星)に住んでる兄弟だってことを忘れて
この世には人間しかいないんじゃないかって傲ってしまうんだ。

野生の姿に合うインパクトの強い音楽を乗せていたのも印象的。
『earth』と比べたら、映像にからむナレーションと音楽のバランスがちょっと気になる感じだけど、これはこれで楽しめる1作。

photo:
今作にはペンギンさんは登場しなかったので、ウチに住んでるコを紹介(写真参照
水族館やら動物園に行くとつい、お土産コーナーを覗いて、可愛いコを見つけると
家に連れて帰りたくなってしまう。

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『ピアニストを撃て』

2008-01-27 13:30:25 | 映画
『ピアニストを撃て』~TIREZ SUR LE PIANISTE(1960)フランス
監督:フランソワ・トリュフォー
原作:デヴィッド・グーディス『Down There』
出演:シャルル・アズナヴール、マリー・デュボワ、ニコール・ベルジェ、ミシェール・メルシェ、アルベール・レミー ほか

映画ってゆうのは、こんな風にオシャレじゃなきゃね。

story
かつては天才ピアニストとして注目を浴びた時期もあった男サローヤンは、
いまはシャルリと名を変えて場末のカフェでボロいピアノを弾いて生計を立てている。
ある夜、強盗をして仲間割れし、助けを求めに来た兄弟を逃がしたことで
ギャング2人に追われることに。
カフェのウェイトレス・レナは、シャルリの栄光を知っていて、自分ならまた
彼の夢を取り戻せると信じている。

何かから追われてる男がいきなり転んで、側にいた気のいい男性がすぐ起こしてあげて、
そのまましばらく幸せな家庭の話をする冒頭からしてもう引き込まれずにいられない魅力がある。
幼い弟の面倒をみてくれる隣りに住む娼婦や、人情味のあるギャング?など
登場する人物がみんなユニークであったか味があって、セリフのひとつひとつも
小気味いいセンスにあふれてる。

兄弟の待つ雪深い小屋に男女で逃げるシーンで車のラジオから流れてくる
甘いラブソングがじぃーんとくる伏線になってる。

♪お前が嫌いになったら それを言う代わりに
 お前が嫌いになったら 俺は鳥打帽をかぶろう

 あなたの愛が消えたら それを言う代わりに
 あなたの愛が消えたら 私はお下げ髪にするわ

 あの時から おばあちゃんは束ね髪
 あの人はどんな風邪の日も
 無帽で歩いて行く



主人公の名前は、ウィリアム・サローヤンからとったそう。わたしも大好きな作家。
リンク先の文章中に「酒脱な」って言葉があって、どんな意味だろうと調べたら、
酒脱(しゃだつ):何気なく振舞う言動や軽いタッチの文章・書画の中に、人を引きつける脱俗の風格が感じ取られる様子。」だって。
いい言葉だね。今作をひと言で言い得てるし。


ちなみに、今作にインスパイアされたタイトルとジャケットデザインで
『Don't Shoot Me I'm Only The Piano Player』(ピアニストを撃つな)ってゆう
エルトン・ジョンのアルバムがあるんだよねw
その中に入ってるこの曲がすごく好き。

Daniel/Elton John
God it looks like daniel, must be the clouds in my eyes..


何度聴いても泣けるな。この人のファッションセンスは疑問だけどw

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