メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『遠雷』(1981年)

2014-08-16 16:07:23 | 映画
『遠雷』(1981年)
原作:立松和平 監督:根岸吉太郎
出演:永島敏行、ジョニー大倉、石田えり、横山リエ、ケーシー高峰、七尾伶子、藤田弓子、蟹江敬三 ほか

永島敏行さん出演作シリーズ。

最近、いろいろ検索しているうちに、ネットで検索して「在庫あり○」になっていても、
実際、店舗に行ってみたらなかったり、その逆もあるんだってことに気づいた。

でも、ビデオからすべてDVDに商品が入れ代わって、店ごとの色がなくなったことを嘆いていたけど、
1店舗ごとにじっくり見ていくと、やっぱりその店舗ごとの限られたスペースの中で、スタッフが選んで買ってるセンスがあって、
ゲオ×TSUTAYAの2大チェーン店に集約されてしまっても、各地の店舗巡りは面白いかもと思い始めている。
出演作の検索にしても、ウィキがすべてじゃないことも分かったし

今作での永島さんは、特典のプロフにある通り、学生の頃から野球をやってるからこその体格を存分に生かして、
メチャメチャな父親、無責任な兄、奔放な母、厳しくて認知症も患っている年老いた祖母という複雑な家庭に育ちながらも
スーパーにはない、本当のトマトを作ろうと地に根を張りつつも、
若さのエネルギーを持て余して、宇都宮の地で危うい青春を送る青年役を見事に演じている。

 

当時25歳だもんねえ!(役としては23歳) パンチ入ってる髪型が残念な感じだけど、それもまた素朴感を出してる
荒々しくて、ストレートで、それでいて繊細な優しさもある和田満夫役で、さらにポイントアップ
ご飯の食いっぷりが気持ちイイ

その他の俳優さんも若くて、今じゃベテランの藤田弓子さん、蟹江敬三さんらも、「ええっ!?」てビックリw

やけに「団地族と百姓(“農家”って言ってないんだよね)」「都会と田舎者」の比較が
まるで古い身分違いみたいにゆってるのが気になった。


story(ネタバレ注意
ビニルハウスで自然栽培のトマトを作っている和田満夫。
父は愛人(チイ)を作って家を出て、近くのアパートで暮らし、すべて担保にした金でチイはスナックをやっている。
兄は東京で所帯を持っているが、「300万円貸してくれ」と再三頼みにくる。



農業で汗を流した後、若者が遊ぶところと言えば、ぼったくりの怪しいバーや、スナックぐらい。
幼なじみの中森広次とともに通うスナックのママ・カエデは、「離婚して2年目。子どもを養うのは大変よ」と愚痴り、
エネルギーを持て余しているミツオを誘って、ビニルハウスで関係を持つ。
その後、カエデの夫だという男がハウスに石を投げに来る。


「離婚したてだっていうのが、あいつのやり方なんだ。二度と会うな」


そんなミツオに母が見合い話をもってきて「女の顔を見るだけならな」と行くことに。
相手の花森あや子にミツオはいきなり「百姓仕事を手伝って欲しい」と頼む。

「2人でドライブに行っといで」と言われて席を外し、
ミツオ「お互い、慣れないことは止めませんか? いいコぶっちゃってよう、肩コリコリさあ!」
出会ったその日に「ホテル行こう! 結婚するからさー。オレ、結婚してーんだ」とモーテルに連れ込む/驚

 

ミツオは母に「ブサイクな女だけど、ナヨナヨしてないから使いものになんべ」(酷い言い方だなあ
「昔から女は角のない牛だってよく言ったもんだよね」


アヤコは、トマト栽培を手伝いに来るが、母と姑の不仲を見て、「私、自信なくしちゃったわ」と距離を置く。
ムシャクシャしたミツオは、またカエデの元に行き、ビニルハウスに2人でいるところをコウジに見つかり大ゲンカとなる。
カエデはコウジとも付き合っていたことを知る。




農協からトマトの値段を大幅に値下げされカッときたミツオに、
「百姓は土に触って働いてりゃいいんだから」と言われて納得する。


アヤコから「友だちに顔見せてよ」と電話があり、いそいそと出かけようとすると、
コウジが100万円という大金をおろして、カエデと駆け落ちしたというしらせをもらい、
方々を探してアヤコとの約束を守れなくなる。
コウジらはその後、捜索願が出るし、ハウスには害虫が発生して、トマトは全滅(あのケムリは農薬?
「中古車センターを作りたいからビニルハウスの土地を売ってくれ」と業者も来る始末。




結婚式に、ミツオは身重のアヤコを心配して「(婚礼衣装は)暑いな。具合悪くなったらすぐ言ってくれよ」とここでも優しいんだよね

そこにコウジからただならぬ電話が来る


「あん時、お前が来て、俺を殴ってあの女を連れていかなかったら、オレがお前だったかもしれねえしな」

「違うがな。オレは本気だったさ。お前は遊びだんべな。
 あいつだって、オレのこと惚れてたんさ。ほんとだよ。お前とは遊びなんだ」

式に戻り、友人らから歌えとせがまれて歌ったのは、なぜか♪わたしの青い鳥



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なぜ拡大?どう防ぐ? 脱法ドラッグ@ニュース深読み

2014-08-16 15:14:02 | テレビ・動画配信
なぜ拡大?どう防ぐ? 脱法ドラッグ@ニュース深読み

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中高年がなぜ? “薬物”本当の恐ろしさ@ニュース深読み
中高年と覚醒剤@NHKクローズアップ現代
『気をつけよう! 薬物依存 第3巻 対処と取り組み』(汐文社)

 

 
池袋での事故/ハーブ等とうたってフツーに店で売っている現状

すでに中毒者が多く、クルマで買いに行って、ガマン出来ずに、そのままクルマの中で吸ってしまい、
その後、運転して事故につながるケース。1人になれるクルマの中が安全だという意識もある
5~6年前からこういった事故はあったが、ここ2~3年で急増した


モンスタードラッグ
 
規制されるたびに、さまざまな成分が混ぜられるため、作っているほうもどれだけ危険か分からない。


規制したほうが死者が増加。さらに新種も増加してしまった。


●法規制~どうすれば早く規制できる?
 
指定されている違法ドラッグ、その規制法

まず驚いたのは、違法でなければ販売は禁止されないため、ハローワーク、アルバイトで店員の募集をしていて、
行ってみたら違法ドラッグの販売店だったというケースもある/驚

流通ルートが何段階もあって、問屋の大元までなかなかたどり着けないのが現状。
最近、沖縄で密輸で逮捕したのが1件のみ。


 
種類が増えていったため、化学式によって規制することにした。

 
「この化学構造式を持っていたら違法です」と決めても、作る側が式に詳しく、
他の成分を混ぜて微妙に違ったモノを作って規制できないイタチごっこ


 
「ハーブ」「お香」などと称して「合法」と主張しても、「薬事法」で取り締まることにしたが、
「吸ったりしてはいけません」とうたうようになったため「買った人が勝手に吸った」と法から抜けられる。


 
薬事法で違法な化学構造式が一部でも入っていたら、まとめて違法になるよう改正した。


これまでは、規制するまでに半年かかったが、大幅に短縮した。


●海外での取り組みも難航~イギリスとニュージーランドの正反対の事例
・イギリス
 

・ニュージーランド
 

 

最初はすべて規制していたが、店舗が減ったゆえに中毒者が逆に殺到してしまった
仕方なく41種類を「合法」と改めたが効果は上がらなかった。


●現在、日本はターゲットにされている

主に中国の化学工場で作られていて、規制によって余った在庫が格安で大量に処分されている/驚
1袋2000円程度で、街中の店、ネット等で手軽に手に入るため、若者に急激に広まった。


●薬物に手を出しやすい傾向~大人や社会を信用しない子どもたち
 

「遊び感覚で友だち同士で」というイメージが強いが、実は「ネットで買って、1人で使う」ほうが多い。
その背景には「生きづらさ」があることに注意が必要。
旧来の「不良グループ」ではなく、フツーの「イイ子」が使っていて、見た目では判断できない。
親、世間を信用していないため、従来の対策が通用しない。

急性の症状で死亡するケースもある+自殺願望の道具にもなり得る。
治療は保険内で可能だが、回復には時間がかかる。
例:1年使ったら、治療に3年かかる。

逮捕されても、刑期が「5年以下」と軽いのも問題。
罰則の強化も必要だが、「欲しがる人を減らす+依存症の人たちを治療する+危険や実態を周知させる」ことが重要。


●名前を変更
FAX、メールで「名前を変えたほうがいいのでは?」て意見も多くて、実際変えたけど、根本的な策にはならない。
最初は「違法ドラッグ」「脱法ドラッグ」が主流となった。


●町づくりから
豊島区では1000人が撲滅運動に参加。販売店を作らせない監視の目を持つことを始めたがマンションで売り始めた。
子どもが信頼できる社会を作ることが根本的に必要。

その他、「成分表示を必ず書くようにしたらどうか」って意見はいいかも。


●連絡先


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家庭内別居スペシャル@夜だけど・・・あさイチ

2014-08-16 14:54:06 | テレビ・動画配信
家庭内別居スペシャル@夜だけど・・・あさイチ

 
朝ドラ「花子とアン」の伝助役・吉田鋼太郎さんがゲストとして出演して、
有働さんのテンションマックス 目も二重に変身してますよw

吉田さん「すごい緊張してます


 

冒頭の紹介では脳科学でも分析するってゆってたけど、
【サブ企画】ごきげんドルチェでスイーツご飯みたいなのを作って、その後の記憶がない。。。
予録の失敗? それとも寝落ちして、無意識に消しちゃった?
おかげで1時間見ても、朝の特集より内容が浅い気がした。専門家とかも呼べば違ってたかも?


 
夫の浮気からとか、子育てを任せっきりとか、子どもが入院した時ですら無関心だったとか、
「家に会社のやり方を持ち込まないで欲しい」などなど、
夫の無意識で発した“ささいな言動”からが多かった。


 

「何を言ってもムダなんだ」と諦めて、「昔の写真や思い出のモノをすべて処分した」とか、
「夫の食事だけ塩を多めにかけて、先に死んでくれればと思っている」など過激発言も飛び出した


 
「家庭内がどうであれ、周りからは結婚して、幸せな生活を送っていると思われたい」




「解決法を知りたいというより、悩み(話)を聞いて欲しい」女性に対して、
「結局、何が言いたいのか分からない」「共感より、解決策だけを言って怒られ、戸惑う」
疲れて帰ってきて「家ぐらいは、ダラダラさせてくれ」「怒る原因が分からない」と悩む男性も多い。

 
「家庭優先で、収入も入って、家庭円満にするって・・・世間を知らなさすぎ」

いずれも、女の脳と、男の脳の仕組みの違いからくるすれ違いが根因な気がした。



吉田さんは家事が好き。ご自身も離婚経験があって、お子さんが2人いらっしゃるのね。
離婚後、子どもと過ごした後、「一生こういう日が続けばいいのに」と子どもから言われたのが忘れられないという。
自分の両親もケンカばかりしていた、とも話してたな。

「結局、夫婦のコミュニケーションの問題じゃないのかなぁ」


 
「母も母で気苦労がある。それ以上、心労を重ねさせてはいけないと、自分の中で消化すればいいと思っていました」

夫婦間での会話はまったくないが、子どもにはそれぞれ話しかけてくるから、バランスをとろうと気を使って疲れる子どもたち。
「子どものために離婚しない」「伝言役になってる」て、いちいち気持ちが分かって、
両親に挟まれて「自分のせいだ。自分がしっかりしなきゃ」と気を使う子どもの再現映像が、まるで自分みたいで心苦しかった


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ポジティブ・ディシプリン(前向きなしつけ)
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