メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『大島弓子選集 1 誕生』(朝日ソノラマ)

2015-07-05 14:35:43 | マンガ&アニメ
『大島弓子選集 1 誕生』(朝日ソノラマ)

「大島弓子書籍リスト」さんも参照させていただきました/礼

大島弓子(作家別カテゴリー)

大島弓子さんの作品を網羅したくて、選集を借りてみた。
巻末の「大島弓子マンガ作品リスト」とウィキを見比べると、若干の違いがあるし、
選集だから、抜けている作品も多いが、今のところはよしとしよう。

2巻以降は、これまで読んだものもかぶってくるため、それらは「作家別カテゴリー」を参照のほど。


【収録作品】

●ポーラの涙 1968年週刊マーガレット春休み増刊4月10日号掲載


これが、大島さんの原点なんだなあ! しみじみ・・・
けっこう初期から、親の不在、対立、性倒錯などの特徴がにじみ出ているのが興味深い。
どうして、大島さんの登場人物はみんな親を亡くしているのかしら。
大島さんの母親は、巻末の「書き下ろしマンガエッセイ」を見るかぎりご健在のようだけど。

[あらすじ(ネタバレ注意)]


学生時代に付き合っていた男性を奪われ、その女性が去り、その娘ポーラを憎む養母。
ポーラは母親を強く求めるあまり、ドレスを引き裂いて、叱って欲しかったのに、
養母と父が「寄宿学校に入れないと、2人の仲までこじれてしまう・・・」と聞いて、
自分から「寄宿学校に入りたい」と言う。



養母は怪我をしたのもポーラの仕業だと決め付けるが、ポーラは雨の中、医師を呼びに行き、
そのまま雨の中で養母を見ていたため、高熱を出す。
ポーラの面倒をずっと見てきた使用人は、「あの子の涙のひと粒でもご覧になればよろしいわ」と泣く。
その様子を見て、養母も許してと泣く。


●ペールの涙 1968年8月週刊マーガレット夏休み増刊8月20日号掲載


[あらすじ(ネタバレ注意)]


盲目の弟のためにドレスを仕上げて、お金を工面しようとする姉。
それを知らずに、へそを曲げて困らせる弟ペール。2人は孤児院の出だった。

ペールは一晩だけ目が見えるようになり、姉が眠ってしまった間にドレスを仕上げようとして、血をつけてしまう。
翌日、裕福なお嬢さんがきて、ドレスを取りに来ると、真っ赤なドレスが仕上がっていた。


●デイトははじめて 1968年週刊マーガレット増刊11月20日号掲載


[あらすじ(ネタバレ注意)]
人気スター、ドーリィ・デイの娘ビアンカは、周囲に知られないよう隠れていなさいと言いつけられている。
そこに面白い男性がきて、一緒に遊ぶうちに仲良くなる。

ドーリィは、有名な監督ワイリーにプロポーズされたが迷っていると、同居の姉に伝える。
姉は、両親を亡くして苦労したことを考え、ビアンカは自分に任せてと言う。



週刊誌にドーリィに隠し子がいたことがバレ、自分から話したという。
しかし、ビアンカの友人となった男性こそが、ワイリーだった。


●フランツとレーニ 1969年週刊マーガレットお正月増刊1月10日号掲載


[あらすじ(ネタバレ注意)]
フランツは、体の弱いレーニ(腹違いの妹)が心配でならない。
母は、裕福で可憐ななアナスンと将来、結婚させようと躍起になっている。
レーニの母は結核でサナトリウムで亡くなったため、レーニも同じ病気だと思いこむ。



レーニの日記にフランツへの恋心が書かれているのを見て激怒する養母。
フランツもレーニが好きだと明かす。
しかし、フランツがアルバイトをしていると聞き、アナスンへのドレスを買うと勘違いするレーニ。
本当は、レーニのためにドレスに合う靴を買うためだったが、時は遅く、レーニは息を引き取る。
フランツはレーニを抱いて、雪の中、崖から投身する。


●詩子とよんでもういちど 1970年週刊マーガレット16号~22号掲載


[あらすじ(ネタバレ注意)]
体が弱いがおてんばな詩子を、祖父は心配でならない。
助手の寺内は、詩子が白血病で長くないと院長から聞いてショックを隠しきれない。
祖父は、白血病で長くないと詩子に知られるくらいなら、結核だと周囲に思われていたほうがいいと言いきかせる。



寺内は婚約が決まっていたが、当日になってドタキャン。
寺内はその日から詩子の病を治そうと、サナトリウムに閉じこもり、研究を続ける。
詩子は、そのサナトリウムを訪ねて、自ら入院。隣りのベッドのヒデ(同じく白血病)と仲良くなる。



ヒデは間もなく亡くなる。自分も同じ運命かと恐怖に脅える詩子。
「どうすればいいんです! 砒素剤とX線照射しか方法はないんですか?!」(砒素って毒物じゃ?
そこに院長が来て、ドイツでの研究なら治るかもしれないが、3年かかるという。
その間に詩子はもたないかもしれないが、将来同じ病で苦しむ患者は救えると説得する院長。



身を裂かれる思いでドイツに行った寺内。その後、詩子の容態が急変して、日本に急いで帰る。
やっとの思いで2人は再会するが、寺内の胸の中で詩子は亡くなる。


●男性失格 1970年週刊マーガレット27号掲載


[あらすじ(ネタバレ注意)]
胸毛が自慢(w)のシモンは、モテるのをいいことにやりたい放題。
ある日、ヨット遊びをしていて、核実験に巻き込まれる。
シモンは死亡と報道されるが、戻ってきていた。



その日から、自慢の胸毛は抜け、声も高くなり、胸がふくらみ、すっかり女性になってしまう。
親友のアーヴィは周囲を騙すために、シモンの妹のシモーヌだと誤魔化す。

教授「17Cにニューネーデルランドに同じ例があった。
   金を掘っていた男がウランに含まれる放射性物質のせいで性転換し、まもなく死んだ。学会では誰も信じなかった。
   もし、今そんなことがあれば、研究材料としてモルモットにされるだろう」と笑う。

すっかり女性になったシモンは、アーヴィが好きになる。
教授に知れて研究室で面会謝絶となる。「あと1週間も一緒にいたら、あの男は死んだでしょう」
アーヴィを巻き込みたくないシモンは姿を消す。


●誕生 1970年週刊マーガレット52号~’71年8号掲載


[あらすじ(ネタバレ注意)]
高校生のアサミがテスト中に気分が悪くなり、理由は妊娠だと知ってショックを受ける友人のレイ。
教員も、両親もどよめくが、「私、生みます」と言い張るアサミ。
相手は軽井沢の別荘で出会った人で、家庭が冷たいため、温かい家庭を作ってあげたいと真剣に懇願する。



一度は軽蔑するレイだが、帰宅して、両親がレイは捨て子だったということを知る。
新聞紙に包まれて学校の焼却炉の中に捨てられていた。母親はやはり10代で、今の両親が見つけて大事に育てた。
校長の娘としてなに不自由なく過ごして来た日々がウソのように思えるレイ。

「男性は突然人を愛すのかしら・・・ほんとうの愛もできあがらないうちに。子どもなんてのぞみもしないうちに!」

アサミは睡眠薬を飲まされ、一刻も早く堕胎手術を受けるよう両親がとりはからう。
アサミはレイに、父親は中原貴というからしらせてほしいと懇願する。
家に行くとタカシは、裕福な家の跡取り息子で、贅沢三昧、女友だちに囲まれてパーティの真っ最中。

レイから事情を聞くと雪の中を駆けつけるタカシ。
「僕はアサミさんを高校生だと知らずに愛しました。高校生とわかっていたら・・・やっぱり同じように愛しました」
アサミの父は、責任をとるなら許してもいいと言い、「明日までに両親を連れてこい」と約束させる。

しかし、タカシの両親は金でかたをつけろという。
「僕は期待していました。あなたが拳をあげて僕を勘当なさることを。それが最初で最後の父性愛だと信じて・・・」



アサミのもとに駆けつけようとするクルマにタカシの婚約者・サワコが乗っていた。
「誰にも渡したくない」クルマは崖から落ちる。
そのニュースを知ったレイは、アサミに知らせまいとする

レイ「アサミの中の子は私なのだ! 昔、私は苦しんだ。生まれるべきか。生まれぬべきか。
   悩んだまま、私は世に放り出された。あの夜、誰も通らなかったら、翌朝、ゴミと一緒に火をつけられていた」

1人助かったサワコは、タカシの死を知らせ、自殺する。
タカシの両親は手のひらを返したように「生んでください。タカシの子をください!」とアサミに泣きすがる。
アサミはがビルの屋上から身を投げようとするが、
レイ「あなたの中の子は私よ。その中の命が無意味だと言うなら、私の命も無意味。私も飛び降りて死ぬわ」



危機一髪でレイの手を掴む父。
「お前を拾ったのは、お前が泣いて私らを呼んだからだ。お前は今の幸せを自分の手で掴んだんだ。
 人はみんな考えるために生まれてくるんだ。なにが生か。なにが死か。なにが善か。なにが悪か」

アサミは疲労のため倒れ、肺炎で母子ともに危ないといわれる。
手術室に運ばれるアサミを信じて見送るレイ。


●夏子の一日 1971年週刊マーガレット28号掲載


[あらすじ(ネタバレ注意)]
ナツコは、父の再婚相手を母と呼べず、実母の写真をまだ持ち歩いていることを父に叱られる。
その死んだと聞かされていた母が、副担任・川田咲子としてやってきた。
ナツコを野坂さんと呼び、他人行儀なのにショックを受ける。



その上、森先生と結婚する噂を聞いてしまい、家に戻らず、心配する家族。

サキコ「パパは昔、1人の女性を愛してあなたが生まれたの。その人は体が弱くてすぐ入院してしまった。
    私はわが子として育てようとしたけど、彼女を迎え入れようと決めた。
    あの人は、母だと名乗れなかったのよ」

父の再婚相手だと思っていた女性が実母と知って驚く。




●あしたのともだち 1971年別冊マーガレット10月号


[あらすじ(ネタバレ注意)]
 

美人の転入生が来るのを楽しみに登校してきた森陽介。
転入生・尾崎咲子は、両親を失くし、妹と2人暮らしで、教科書も買えないため、森が貸してあげると、
休憩時間も惜しんで必死に書き写す。

実は、学校に遊びにきた妹ミィは娘。家賃も払えず、食べ物もない生活で、
学校で禁止されているゴーゴーガールのアルバイトをしていることを隠している。

 

クラスメイトの柳澤は、才色兼備で隙のないサキコを妬んで、教師に告げ口をし、
「今夜、後を尾ければ分かるわ」と友人たちと見張る日々が続く。

森は、なんとかサキコとミィを守るが、ミィが学校に来て、
「ママ、大変、家賃を払えないから全部トラックに乗せてもっていかれちゃう」と言い、バレてしまう。

サキコ「私は孤児で、13の時、結婚したの。温かい愛が欲しかった。
    あの人も学生で私のために働いて、働いて、血を吐いて死んでしまった」

翌日、ミィはサキコの代わりに学校の掃除をしに来る。
それを見たクラスメイトは掃除を手伝い、サキコのためにそれぞれ生活用品を持ち寄ろうと決める。




●みち子がきた日 1971年週刊マーガレット49号掲載


[あらすじ(ネタバレ注意)]
スポーツが大好きな大木は、クラスの人気者で、ミチコは憧れている気持ちを隠している。
しかし、大木の父が「息子は筋萎縮症で、生きているうちは病気を知らせまいと思う」と泣いているのを見てしまう。



その日から、まるで母親のように大木を心配して回るミチコ。
大木と付き合っているマリコは嫉妬する。
大木は、日に日に手足が動かなくなることと何か関係しているのではと気づく。
不安で雨の中走っていたため、病状が悪化し、亡くなる大木。
そうとは知らずに、大木のお嫁さんになるんだと走るミチコ。


【書き下ろしマンガエッセイ】
最初に自分のマンガが雑誌に載ったのは「ポーラの涙」。
この頃から、タイトルはことごとく変えられた。

 

「あしたの友達」は隣りの小学館の最初の仕事。
「ゆるされざる恋人」は今読み返すとどっぷり悪酔していました。しかたないのでお蔵にして寝かせました。
これより先は「地球征服」を除いて、自分のタイトルになるわけです。

映画の邦題も反対です。作り手はそこに向かって突進しているはずです。
つけるなら訳のようにサブタイトルにしてつけるべきです。

コメント

『大島弓子選集 2 ミモザ館でつかまえて』(朝日ソノラマ)

2015-07-05 14:34:00 | マンガ&アニメ
『大島弓子選集 2 ミモザ館でつかまえて』(朝日ソノラマ)

「大島弓子書籍リスト」さんも参照させていただきました/礼

大島弓子(作家別カテゴリー)


2巻以降は、これまで読んだものもかぶってくるため、それらは「作家別カテゴリー」を参照のほど。

【収録作品】
●さよならヘルムート 1972年週刊マーガレット6号掲載


[あらすじ(ネタバレ注意)]
両親が交通事故で亡くなり、姉と暮らしているスズナは、夜中に虫歯が痛くなり、
近所の明日から開業するという歯医者に急いで診てもらう。
そこの歯医者にひと目惚れしてしまうスズナ。
映画『雨のエトランゼ』のヘルムート・バーガーに似ていると思い、ヘルムートと呼んで、診療が楽しみになる。
(『ルートヴィヒ』とかは観た気がする。ご健在!

ヘルムートの一人息子・八木沢幾が転入してくる。彼の母も早くに亡くなった。母はスズナ姉妹によく似ているという。
ヘルムートから「僕の精神的な助手になってくれたら嬉しい」と言われ、毎日のように料理を作りに行き、
幾に対しては義母のような態度で接するスズナ。


(妄想がたくましくて笑えるw

ヘルムートにスキーに誘われ、楽しみにしていたが、そこでヘルムートと姉が結婚することを知るスズナ。
「独り立ちって寂しいな。大人になるって・・・なんでも思い出になっちゃうってことかな」


●鳥のように 1972年別冊少女コミック5月号


[あらすじ(ネタバレ注意)]
 

山上愛のクラスの教師は女子生徒に人気だが、真面目すぎるのが残念。
だが、長男・月のすけ、次男・星のすけが急に学校にやって来て、おしめをかえる姿を見て、印象がガラリと変わり、
2人の子どもの世話を始めるアイ。月のすけの夢は母親とテレビに出て踊ること。

星のすけが高熱を出し、急性肺炎で危ないという時に、先生は出かけていて、
月のすけに聞くと、時々出かけるというので、後を尾けると、女性と会っていた。



校長から、2人の子どもを、子どもに恵まれない友人に預けないかと言われる教師。
月のすけは2~3日だと思って岡山まで行くが、ずぅっとと知って、「アイに会う」と言って家を飛び出したという。
アイは、先生の奥さんが精神病院で亡くなったと聞く。

先生はもう2人の子をどこにもやらないと約束する。
アイは転校して、大学卒業後、ライターになり、「よかったら来て下さい。待ってます」と先生から手紙をもらう。


●星にいく汽車 1972年週刊マーガレット22号掲載


[あらすじ(ネタバレ注意)]


ナナとヒサコは、大の男嫌いで、男性教師を質問攻めにして、これまで3人も辞表を出させた。
出産間近の担任は、臨時教師の高澄に「気をつけて」と忠告する。
その日に産気づいて、適切な処置をした高澄を見て、ヒサコは本気の恋をしてすっかり変身する。



高澄にどうして2人が大の男嫌いになったかを明かすヒサコ。
ヒサコは、父が母の亡くなった半年後に再婚したのがキッカケ。
ナナは、7歳の時の初恋の相手が、何も言わずに引っ越してしまったのがキッカケ。
あだ名が「せんろ」ということだけで、なにも手がかりがなく、それっきり。


『キャンディ・キャンディ』のアルバートさんみたい

ナナは高澄のノートの詩を読み、せんろを思い出し、下の名が千拡(ちひろ)で、彼が「せんろ」だったと気づく。
だが、高澄の部屋に行くと、ヒサコと裸で寝ているところを見てしまう。

臨時教師は1カ月で、あとは北海道へ菌類の研究をするという高澄の話を聞き、
早まったヒサコは、料理に幻覚剤(!)を入れて、ムリヤリした計画だったと明かす。
高澄は責任をとって結婚するという。

式当日、いたたまれず式場に行くと、ヒサコはドレスを脱いで、ナナに着せる。
「ほんとは、あの夜、先生を寝かせて、手を握ってそばにいただけなの」
ヒサコは、高澄がせんろだと知って、本気の恋を諦める。




●わたしはネプチューン 1972年別冊少女コミック7月号掲載


[あらすじ(ネタバレ注意)]
再婚した父を恨んで、奨学金だけで一人暮らしを始めた杏子。
父から、養母の息子がドイツから帰ってくると手紙が来るが破り捨てる。

そこに現れた謎の青年ミツル。翌日、女子校にまで現れる。
ミツルはキョウコを、かつて住んでいた家に連れていく。今は人手に渡っている。
母は女の子が欲しがっていたと話す。

心配してキョウコの部屋にくる両親。
養母は、父と幼なじみで、夫が亡くなった時に助けてくれたのが縁だったと話す。
そこにミツルが現れ、彼が養母の息子と分かり、淡い恋心が砕かれるキョウコ。

養母が自分を愛してくれていることを知り、家に戻り、ミツルには手紙を書く。
「アフリカの法律が知りたいのです。そこでは、義理の兄と妹が結婚するのはタブーでしょうか?」


●なごりの夏の 1972年週刊少女コミック37号掲載


[あらすじ(ネタバレ注意)]
美野は、担任の島崎が生き別れた父と勘違いして、これまで夢見てきたあらゆることをしてあげようとはりきりすぎる。
島崎のフィアンセの島崎麗子は、ヨシノのあまりの積極性に呆れつつ、嫉妬する。

ヨシノは、島崎の家にまで押しかけて、母が亡くなり、実の父は島崎先生だと聞いた話を涙ながらに語る。
実は、ヨシノの父は麗子の父。病床にあり、先が長くない。昔、愛した美矢(ヨシノの母)をまだ想っている。
島崎の母も幼い頃亡くなったので(なんでこんなに親がいない登場人物ばかりなのだろう???)、ヨシノの気持ちはよく分かる。

 

ヨシノが島崎と暮らしていることが学校にバレて、クビになるという。
麗子の父は、ヨシノを見て、ひと目で美矢の娘と分かり、麗子らに話してから息を引き取る。
ヨシノは、そうとは知らないまま、北海道に帰るといい、島崎は父としてではなく愛していることを伝える。
麗子も姉妹だと知らずに意地悪をしてしまったことを謝り、電車を見送る。


以下の作品は既読。
「雨の音がきこえる」 1972年別冊少女コミック10、11月号掲載
「風車」 1972年週刊少女コミックお正月大増刊(12月24日号)フラワーコミック掲載
「つぐみの森」 1973年別冊少女コミック3月号掲載


●ミモザ館でつかまえて 1973年週刊マーガレット12号掲載


[あらすじ(ネタバレ注意)]
園部春子は、男子校の新任教師としてやって来て、お金がないため、1カ月1万円でいいという下宿に行くが、
そこは豪邸で、怠惰で若い青年・亜麗1人しか住んでいない。「条件は、お互いのプライバシーを侵害しないこと」

初出勤で遅刻したのは、亜麗が家中の時計を1時間遅らせたから。
毎日、2時間目から登校し、バンド活動に明け暮れ、母は亡く、問題児だから気をつけてと教えてくれる隣りの担任・米戸。
(クラスメイトの名前が、沖田総司、近藤勇、草下亜麗って・・・w


ビートルズ風

ハルコは、アレイが自分のクラスの生徒だと知ってうろたえ、
最初の給料が入ったら、別の下宿先を探そうと決める。
しかし、その日から亜麗は別人のように真面目な生徒に変わる(なんだか『風と木の詩』と思い起こさせる

ハルコを侮辱する貼り紙を破り捨てたり、ハルコに英語を習いたいという3年生とケンカしたり。
「先生がずっとこの館に来月もいるなら下宿代いらないよ」と言われるが、
生徒と教師が一緒に住むのは問題だからやはり移るというハルコ。

その翌朝、突然、ハルコは亜麗からキスされて驚く。


米戸は、仲の悪い1組と2組でバスハイクに行こうとハルコに提案する。
亜麗がずっと待っていた父からの手紙に、イギリスの女性と結婚するから、亜麗も来ないかと誘われ、亜麗は悩んで泣く。

米戸はハルコにプロポーズして、ハルコが受けるのを聞いて、亜麗は衝動的に海に飛び込み、親友の近藤が助けにいく。
父が、新しい母となるアンジェーラを連れて、5年ぶりに館に来るが、時すでに遅く、亜麗は肺炎で亡くなる。


【書き下ろしマンガエッセイ】


大島さんは「アレクサンダー」という名前が好き。
「雨の音がきこえる」は「ステロタイプマンガ」(紋切り型ってこと?!


いろんな書き方があるんだなあ/驚

でも、この書き方は倍時間がかかって疲れるため、一番合理的なのは、
1人のキャラクターがテーマもエピソードも全部内包して現れること。

「ミモザ館でつかまえて」は「ライ麦畑でつかまえて」の変型タイトル。
後になって読者から「ミモザ館」という映画や本があると言われたが、全然知らなかった。


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topics~健康診断問題なし ほか

2015-07-05 14:06:32 | 日記
最近の気になるトピックス。

6/15に受けた健康診断結果が2週間後に出て、大腸がん健診も含め、今回もまったく問題なし(ほっ
自律神経やホルモン系統以外はいつも問題ないんだ。

健康診断でいつも疑問に思うのは、医師がなげやりに聞く
「どこか悪いところはありませんか?」
という漠然とした質問。

いきなり聞かれても・・・悪いところだらけだけど、ここでゆったところで、
内科は「内科で診てもらって下さい」だろうし、外科は「外科で診てもらって下さい」だろうし、意味なくない?

メンタルクリニックでも同じことがある。
「精神科」と「心療内科」の違いも微妙だが、「心療内科」も敷居が高いと思う人のための「メンタルクリニック」って改名だと私は思っていたら、
それも違うのか疑惑が出てきた。

クリニックの担当医に、内科のことを聞くと「それは私は専門外なので内科で診てもらって下さい」、
外科はなおさら「外科で診てもらって下さい」。じゃ、あなたは一体何をどこまで知ってるの???

「1人のニンゲンなんだから、総合的に診るのが本当じゃないですか」と言ったら、また苦笑された(いや、笑うとこじゃないんだけど
クリニックを変えても、どこも同じなんだろうか???

************

せっかく苦労して集めた楳図先生のマンガだけれども、なにせ私は部屋にモノを置きたくないタチなので、
古本屋に売ろうと思っていたけど、ふと、思った。

図書館に寄贈すれば、自分が読みたい時に読めるから、そのほうがいいかなと思って司書さんに聞いたら、
「寄贈しても、選書して、図書館に所蔵するか、リサイクルに回すかに分けられるんです」だって。

その選書する担当者が平日にしかいないから、詳しいことはその方に聞いたほうがいい、と言われた。
所蔵数の関係やらで、寄贈したら全部、図書館で借りられるわけじゃないんだ/驚
また、勉強になったが、悩む。。。

駅前商店街にリサイクルショップも最近できて、バッグを2個持っていったら、
1個は1回しか使ってないのに200円、もう1個は使わないうちに古くなったやつで引き取りになった。
引き取ったものは「業者さん」に渡すらしい。その後はどうなるのか???
なにかしら使い道があればいいのだけど・・・


国立天文台らの研究グループが「ダークマター」の地図作成に成功
以前読んだ『宇宙のしくみ 星空が語る』(誠文堂新光社)に出てきた「ダークマター」。
銀河団の中に目に見えない物質が存在しているけど、謎だって書いてあった。

「ダークマター(暗黒物質)」
光を発したり、反射したりしないため、直接見ることはできず、
量質を持ち、密度の高い場所では、強い重力を生じている。

 

研究グループは、
「重力で光の進み方が変化している場所を探し出し、暗黒物質が集中していると思われる場所を特定した。
 これまでにないほどの解像度で、広い領域にわたってダークマターの地図を作ることに成功した。
 ダークマターの塊が、宇宙のどの辺りに、どの時代に、どのくらいあるかということを数えることができる。
 宇宙膨張の謎について解明したいと思っている」

ニュースを聞いてもチンプンカンプンだったけど、なにやらスゴイ成果なんだろうと思うとワクワクした。
地図の映像もキレイだったし!




埼玉・宮沢湖に「ムーミンワールド」建設予定
飯能か・・・遠い。

ちょっとムリのある現地のリアルムーミン一家たち
 

 


映画『バクマン。』
 

神木くんや、佐藤くんらイケメンに混ざって、カヲルさんや、クドカンまで出てる/驚
手塚さんの影響を受けてサカナクションが主題歌&初の劇中音楽を書いたとか。

サカナクション、映画「バクマン。」で主題歌&初の劇中音楽


「サードウェーブコーヒー」とは?
「ZIP!」で一番楽しみにしているコーナー「グッド・モーニング!!! ドロンジョ」で出てきたワードで気になったから調べてみた。

最近、全然飲まなくなってからフシギになってきたのは、そもそもなぜ、みんなコーヒーがそれほど好きなのか
喫茶店=コーヒーだもんね。居酒屋の「とりあえずビール」的な。


ブラックバイト@ZIP!
 

 

売れ残った商品を買わされる
 

 

 


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