メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

#CityPop 海外で人気! 日本のシティポップ@ SNS 英語術

2020-03-03 13:25:16 | テレビ・動画配信
出演:
はるひ
ゴリ
作家・ジャーナリスト 佐々木
ネイティブ翻訳家 トム・ケイン ミネソタ州セントジョーンズ大学卒業
学生時代はロックバンドのボーカルをやっていた

シティポップ
1970年代~80年代に日本で流行した都会的で浮遊感のある音楽を指す和製英語

アメリカから Twitter で投稿された動画
流れているのは1970年代の日本の歌です

真夜中のドア/ Stay With Me /松原みき 1979年
Cillはのんびりとくつろぐこと




こちらはアメリカのミュージシャン
甘く危険な香り/山下達郎1982年



「山下達郎は人生のサントラだ」


ロサンゼルスからの投稿
Mystical Composer /菊池桃子 1966年




実は今、70年代~の80年代の日本のポップスが海外で人気を集めているんです
「シティポップ」と呼ばれるジャンル




「朝5時から起きてずっと日本のシティポップを聴いていたよ 取り憑かれている!」




「シティポップのジャンルは大好き 80年代にいる気分にさせてくれる」


日本から離れた場所で起きた思わぬブームの背景とは?


はるひ:シティポップはアメリカではどうなんですか?

トム:
結構最近人気になってきていて
ポップスなんだけどジャズっぽさもあって
音楽的にもすごく面白い

ツイート:
40年も前の日本のポップスに興味を持つなんて思ってもみなかった
でも蓋を開けてみれば大貫妙子や矢野顕子を聴くのをやめられない


佐々木:
二人とも1976年デビュー
それがシティポップの代表的な世界的に人気が高まっている
それがどう変わってきたのかスコットランドの投稿を見てみましょう




「週末に日本のシティポップを発見して、それ以来聴くのを止められない
 私の愛する2つのもの、80年代音楽と日本が組み合わされている
 YouTube の履歴を見る限りもう中毒かも/爆」

(よく SNS や YouTube のコメント欄でも lol や爆笑している絵文字を見かけるけれども
 それほど爆笑か?って言う笑いのレベルが低い気がするのは私だけ?
 軽いノリで頻繁に使うっていうのが今のトレンドなのかな


佐々木:
そういう古い日本の音楽が世界中に広まるというのは
明らかにテクノロジーの影響だと思う
ストリーミング(音楽の定額サービス)とか
YouTube でも無数の音楽が聴けるようになった
どこの国の音楽も、すぐ目の前に存在するという時代になってきた

シティポップブームの背景1
定額配信サービスや動画サイトの普及であらゆる音楽が目の前にある時代になったこと


ゴリ:いいものはいいって広がるっていう時代になったってことですね
はるひ:すぐにシェア出来ますものね


佐々木:そんな中で2018年 YouTube で驚異的な再生回数を叩き出したものがある

Plastic Love/竹内まりや
1984年リリースの曲で YouTube で非公式の動画がアップされたのが
再生されて2500万回以上再生されいる




佐々木:
この MV は、竹内まりやさん側が
じゃあオリジナルの YouTube の動画をちゃんと作りましょうと言って作成したもの
この曲こそが今の日本のシティポップブームの起爆剤
原点になっていると言われている

はるひ:竹内まりやさんは、今になってもすごく聴きますけど、この曲は・・・
ゴリ:名曲は他にもいっぱいありますよね

佐々木:
この曲がなぜこんなに多くの人の耳に届いているのか
タイから面白い投稿がありました
多分10代~20代の女性の投稿だと思います




「多分もう1000回もPlastic Love を聴いている
 集中力を保つための助けになる
 80年代を思い出さずにはいられない
 私は経験してないけど 素敵な時間」


佐々木:
聴いたことがない、経験してないのに懐かしいっていうのが大事なところで
昔の音楽が全部聴けるようになった
そうすると古い曲を聴きすぎてだんだん懐かしくなくなってしまう

ところが日本のシティポップって
聴いたことがないんだけど懐かしい感じがする
聴き飽きてないけれども懐かしい

そういう感じが多分今の80年代を経験してない人にも
不思議な感覚を起こさせるのではないかと思います

シティポップブームの背景2
海外の人にとっては新鮮なのに懐かしく感じる音楽


特に人気の高いシティポップ
有名なアーティストについての投稿を見てみましょう
アメリカから



山下達郎RIDE ON TIME という曲は宝の山
 聴くのを止められない ものすごくいい」


ゴリ:これは名曲中の名曲ですもん
佐々木:山下達郎さんは海外でシティポップのキングって言われています
トム:僕も大好きで、繊細な編曲とか、和音の使い方とか天才的ですね

はるひ:
達郎さんも竹内まりやさんも浮いてるような楽な感じ
ふわふわした感じ

佐々木:
今の時代の空気感に合っているのかもしれない
20代の女性からこんな投稿もあります



「山下達郎が死ぬほど好き 彼の全ての曲は絶対的な名曲」





「bangers」
ビートがしっかりしていてノリのいい曲という意味
若者言葉 日本語で言うと「神曲」みたいな

(みんなで何度も繰り返し「bangers」って言ってるのが可笑しいww


佐々木:さらにびっくりすることがあって、結構こんな投稿が多かったんです

「まさか山下達郎と竹内まりやが結婚してたなんて?
 シティポップのクイーンとキングが夫婦だって わーお!」


(言われてみればそうだった!


この曲にノっているパリの若者たち
黄昏の Bay City /八神純子 1983年

(こないだ YouTube で改めて八神純子さんのパープルタウン を聴いたら
 ピアノを弾きながら歌ってるんだけど、その歌のうまさに驚愕した
 ノビがあって、声量があって、完璧
 確か海外でも活躍してるんだよね?


スイス
Take you to the sky high / 角松敏生 1983年





アメリカからの投稿
Last Summer Wisper/杏里 1982年



「散らかったキッチンで、散らかった髪で新しい歌に取り組んでいる」




「私が誕生日に欲しいのはソニーのウォークマン
 そしてそれで聴くための80年代ジャパニーズポップスのカセットだけだ」

(NHKなんで、ソニーとは言わなかったw


ゴリ:今の時代にカセットテープが流行りなんですか?

トム:アメリカとかでテープしか出さないレコード会社もあります

佐々木:
しばらく前から日本でもレコードが結構ブームになっていましたよね
カセットはここ数年急速にまたブームになってきていて
日本でもカセット専門店とか
カセットデッキをリセールしている

カセットってケースから出して、デッキにがちゃんと入れて
ボタンをがちゃんと押すと回転音がして、ノイズが入って
音楽がどこからともなく聴こえてくる
手順が結構複雑ですよね

その機械的な感じが逆に音楽を物理的に聴いているっていう感じの
愛おしさに繋がってくるんじゃないか

シティポップブームの背景3
テクノロジーの時代だからこそ古い手触り感のあるものが好まれる


はるひ:
確かにデジタルで聴くと、移動とかで暇だからちょっと聴こうかなって
聴き流してる感じがしますけど
カセットとかで聴くとなると、その曲を聴きたいから聴くって感じ

佐々木:
今の時代だからこそ奥行きのあるものが好まれる
っていう不思議な感じになっている

(カセットテープもビデオテープもたくさん捨てたのにもったいなかったかも?
 でも、聴きすぎると伸びるし


今ハリウッドが熱い視線を注ぐ33歳のホラー映画監督 アリ・アスター
最新作『ミッドサマー』はアカデミー賞受賞監督
マーティン・スコセッシに「単なる恐怖映画以上のもの」と絶賛された






ミッドサマーとは夏至祭のこと
夜でも日が沈まない真夏のスウェーデンで
ある村の祝祭を訪ねた若者たちを想像を絶する悪夢が待ち受けます

カズオ:
この映画はとても明るく色彩豊か
晴れた空のもとに話が進むので戸惑いますね
本当にホラー映画なのかと混乱してしまう
それはあなたの狙い通りですか?

監督:
その通りです
観客は主人公の目線を通してこの映画を見ますが
彼女は物語の最初から人生の意味を見失い混乱した状況にいます
そしてたどり着いたのが夜中に太陽がある場所
さらに混乱が深まっていくんです

今作は監督の私生活での出来事をもとに生まれた

監督:
恋人と別れてしまい、何か気持ちを発散させることをやりたいと考えていました
思いついたのが辛い失恋の気分を壮大なオペラのように表現した別れの映画を作ること
失恋って当事者にとっては大惨事であり
死と変わらないように感じるものですから


生粋のホラー映画好き
作品づくりには日本映画からの大きな影響があるのだとか

カズオ:
若い頃はビデオレンタル店に通ってあらゆるホラー映画を見たそうですね

監督:
ホラーに想像力をかきたてられていたんです
その中でも日本のホラー映画に最も大きな影響を受けています
優美かつ重厚な雰囲気のある映画がたくさんあるからです

例えば『怪談』や『鬼婆』です
どちらも私に大きな影響を与えました
さらに黒沢清監督の『CURE』も私にとってとても重要な作品です






『怪談』と『鬼婆』は共に海外で高い評価を受けている日本の名作恐怖映画です
そして黒沢清監督がその名を世界に広めたサイコサスペンス『CURE』

監督:
ホラーというジャンルから飛び出したいと思っている
ホラーから永遠に離れるということではなく
また後で戻ってきたいと思います
ジョンルからジャンルへ飛び越えて
たくさんの砂場で遊びたいです




ゴリ:
僕はずっとコメディばっかり撮ってきたんですけど
やっぱり後半になるとちょっと感動させたいなとか
人を泣かせたいなっていう方向になってくるし
ホラー映画もいつかは撮ってみたいていうのはあります

(映画監督として活躍中って初耳!驚×5000


佐々木:
自分の好きなものをどれだけやれるか
今の時代ってなんとなくマーケティング主動になってしまっている
売れるものを作らなきゃっていう圧力がすごく高いじゃないですか

でも SNS の時代だからこそ
あまり計算されたマーケティングよりも
好きだと思って作ったものが
結果的に海外のいろんな人に受け入れられる
そっちが先になるべきなんじゃないかなと思います



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