メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

映画『我が家は楽し』(1951)

2024-07-09 15:49:34 | 映画
監督:中村登

出演
梅村孝作 笠智衆
妻 なみ子 山田五十鈴
長女 朋子 高峰秀子
次女 信子 岸恵子
カズオ、ミツコ

内田三郎 佐田啓二
福田かよ子 櫻むつ子 なみ子の妹
金沢老人 高堂國典 植村家の隣に住む裕福な老人
小泉千代 楠田薫 朋子の友人 画家志望
大宮画伯 青山杉作 朋子の憧れの画家
馬場信太郎 増田順二 孝作の同僚で家主
ほか


大家族のほっこりする作品

岸恵子のデビュー作
山田五十鈴と高峰秀子の演技が素晴らしい

笠智衆さんもまだ若い/驚








【内容抜粋メモ】
父が帰ると家族全員で迎える
頼まれたかりんとうを渡す

父:どうだ、覚えてるぞ、ちゃんと
妻:こうもりをお忘れになったのね







長女の朋子は絵を描いてる

小さい机で食べてるなあ
母だけがパンを食べてる







母:今月は子どもが病気したりして家計が厳しい

信子は共学の学校に行ってて大丈夫かと心配する父
妻が嫁に来たのも同じ18歳

信子が団体旅行で京都、奈良に行くから
またお金が必要で母は内職をしている









福田の叔母が来て、なみ子が作った服を売ってくれている







結婚指輪を売って、娘の旅行費をつくりたいと相談する



湘南療養所
肺病の内田三郎を見舞う朋子

海岸の砂に朋子って名前書いてる!







展覧会に出す絵を見てもらう

三郎:
今度は入選するよ ちくしょう 早く治らないかな
いいなあ、生きてるってことは

チューリップの花が咲くのと、退院するのと
どっちが先が競走するつもりで鉢に植えた









雨が降り、息子カズオの小さい傘を父に持たせる
靴も水が漏れると愚痴を言う子どもたちを見て可哀想に思う母







友だち:
絵具が足りなくなったの もらっていい?
親のすねはかじれるだけかじれ

隣りの家を描いていたら、板を張ってしまう



父の帰りが遅いから駅まで迎えに行こうとすると
酔っぱらって歌いながら帰って来る
こうもりは忘れなかったが、帽子を忘れてきた

家族全員で起きて待ってるんだな

父:
会社で勤続25年で表彰される
金一封もらうからなんでも買ってあげる


息子はグローブ、娘は旅行に持っていくカバンをねだる



表彰状をもらう練習をする
娘がアイロンがけ、息子が靴を磨く

朋子は展覧会の受付でみんなが応援する

父:今日はお土産を楽しみに待ってなさい
お昼に一緒に買い物に付き合ってくれと母を誘う



森永製菓?
金一封は3万円
父:もう内職はやめような










松坂屋?
父の3割引きのオーバーを買おうとすると、妻の羽織りを買おうと言う
生地から買うんだな







父:
ちょっとハイカラだろ
たまには子どものことを忘れなよ 忘れさせてやろう
(笠智衆さんにこんなセリフ、ドキドキするw



2人でお酒を飲んで祝う
顔を寄せて話して、夫婦の仲いいな







父:
25年か 苦労かけたな
もう一杯 少し赤いほうがいいよ
結婚してからも25年 銀婚式だ
母さんみたいな、いい女房にぶつかって幸せだ

忘れて行った帽子を返してくれる主人

帰りの電車は満員
「あ!スラれた!」と騒ぎになるが、懐を確かめてひと安心



家では家族みんなでお祝いの準備をしている
子ども:歓迎会の準備中だから、あっちで待っててください

あれ! お金がない!

父:電車の中では確かにあったんだ スラれた・・・

荷物をひっくり返して探すがなくて呆然
子どもに呼ばれて、「とにかく行きましょう」









おもちゃのピアノ、グローブ、カバン、画集を渡す







可哀想なくらいしょげてる父を完璧にフォローする母

おもちゃのピアノ、いい音する♪
♪おててつないで みなかえろ カラスといっしょにかえりましょう~
ピアノに合わせて歌う母







夜、出る、出ないと占ってる母

父:
酒など飲まなきゃよかった
こんなことならもっと買い物しとけばよかった

母:朋子と三郎の結婚資金にしたかった

夜中に内職をする母
2人の話を聞いてしまった朋子
画集は800円



絵が落選してガッカリする朋子は母に謝る








外は寒いからコートを着ていけとタンスを見ると全部売った後
結婚指輪も質に出したことが分かる








朋子は友と町で絵描きのアルバイトを始める

朋子:
今までのんきすぎた
ほんとは絵なんかやめて働きたい

友:
病気のカレシが悲しむだろ
好きな人と結婚して絵が描けるなんていいな

夜も1人で立っていると、酔っぱらった男が絵を頼む
今夜オレと付き合わないか? 突き倒して去る



家に帰ると、家主の馬場が家を売る話をしている
馬場:毎月、赤字で くれぐれも悪しからず

母:お父さんと同じ職場だから断れない

ノブコ:今どき貸家なんてない

朋子に電報が来て、三郎の具合が悪いと聞いて電車に乗る









三郎:ボクは幸せだったな トモちゃん、君はいい絵を描いてくれ

朋子:
あなたといっしょに、ね
人生は楽しく美しい こないだ言ったばかりじゃないの

三郎は亡くなった


父:こういう時はなぐさめられると余計つらいものだ



朋子は叔母のつてで働きに出ている

父が毎日足を棒にして家を探しているが権利金が高くて見つからない

上司は困った夫婦に同情する朋子を叱る









上司:今どき5万、10万のはした金で家を建てろなんて虫が良すぎる
広告と違うことに驚く朋子

電話で愛人と箱根に行く約束をしているのを聞いて
朋子:私、辞めさせていただきます

朋子:ごめんなさい 私、ガマンできなかった

母:あなたは絵を描いてるのが一番いいの

朋子:私、自信がないの 私に何ができるかしら・・・









朋子の絵を持って朋子が憧れている画家の大宮先生を訪ねる母
仕事中は誰にも会わないと断られる

肩を落として去る姿に気づいて大宮は呼び戻させる
娘の絵を観てほしいと頼む
展覧会で落選した絵、子どもの絵、三郎の絵










大宮:
まだ幼いな これも落選でしょう 素質があるくらいだ
努力次第というところでしょうか



大宮先生に絵を見せたことを話す
母も若い時から絵が好きで、修学旅行の汽車の窓から描いた絵を見せる









母:
絵描きになるのが夢で、結婚してからも続けるようお父さんがすすめてくれた
でも家庭に入ると自由にならない
あなたがちいちゃい時から絵を描いてるのをみて
私の叶わない夢を叶えてもらいたかった
何も考えないで絵を描いてちょうだい
はじめから自信のある人なんかない
才能があろうとなかろうと、自分が美しいと思ったものを描いてちょうだい

朋子:お母さんを描かせて









隣りの金沢が家の中を見たいと来て、朋子の絵に見入る
絵を描いてる座敷にも入る











馬場:約束の日までに越して欲しい
母:妹の家に同居することになっている

母を描いた絵を展覧会に出す朋子



一家で引っ越しの荷造り
父:この歳になって家1つも持てずにすまん









朋子の絵が全員一致で入選したと報告に来る友
すぐ母に報告してヒザに泣き伏すと母も泣く










家族で祝う

朋子:
みんなお母さんたちのお陰
今日のお祝いはお母さんたちにしてちょうだい
ほんの少し世の中に出て、どれほど大変かよく分かった
それを何十年も私たちを抱えて、大きくしてくれて

馬場が来て、金沢からの手紙を渡す
ずっと貸すから、引っ越さなくてもよいと書いてある
朋子が描いた庭の絵を売って欲しいともある

♪ホーム・スイート・ホーム をみんなで歌う








障子に家族の影がうつる
隣りの金沢さんも満足して戸を閉める

家の灯り1つ1つに人生の物語があるんだよね





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