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メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

調べてビックリ! 牛乳&バター@あさイチ

2018-09-15 12:44:57 | テレビ・動画配信
調べてビックリ! 牛乳&バター@あさイチ

専門家ゲスト:齋藤忠夫さん(東北大学名誉教授)
ゲスト:大林素子さん(スポーツキャスター)、野間口徹さん(俳優)
リポーター:遠藤亮アナウンサー


最近ずっと気になっている乳牛、肉牛の管理の酷さ

今回は、鶏肉の「バタリーケージ」などのような
酷い管理の酪農家は取り上げられなかったが

どのように酪農家から食卓まで届くのかとか
さまざまな種類の違いなどがよく分かった


【内容抜粋メモ】

牛乳の種類と違い
酪農家が絞った牛乳は「乳業メーカー」に運び込まれる
その量、毎日、約トラック150台 1台に生乳が10~14トン



着いてすぐ「検査場」があり、定量を抜き取り、
近くにある「検査施設」に運ばれ、「分析装置」にかけられる







「生乳の成分分析結果」
「FAT」と書かれているところが乳脂肪分になる

牛乳とは
乳脂肪分3%以上
無脂乳固形分8%以上







運び込まれた生乳の段階ではバラつきができるため
同じ成分に均一にするよう工夫している




低脂肪牛乳

アナ:低脂肪牛乳を出す牛っていうのはいるんでしょうか?

乳業メーカー 牛乳担当鈴木さん:
これが生乳を分離する「セパレーター」という機械です 「遠心分離機」
生産者からきた生乳が、脂分と脱脂乳とに分離されて
必要な脂肪分だけを抜いたものが「低脂肪牛乳」になります

生乳を撹拌し、乳脂肪分と水分+無脂乳固形分にわける





乳脂肪分 約45%を味見



アナ:
ちょっと黄みがかっていて、牛乳に比べるとトロっとした感じ
この後、これはどう使われるんですか?

鈴木:この工場で分離されるクリームは、乳製品工場に送られて、バターの原料として使われます


低脂肪牛乳のカルシウムやタンパク質は?
無脂乳固形分は同じ 乳脂肪分は低脂肪牛乳のほうが低い
カロリーは牛乳138kcalに対して、低脂肪牛乳は95kcal、無脂乳牛乳68kcal
味は、牛乳はコクがあり、値段が高め、無脂乳牛乳にいくに従ってスッキリした味わいで安い

齋藤忠夫さん(東北大学名誉教授):
そもそも牛乳は太りにくいからカロリーはあまり気にしなくても良い

理由は2つ

1.牛乳のカルシウムは非常に吸収されやすい 脂肪の蓄積を抑える働きがある

2.
すぐにエネルギーとして使われる 赤ちゃんに供給するミルクだから
すぐにエネルギーになるのが自然 蓄積型ではない

それほど違いを感じないのであれば、味や値段で選べばいい


乳脂肪が高い牛乳はどう作られている?



北海道 十勝地方の酪農家を取材



ここでは質の高い濃い牛乳を作っている
乳脂肪分 去年の平均値 4.07%



「秘密はエサ」



酪農家:
胃の中で乳脂肪分のもとになるものに変わってくれるのは牧草 とても大事な餌になります





酪農家:
「ティモシー」というイネ科の植物を、6月中旬あたりに刈ったもので
やわらかくて、栄養があって、とても美味しいものですね
収穫する時に乳酸菌を添加して、美味しく発酵するように工夫しています よく食べますよ


「夏の暑さが大敵」

酪農家:
今は夏場で、暑いと餌を食べる量が減るので、牛舎の温度を下げるために「ミスト」をやっています
何よりも牛が健康であることに力を注いで、結果として乳脂肪が高くなれば
それでいいかなと思っています



専門家:
牧草は牛にとってはご飯のようなもの
とうもろこしのようなものはおかず

牛は草食獣 草を食べる動物ですから、穀物ばかり食べていると病気になりがちになる


メール:牛乳を飲むと身長伸びるのか?

専門家:
基本的には遺伝子、成長ホルモンの要因があるんですが、答えは「Yes」です
ミルクを飲むと身長が伸びるというデータはあります


乳飲料の製造現場に潜入







神奈川 海老名



スタッフ:こちらにある原材料を全部混ぜていく



鉄分を強化する原材料



ピロリン酸鉄



炭酸カルシウム



黄色の原材料 葉酸 血液の赤血球を作る+胎児の成長に欠かせない



ピンク色の原材料 ビタミンB12 血液を作り、貧血を予防する
※これらの色は自然の色で着色料は入れていない



脱脂粉乳
ビタミンD



乳業メーカー あやかさん:
実は牛乳にもともと含まれている「乳糖」というものがありまして
乳糖とカルシウムを一緒に摂ると吸収が良くなります

「乳飲料」とは、生乳や乳製品を主原料にして、乳製品以外を加えたもの


専門家:魚にもカルシウムはあるけれども、牛乳よりは吸収率が低い


メール:なぜ牛乳を飲むとお腹がゴロゴロするのか?

専門家:
高齢者に多い 「乳糖不耐性」 乳糖が小腸で分解できないと大腸に残り、お腹を壊したりする
対処法は、日頃から牛乳やヨーグルトを少しずつ食べると、腸内細菌が増えて解消する
普段から乳製品を召し上がってる方は、牛乳をかなり飲んでもお腹が不快になることはないんじゃないでしょうか


加工乳とは
生乳か水に乳製品(発酵バターや脱脂粉乳)を加えたもの

専門家:
普通の授乳で4%以上の乳脂肪分というのは、かなり優れている
そういう牛だけを選んできて、そのミルクだけを集めて作っているので、とても努力が必要

加工乳の場合は、パターを加えれば何%にでも調整できるので、補っている部分がある
脂肪分を低くしている加工乳もある


「加工乳のほうが値段が安い」
脱脂粉乳などを水に溶かして、戻して作っている
味の好みで選ぶということになる


乳飲料
カフェラテとか、いちごの香りをつけたもの
体に必要な栄養素が効率的にとれるという点では優れもの


バターはなぜ品切れしやすい?



北海道十勝地方の工場を取材
整形して箱詰めする



乳業メーカー バター担当 中西さん:
日持ちのしない飲むもの(牛乳)、料理に使う生クリームを作った後に残っているもので、
日持ちのする脱脂粉乳とバターを作っています バターは「最終調整弁」



「生乳の使用量」




中西さん:
会社としては、バターはいっぱい作りたいが、牛乳は一定量消費される
生乳の生産量は、その年によって伸び縮みする

生クリーム、ヨーグルト、チーズは一定量が必要
生乳の伸び縮みは、バターと脱脂粉乳で調整することになる


農林水産省 乳製品担当 金澤さん:
需給に合わせて、バターをしっかり供給していかないと
それは結局、不良の在庫を抱える形になってしまう

適時適切に不足分を補う形で、消費者に迷惑をかけないように
一方で、国内の酪農家にもしっかり生産していただく意味で
非常に重要かなと思っております


専門家:
バター不足の主な原因は、牛が猛暑だと疲れてしまって「乳量」が減る
一番売れるのが牛乳


後は賞味期限が短いほうから、順に製造供給している
結果、どうしてもバターの生産が後回しになる

この10年間で乳製品全体は20万トン減っている
生クリームは「スイーツブーム」により20万トン増加
ヨーグルトやチーズ類は横ばい

その分、バターなどは30万トン以上減っている
生乳の生産量が減っている分、バターの生産量を調整することで帳尻を合わせている


利益率も関係している





専門家:
利益があまり見込めないためとも指摘されている バター1箱 200gの値段

最大の理由は、入荷が高い 日本が世界で一番高い
100kgあたり、8000円を超える
200gのバターを作るのに、牛乳100ミリリットル中、約4gとすると、5リットル必要になる

原材料だけでもとても高い
理由はエサ代 エサを輸入しているということがある

これ以上高くすると、消費者離れもあるし、マーガリンや植物オイルという選択肢がある
逆にバターの消費がなくなることもあるかもしれない
価格の設定に関しては苦しいところもあると思う


輸入の裏側 スーパーではあまり輸入バターは見かけないのはなぜなのか?

アナ:
家庭用よりも、圧倒的に「業務用」で使うバターのほうが多い 外食のお店など

国内産のバターがここまでしか作れないとすると、輸入で賄うのですけれども
輸入用バターは業務用にほとんど使われるので、一般家庭で見ることが少ない
国産バターが少なくなると、家庭用のバターが少なくなるということが起きる

ニュージーランドから一時的にバターを輸入するということは
農林水産省でやっていますが、最低限しか輸入しないという方針をとっている


「輸入バターの方が価格が安い」

専門家:
輸入のほうを多くしてしまうと、こちらを優先的に使ってしまう
すると国産バターが余ってしまい、国内の酪農家が苦しくなってしまう

とても難しい問題ですが、「TPP」、国家間の関税を減らしていく取り組みが進んでいる
将来的に確実に安いバターが入ってくると思う

食肉を輸入すると言われた時に「日本の食肉産業は壊滅してしまうのではないか」
と言われたが、そんなことはなかった
「和牛」という手で海外に輸入するという手もありますし

日本のミルクのクオリティは世界的なレベルなので、
逆に輸出という形も選択肢ではないかと、勝手ながら考えております



アニマルライツセンター

それでもあなたは「牛乳」を選びますか?なぜ学校給食ではいまだに「牛乳強制文化」が続いているのか。

日本人に牛乳は合わない?


報道には、相反する両方の意見を伝える姿勢が必須
でも、「牛乳は日本人に向かない」「肉を食べるのを止めよう」と言えば、
その後の料理のコーナーにも響くし都合が悪いのだろう

そんなヒトの都合で、これからも狭い牛舎で、牛乳を出し続けるために、
常に妊娠させ、産まれたばかりの子牛を母親から引き離し

乳牛は、乳絞りの器具をつけて、檻の中で一生を終え
肉牛は見えないところで大量にされていく






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