昨日の岸田総理の記者会見で「牛乳をいつもより1杯多く飲んで」と異例の呼びかけが行われた。コロナ禍で飲食店や学校給食の需要が減って、年末年始にかけて5000トンの生乳が余り、廃棄しなければならなくなるという現状について国民に呼びかけたのだ。
数年前から日本の乳製品の価格は、外国に比べてかなり高いと感じて来た。特にここ2~3年はバターが高過ぎて、私は買う事ができなかった。外国に行った際は、帰りの機内食で出されたバターの残りを捨てるのは勿体ないので、ビニール袋に入れて持ち帰り、料理に使っていた。
なぜ生乳を捨てずに保存する策の1つとして、業者はバターやチーズへの加工を始めないのだろうかと不思議に思う。有り余る時にこそ、首相は業者に「加工して保存して」と呼びかけて欲しい。バターへの加工なら、そんなに手間はかからない筈だ。
また、店頭価格が高止まりしている牛乳、乳製品の価格を下げて、一般の需要を呼び込む策はできないのだろうか。もしも生クリームの価格が安くなったら、ケーキ類はきっともう少し安くなるだろうとも思う。
更に現在、世界各国からチーズなどの乳製品が輸入されている。コロナ禍と言う点では外国も同じ事情だと思う。それらの輸入価格も下がれば、私達はもっともっと乳製品の消費拡大の行動を取れると思う。
首相の「1杯多く飲んで」という呼びかけに、無策ぶりを感じたのは私だけだろうか。