《観光最終日は、ロンドン市内観光②》
その後、11時半から始まる「バッキンガム宮殿」の衛兵交替式を見に行った。
この宮殿は1703年にバッキンガム公爵邸として建てられたが、1837年のビクトリア女王の統治時に王家の居城になった所だ。(正面広場にある金色の展死像はビクトリア女王記念碑)
人が大変多い中、衛兵の交代式の前半部分、つまり交代する側の衛兵の行進だけを見た。これも私が前に来た時に見た場所と全く違っていて、肝心の交代式を見ることができず残念に思った。
昼食後は「テムズ川クルーズ」をした。
「ウエストミンスター」から「ロンドン塔」までという短時間の乗船だったが、私には初めての経験で、『ビックベン』の時計塔がある『国会議事堂』の壮大な建造物全体を真近に見られて良かった。
エリザベス女王在位60年祝賀のためだと思うが、河畔に若き日の女王一家の巨大な写真が展示されていた。
船を下りて傍の『ロンドン塔』に入場した。
ここは、1066年にフランス・ノルマンディー公ウイリアム1世がイングランドを征服した後、20年かかって外敵を防ぐために建てた要塞だった。
やがて国王の宮殿となったが、1282年からは身分の高い政治犯の監獄ともなり、テムズ川から船に乗ったまま扉の内側に着いた者は二度と生きて出られなかったらしい。
今でもロンドン塔の中庭の一角に処刑の場所だったところがあり、王族で死刑になった人達の名と執行年が表示されていた。
幾つかの建物があるが、世界最大のダイヤモンドをあしらった杖や宝石でちりばめられた王冠などが展示されている場所がある。以前はその前では立ち止まらないようにと注意する係官がいたが、今回入って見ると展示物の前だけ『歩く歩道』がついていた。これでは絶対に立ち止まってじっと見ることはできない。
テムズ川に架かる『タワーブリッジ』(1894年に建設された美しい跳ね橋)は、『ロンドン塔』内の通路から最も近くに見ることができたので、最後にカメラに収めた。
その後2時間の自由時間があったが、私は『ナショナルギャラリー』に行き、レオナルド・ダ・ビンチ、ボッティチェルリ、ミケランジェロ、ルノアール、ラファエロ、ブリューゲル、ルーベンス、モネなど、65もある展示室を回ってイギリスが所有する名だたる画家達の数多い貴重な絵を鑑賞した。
部屋ごとに案内人がいて、画家の名を言うと案内してくれた。今回は旅行の最後にこんな時間が持てたことが嬉しかった。
因みにここも入場料は無料。ただ、日本語のフロア案内を1パウンド(131円)で買った。
これで英国周遊10日間の観光は全て終わった。
翌日、ロンドン・ヒースロー空港発13;30のブリティッシュ・エアウェイズで帰国の途に着き、成田空港には11時間35分後の6月12日9;05に到着した。私は14;45発のJALで北海道新千歳空港に乗り継ぎ、16;25着陸した。
今回の旅も短いながらも有意義な内容だった。
それに前回から間を置かずに行ったのに、何事も無く、元気で無事に帰宅することができて幸いだった。同行した友人にも感謝している。
今回も長い報告になったが、私のブログを訪れた方々、コメントを書いてくれた方々にお礼を言います。
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