最後に、今回の旅行で土産や記念に買って来た物について書く。
「スリランカ」と言えば、代表的な物として「宝石」、「天然ゴム」、イギリスの植民地だった影響で「美味しい紅茶」の三つを上げることができる。
その他として、料理に使う多くの「スパイス」の産出国でもある。
そこで私は、行きの航空機内で飲んだ紅茶が美味しかったので、アテンダントにその銘柄を聞いて置いた。また、泊まったホテルの部屋にあった紅茶も同じだった。
ところがツアーで連れて行かれた紅茶の店は、他の銘柄だったので、最後の日に行く予定になっていた「スーパーマーケット」まで買わないで、そこで自家用、土産用として沢山買った。
棚には普通の紅茶以外に色々な種類の紅茶があったので、「レモン紅茶」「桃紅茶」「生姜紅茶」も買った。
帰宅後飲んでみたがどれも優しいすっきりした味で美味しい。
「スパイス」は、「ターメリック」「チリパウダー」カレー用の「ガランマサラ」を買った。いつも世話になっている近所にも少しずつお裾分けした。
カレーを作る時に少量加えると、スパイシーな美味しいカレーが出来上がる。
また、日本で売られている「十穀米」にも入っている「赤米」があったので、500g25円で買って来て、これも近所にお裾分けした。いつもの白米に少量混ぜて炊くと、美味しいのだ。
(スリランカは今回のTPP交渉国には入っていないが、もしこの先TPPで日本が輸入米に掛けている778%の関税を撤廃すると、こうした日本の1/8位の価格のまま、参加している東南アジア諸国から米が入って来る事になるのだ)
さらにツアーで連れて行かれた宝石店では気に入った宝石は無かったが、たまたま寄ったスーパー横の専門店でデザインが素敵な「ルビーのペンダントヘッド」があったので、価格を値切って娘に買った。それをツアーの女性達に見せたら、彼女達もその店に行き、買い求めた様だった。
他に「ナッツ入りチョコレート」の小さいのを買って見たが、熱い国のためか日本のよりも砂糖が少なく甘みが弱かった。
私の買い物は、どこの国に行ってもせいぜいこの程度だが、今回の場合は「宝石」が特別だった。
今回の短期間の旅で、内戦が終わってまだ4年しか経っていない国「スリランカ」を、少しだけ見ることができた。
政府の手でこれから国内のインフラ整備や子ども達の教育が少しずつ進められて行くと、もっともっと世界中から多くの観光客が訪れるだろう。
その時、仏教を基盤として生活している人々の素朴で穏やかな暮らし方が、経済競争に疲れた先進国の人々にとっては、魅力的に見えるのではと思った。
反面、経済的な豊かさを手に入れる過程で、人々の宗教観が変化して行くかもしれないとも感じた。
また、気候がいいし、貯水池や運河の整備はなされているので、農業の近代化が進めば農業生産力は格段に向上するとも思った。
ただ、象を始めとした貴重な野生動物の保護と、農業や観光業の近代化とをどのように折り合いをつけるかが課題だろうけど。
私は、これからの「スリランカ」の進歩、発展を、見守りたい気持ちになった。
長い旅日記になったが、この日記から「スリランカ」という小国の歴史と今を、皆さんにはどのように感じて貰えただろうか。
(完)