旅の6日目の昼食後は、一旦ホテルに戻って3時間程休息を取った。暑い地域なので、昼間の高温になる時間帯は休むのだろう。
3時半にホテルからバスで「タール砂漠」に向った。途中は民家が何も無い砂漠地帯が続いた。
初めて村があった。休憩しているラクダと老人達がいた。トイレを借りてから今にも壊れそうな「ジープ」に分乗し、砂漠に向った。
町外れにコンクリートでできた「水汲み場」があって、女性が2人、水汲みをしていた。飛んで来る砂を防ぐためか、顔もスカーフで覆っていた。30mは離れていたと思うが、走る「ジープ」からシャッターを切った。インドでは水汲みの仕事は子供と女性と決まっていて、水汲みの為に学校へ行けない子供も多い。また、ここで野生の鹿や孔雀も見たが、走り去ったのでカメラでは撮れなかった。
「ジープ」は、砂丘が登りになっている場所ではギアを下げて一気に駆け上がった。ドアがないので、振り落とされるのではないかと心配だった。
ラクダのいる場所に着いた。希望者は1人確か3000円を払って30分ラクダで散策していたが、私はラクダに触れたくなくて乗らなかった。
このラクダ引きは子供だ。面と向かって写真を取っても良いか訪ねると、チップをくれるならと言われた。
静かに「タール砂漠」に夕日が沈んで行った。薄明かりの中を、また「ジープ」で村に戻り、ホテルに帰った。これで今回の「インド旅行」の全ては終わった。
翌朝は8時半にホテルを出て、バスは「ジョードプル」まで6時間走った。「デリー」行きの航空機は1時間遅れて16時に離陸。「デリー」からの「成田」行きも1時間15分遅れて出発したため、「成田国際空港」には1時間遅れて、3月1日の9時過ぎに到着した。北海道への乗り継ぎ便は、少し余裕を見た時刻で予約をしていたために無事に間に合った。
前夜から昼にかけて雪が降ったらしく、帰宅して見たら玄関前の雪を隣家の人が撥ねてくれていた。早速伺い、お礼をした。
私が旅に出られるのも、ご近所の協力があっての事なのだと改めて感謝した。それから2週間になるが、「コロナウイルス」対策で食料品の買い物以外では外出をしないようにしている。
また、日本人の入国を禁じた国が多数あり、「コロナ」が収束しないと次の旅行は考えられないと思う。
これで長かった「インド・ラジャスターン州」の旅行記が完成した。今回も記憶力の低下に愕然とさせられている。
今回は写真をできるだけ大きく掲載してみたが、どうだっただろうか。もしも中に、私の記憶違いがあれば、気づいた方は是非とも指摘して欲しい。
(完 成)