14日~17日迄3泊4日で伯母を伴って参加した旅から、先程(23時半)無事に帰宅した。
今回は4日間共晴天に恵まれ、雪を抱いて光り輝く富士山を駿河湾でフェリーの上からと、5合目までバスで登って心行くまで鑑賞できた。(写真①)
また、北海道の紅葉は一気に色が変わる場合が多いが、愛知県の香嵐渓(写真②)、山梨県の河口湖畔(写真③)他で本州の徐々に色を染めていく美しい紅葉を堪能したり、伊豆の浄蓮の滝、三保の松原、箱根の関所跡や長野県の諏訪大社を見学したりと、本当に伯母と一緒の思いでの多い旅ができた。
①
②
③
④
また、木曽山脈に添って下った所での妻籠宿散策(写真④)では、観光客が溢れていたがタイムカプセルに入った様な感じを受けた。
柿や蜜柑がたわわになっている様子や軒下の干し柿の風情などに、北海道では見ることができない伝統的な日本人の生活を感じる事ができた。
さらに標高1500mの長野県茅野市車山高原温泉街から見た2530mの蓼科山の美しさ(写真⑤)、険しい木曽山脈の雄大さを間近に見たことも貴重な経験だった。
⑤
しかし、腰の曲がっている伯母には思っていた以上に歩くことが難しく、私が常に腕を支えながら、ある時は伯母の身体を引きずるようにして歩いた。(伯母の体重が40kg以下だった事が、今回、私には幸いだった) 後半、腰が痛いし足が前に出ないと情けない顔をする事もあったが、時々休ませながら、それでも、ほとんどの見学場所をみんなの最後になりながらも、伯母はよく頑張って歩いてくれた。
それに普段の老人ホームに比べてホテルの食事が伯母には美味しかったらしく、私が驚く位、常に私よりも多く食べていたので、4日間、体力が持ったのだと思う。
行く前は大丈夫だろうかと不安もあったが、ツアー参加者の中で最高齢だったので注目もされ、他の参加者を勇気づけた面もあった。最後の日には「88才と高齢なのに、参加して頂いたから」と、ガイドさんからプレゼントを貰ったりもした。
私が夜中に目が醒めた時は、隣のベットの伯母がちゃんと息をしているかどうかが気になった旅だったが、先ずは何事もなく無事に帰宅できてホットしている。
帰りの飛行機の中で「予想外だった事があったかい。」と、伯母に聞くと、返事は「ホテルと食事が素晴らしかったこと」「ガイドさん他、みんなが優しく接してくれたこと」だったと言っていた。また、「色々な素晴らしい所を見られて、まるで夢のような毎日だった」とも話してくれた。
明日、伯母を老人ホームに送り届けた時に、今回の私の責任は終わりとなる。
また今回、名古屋に住むメル友と中部国際空港と香嵐渓から電話を掛けて話ができた。
この友は、現在、乳癌が再発・転移しているのだが、実に客観的に自分を見つめ、自己実現のために病気と戦いながらも前向きに頑張って生きて行こうと努力をしている方なので、私はいつも励まされるのだ。メールとは違って声を聞いたら、何かもっと通じ合うものを感じる事ができて嬉しかった。彼女には、身体を大事にしながらこの先もずっと元気でいて欲しいと願った。
こんな訳で、少し大変だったけれど、今回は意義深い楽しい旅ができて本当に良かったと思う。