伯母が借りている農園の広さは6畳程度だが、そこで私が着くのを待っていてくれた。
私は早速スコップで耕し始めた。一気に起こそうとしても息が上がるので、休み休み耕した。
伯母は風向きなどお構いなしに消石灰を撒くので参った。その後、伯母は鶏糞と化成肥料を全体に撒いていた。
最初に私が持参した「二種類の種芋」が少し大きかったので、適当な大きさに切り分けてから15cmほどの深さに掘った溝の底に植えた。丁度2列に収まった。
次に種芋の両側に化成肥料を一握り置き、土を掛けた。
それから左右の土をすくって土盛りした。この方法では発芽が少し遅れるが、病気になり難いらしいのだ。
これで芋の植え付けは完成した。
残った畑に私が持って行った「小蕪」「小松菜」「春菊」「スナックエンドウ」の種を、次々と蒔いて行った。
聞くと、ホーレン草や人参、トウモロコシは、土が悪いので作らないと言う。入居者達に注目されているので、失敗しそうなものは作りたくないのだろう。
「5月下旬、郭公が鳴いたら豆の種を蒔きたい。」というので、余っていた隠元豆「モロッコ」の種を渡した。
カボチャの種もあったので、「できたら儲けものだ位の気持ちで作ったら?」と言って数粒渡した。
伯母は室内で2月からトマトの苗を育てて来ていて、「もう直、花が咲くので、畑に移植したい。」と話していた。さすが60年間、農家の嫁を務め上げただけある。
最後に農園をバックに記念撮影をしてから帰宅した。
伯母にすごく感謝されたが、私にとっては伯母が今年も好きな農作業を楽しみながら元気で暮らして行けそうな事が嬉しいのだ。
伯母さん、今年も頑張れ!!