花好き・旅好き80代北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり、今は外国行きは見合わせている。

今年初めての畑仕事

2008年04月29日 | 家庭菜園・市民農園・借り上げ農園

 今朝は3℃しかなく、曇って一日中寒かったが、今年初めての畑仕事に、約束通り、朝、友人2人が札幌より我が家に来た。
 先ず車で一緒に市民農園に行き、1時間半、「えんどう豆」「ジャガイモ」「玉ねぎ」の植えつけ方の実習を見学した。
 今日も大勢の人が参加していて、植え付け作業を見る人垣が2重3重になる位だった。
 講師はとても気さくな方で、次々と飛び出す参加者の質問にもわかりやすく答えていた。


 その後私たちはレストランに行き、ゆっくりとランチを済ませてから農園に向かった。
 半年振りの農園だったが、行ってみるとすでに機械で耕されていて、堆肥も手近な場所に運んであった。地主の友人が手配をしておいてくれたのだ。
 お陰で今年はスコップで耕すことなく、直ぐに植え付けに掛かれて有り難かった。

 先ず全体を5つに区分けして、なるべく連作を避ける様にした。
 そして今日の予定の「ジャガイモ」の場所を決めたら、すぐに堆肥を一輪車で運び、平均に漉き込んだ。80cm間隔で5本作った溝に肥料と米糠を撒き、用意した「メークイン」2kgと「男爵」2kgを植えつけた。(去年作った「洞爺」の種芋が欲しかったが、今年はすでに売り切れていて残念だった。)
 2年目の作業なので3人とも手馴れていて、うまく協力しながら1時間ほどで終わった。

 その後、友人は「さやえんどう」と「スナップエンドウ」の種を蒔いた。
 片側で私は、家の中で種から育てた「長ネギ」の苗を持って行って移植した。まだ小さくて弱々しい苗に「早く大きくなってね。」と声を掛けながら植えた。

 昨秋移植した「イチゴ」の多くが、水不足が原因か、枯れてしまっていたので、道路脇の畑から改めて苗を掘り出して来て、植え直した。
 またうど畑では、「うど」が20cm程に育っていた。一昨日の霜で可愛い葉が黒ずんでいたが、スコップで数本掘っていただいた。 

 これだけの仕事も3人でしたので、全部で2時間半で終わった。
 その後友人の家にお邪魔して、美味しいコーヒーを頂きながらたっぷり2時間、取り留めのないおしゃべりをした。
 去年のスタート時は食べられる物が取れるかどうかわからなかったが、今年は初めから期待もしているので、気合が違う。
 また、一緒に学び、労働し、おしゃべりをして過ごす時間は、いつしか私たちにとってかけがえのないものになっているとも思った。

 帰宅して早速、夕飯に「うど」を湯でて酢味噌和えにした。取立てで新鮮な若いうどは苦味が弱く甘かった。
 今日は朝から、学び、働き、楽しんだ有意義な1日だった。

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札幌の桜を見て来た

2008年04月22日 | 「北海道内旅行」登別・定山渓・洞爺・函館・道東・三笠・旭川・道北・奥尻島他

 今朝、早く目が醒め、風もなく好天になりそうだったので、6時に庭に出て、初めて庭木の消毒をして見た。
 マスクに眼鏡、帽子、手袋、ナイロンコート、長靴の完全武装をして、石灰硫黄合剤を希釈した。薬に『落葉樹木には10%』が良いと書いてあったが、何しろ初めてだし、時期的に遅い様に思ったので、もしも強すぎて木が駄目になったら大変だと思い3%にした。結構何とか手際よくやれたように思う。
 取り敢えず様子を見てから、来週、もう一度掛けることにした。 

 消毒作業が終わってホットしていたら、従姉妹から桜を見がてら遊びに来ないかという電話が来た。
 このところ20度以上の高温が数日間続いたため、札幌の桜は昨日、開花したと新聞に出ていた。例年よりも2週間も早い開花は、気象観測を初めて以来の記録なのだそうだ。
 渡りに船と喜び勇んで出掛けた。従姉妹の住む町の駅で降りて家まで10分程歩く間にも、熱くて汗をかいた。
 二人で家からほど近い大きな公園に行った。桜の古木が数十本植えられていて、その3割近くの木がすでに満開だった。親子連れや高齢者が沢山、花見に来ていた。
 1時間半かかって公園をゆっくり一回りした。
 桜の花はやっぱり特別な花だと思う。一夜でその場所を絢爛豪華な雰囲気にし、見る人に喜びと明るい希望を呼び覚ます様に思われるからだ。
 実際には、桜の木の下で従姉妹とした話は、夢のある話ではなく、世相を反映したかなり現実的な話だったけれど。二人とも高齢者だから仕方ないかも。



 

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栽培講習会始まる

2008年04月17日 | 家庭菜園・市民農園・借り上げ農園

 北海道も雪が溶け、朝の気温はまだ3~4度と寒いが、当地にもようやく春が巡って来た。今日は庭の蝦夷紫つつじが開花した。
 今年の栽培講習会は、すでに2回行われた。
 予想を遙かに上回る参加者で、2回とも主催者が予定していた人数の椅子が大分足りなく、用意してあった会場もぎっしりという有様だった。
 参加者の大半は60代に見える。仲良く夫婦で参加している人も何組かいる。家庭菜園を失敗なくやりたいという意欲に溢れた人達に見える。

 そういえば今年に入ってから、食料品の価格が高騰して来た。春野菜も「キャベツ」1個が300円とか「長ネギ」一本が100円とかだ。更に例の「中国製冷凍餃子事件」もあった。
 そんなことから今年は、安全な手作り野菜を自家栽培したいという人が多くなったのではないだろうかと、私なりに推測している。
 また、土のある所に栽培して収穫する行為は、地球環境保全にも役立つ筈だ。何よりも自分で植物を育て、日々の変化、生長を見守ることは本当に楽しみだし、上手く行けば多少小さかろうが、形が悪かろうが、食べた時に感動がある。そんなわけで種蒔きから食べる時まで、何度も楽しむことができるというのが嬉しい。

 講習会は2回とも栽培理論の勉強だった。土作り、肥料の与え方、栽培の基礎理論などを資料に基づいて易しく説明してくれるのだ。
 聞いていると、「今年も頑張るぞ!」という気持ちになって来る。
 今年は農園主の友達も参加してくれているので、畑仕事が効率的にできるのではと嬉しい。
 先日は、2時間弱の講習会を終えた後、二人でランチをしながら今年の植え付け計画を話し合った。

 今月末の3回目の講習では、畑で実際に春野菜の植え付け講習会が予定されている。多分、昨年と同じ様に、畝作り、肥料のやり方、種の蒔き方などの基礎行程が学べると思う。そして、その日が晴れなら、午後から農園に行ってじゃが芋の蒔き付けをする予定だ。今年も3人で畑作りを楽しみたいと思っている。

 既に庭の畑には、運んで来た堆肥と苦土石灰を入れた。もう少し気温が高くなった頃、種蒔き、苗植えをするのが楽しみだ。 

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手作りの鯉のぼり

2008年04月17日 | 日記

 先日、娘の異動先で懐かしい友達に久し振りで会えて嬉しかったが、礼状を出したら、3人から丁寧な返事が来て逆に恐縮してしまった。

 その中の一通に、はがきサイズの鯉のぼり色紙が入っていて驚いた。
 そう言えばもうすぐこどもの日、昔の端午の節句なのだと気づいた。
 その素敵な鯉のぼりを額に入れて見た。なかなかいい感じだ。見る度に、一生懸命、丁寧に作ってくれた友達の春の様な温かい気持ちが伝わって来る。 

   
    

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韓国済州島⑦馬鹿になった私

2008年04月15日 | 海外旅行「韓国」

 今回、「済州民族村博物館」で罪人の取り調べ所を見に行った時、ガイドが「罪を着せられたチャングムが取り調べを受けた所です。チャングム役をして下さい。」と突然私に言った。私で良ければと覚悟を決めて、罪人が座る椅子に座った。
 すると両手、両足をロープで椅子に縛られた。それから真ん中を縛り、バッテン型にした二本の垂木を開いた両足の間に入れられた。ガイドが二本の木の上部を手で開くと、足の太ももが木で押しつぶされる仕掛けだ。私は顔を歪めて大声で「何も悪いことはしていません。お許し下さい。」と本当らしく叫んだ。

 そこから少し離れた所に行くと、木でできた牢屋があった。左の牢には罪人の人形が置いてあったが右は空だった。
 するとまたガイドが私に「右の牢に入って下さい。」と言う。
 行きがかり上、仕方がないので、低いくぐり戸から牢に入った。すると真ん中の木の堅い椅子に座れと言う。座った私の首の後ろから前に向かってU字型の厚くて重い板が掛けられた。余りの重さに驚いた。さらにガイドは首の後ろを締め付ける板をするという。そんなことをしたら私の首が絞められてしまうではないか。危険を感じた私は「高血圧症だから、それは止めて!」と急いで叫んだ。瞬間的だったが、本当に恐ろしい気持ちに襲われたのだ。

 牢の外で見ていた妹から、「よくやるね。」と非難めいて言われた。でも、誰かがしなければならないのなら、私が馬鹿になっても良いと思うのだ。それに旅の思いで作りの一つにもなると思うのだがどうだろうか。正直な所、ちょっぴり楽しかった。

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韓国済州島⑥垣間見た韓国の現代事情

2008年04月09日 | 海外旅行「韓国」

 延べ5日間の韓国旅行だったが、ガイドさんの話などで知る事ができた隣国、韓国の現代事情を少し書くことにする。

 【少子化が進んでいる】
 ガイドの話によると、最近は「DINKS」の夫婦が多くなっているというのだ。
 ご存知の様に「DINKS」とは、「Double INcome No Kids」の頭文字で、共働きをしていて収入は二人分あるが、豊かな経済生活を追求するために子どもを産まない夫婦のことである。
 韓国では現在、大学まで出すと子ども一人にかかる教育費は23,000万W(日本円で2,300万円)だという。それにアパートを買おうとすれば1坪600万W(60万円)するので、30坪なら18,000万W(1,800万円)になるのだという。だから合計特殊出生率も1.2人と低くなったと言っていた。
 ガイドさん自身も40代らしかったが、子どもを一人育てながら日本語ガイドを続けているのだという。
 勿論、晩婚化も進み、平均初婚年齢は男性31才、女性28~29才だという。いずれも日本とよく似た晩婚化、少子化事情だと思った。

 旅の終りにソウルに寄った時、学生達が高すぎる授業料に対して抗議するデモの行列に出逢った。年配の女性ガイドは、「このデモは、親たちも賛成しています。」と言っていた。
 

 【国民の三大義務】
 納税の義務、教育の義務は日本と同じだが、韓国には2年間の徴兵義務がある。
 兵役は20才以上になった男性に義務づけられるが、本人が病気だったり、老親を扶養していたり、オリンピックなどでメダルを取って国威を高めた人は免除されるそうだ。教育を受けている場合は、兵役期間がその分延期されるそうだ。老親を扶養している場合の免除規定は、儒教思想が強い韓国ならではだと思った。
 そう言えば大人気のあるタレントが、兵役を逃れていた事が問題になった事がある。タレント生命を考えると、売れている最中に軍隊には行きたくないという気持ちも分かる。(彼は2年間兵隊に行ったが、戻ってきてからも人気は衰えなかったらしい)
 韓国に敵対する北朝鮮がある限り、政治的軍事的な緊張が続くので、徴兵の義務は韓国の若者にとって実に悩ましい問題なのだろうと思う。

 【男女の社会的な地位】
 韓国は古くから儒教思想が国民の生活に強く影響して来たので、男尊女卑の社会風潮は伝統的に日本よりもずっと強かったらしい。
 結婚すると日本と違って夫婦はそのまま別姓だが、今までは子どもが産まれると子の姓は父親の姓になっていた。父系制度だったのだ。ところが今回のガイドの説明によると、今年から戸籍制度が変わって、子どもの姓は父の姓か母の姓かを選べるようになったそうである。韓国の民主化運動の影響なのだと思う。
 振り返って日本の戸籍制度を見ると、男女が結婚した時、どちらかの姓を選ぶのだが、これは実際には片方の姓を捨てることを意味する。現状では98%の女性が自分の姓を捨てているが、ここに日本の男女の社会的地位の格差が反映しているとも言える。
 10年以上も前から何度か、結婚する夫婦が別姓も選択できるようにするという民法の改正案が国会に出されたが、そうなると日本のより良い家族制度の伝統が壊れるというある政党の強い反対によって未だに日の目を見ていない。こうしてもたついている日本に比べて、韓国の法律上の男女平等は速いスピードで進んでいるように感じた。


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韓国済州島⑤観光地としての済州島(3)

2008年04月08日 | 海外旅行「韓国」

 【太王四神記のオープンセット】
 済州島の観光の目玉として新しく登場したのが、ドラマ「太王四神記」のロケのために作られた猫山峰のオープンセットだ。何もない平原に突如として作られたこのセットは、高句麗国の風俗を想像して、1年もの月日と大変な費用をかけて作られたのだという。
 そのセットは、まるで1つの小国がそこにあるように再現されていた。
 特に最も大きな王宮は見事に作られていたし、ドラマの様々な場面を撮影できるように、楼閣、商人街、飲食店、小川、橋、見張り台、鐘楼なども当時を想像できるように作ってあるのだ。私には京都の太秦の映画村よりも立派な感じに思われた。
 ここにも韓国が将来に渡って映画やドラマ、音楽などの文化をアジアのみならず、世界に輸出して外貨を稼ぎ出そうとする文化戦略とその並々ならぬ強い意気込みが見て取れた。
 このドラマは先週土曜から毎週、NHKで放送されるので、私は見てきたオープンセットがどの様に使われて撮影されたのかも興味を持って見たいと思っている。

   

 【天帝淵瀑布】
 遙か遠くに白い柱のように見える滝である。その滝壺には夜行性の大ウナギが生息しているらしい。
 傍の天帝園には韓国人にとって縁起の良いと言われる動物を5匹集めて作った噴水があった。
 竜は出世、亀は長寿、鯉は子孫繁栄、豚は金満、雄鳥は夫婦円満を実現させてくれるのだそうだ。真ん中に作られている壷に、上手く賽銭を投げ入れる事ができればの話だそうだ。一度に人生の幸運を全て手にしようと考える韓国人の考え方が、私には随分滑稽で欲張りに思えた。
 また、公園に掛けられている大きな赤い太鼓橋には、天女が舞い降りたという伝説にちなんで、真っ白い天女の浮き彫りが何体も橋桁に貼り付けられていた。これも日本人には違和感のある韓国的な美意識だなと思った。

  

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韓国済州島④観光地としての済州島(2)

2008年04月07日 | 海外旅行「韓国」

 【チャングムが親代わりの師、ハンサングンを負ぶって歩いた海岸・ウェドルグェ】
 150万年前の火山噴火でできたという海から突きだした高さ20mの岩がある景勝地。その高い海岸線が撮影に使われたという。私達が行った途端、急に雨が降り出したので、急いでバスに戻ったのが残念だった。
 

 【済州民族村博物館】
 広い場所に、昔の農家や商家、裁判所などを再現して建ててあり、歩きながら昔の雰囲気に浸れた。何カ所かに「チャングムの誓い」のロケに使われた事を示す立て看板があった。
 写真右の広場は昔の豚の飼育場である。隣に人のトイレが作られていて、排泄物が飼育場に流れていく様になっていた。実際に黒豚2頭がいたが、撮そうとしたら向こうに行ってしまい、撮せなくて残念だった。
 
 
 【民族自然史博物館】
 済州島の歴史、風俗に関する資料が集めてあって、分かりやすく展示されている。葬祭と農業、漁業の展示に興味が湧いた。
 
 【山房窟寺】
 巨大な溶岩の固まりでできた南西部にある山房山を登って行くと、中腹の洞窟に高麗時代に作られたという山房窟寺があった。洞窟の奥に大きな石造りの仏像があり、二人のお年寄り(僧侶?)がお参りに来た人に御札を渡すなどしていた。帰りに階段を数えたら444段だった。ここで働く人は、毎日通うのが大変だと思った。
 

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韓国済州島③観光地としての済州島(1)

2008年04月07日 | 海外旅行「韓国」

 済州島には「世界自然遺産」が二つある。
 ひとつは①に書いた巨大溶岩洞窟の「萬丈窟」である。もうひとつは済州島の東端に位置する「城山日出峰」だ。その他、主な観光場所を紹介したい。
 
 【世界自然遺産・城山日出峰】
 風光明媚な海岸を島の東端に突き出た火山「城山」から見る日の出の眺めが素晴らしい所だそうである。
 私達が訪れた時間は午前10時を過ぎていたが、50分の自由時間を与えられた。
 他の健脚者と一緒に私も182mの頂上を目指して階段を上って行った。私は何度も息が切れ、休み休み登った。中学生や高校生の遠足とぶつかったらしく、狭い階段で彼らの群とすれ違いながら昇降した。数えたら階段の数は全部で634段もあった。たっぷり汗をかき、疲れ果てた。
  

 【ソプチコジのオールイン記念館】
 城山日出峰のすぐ南に位置する岬がドラマ「オールイン」のロケ地だが、それを記念してドラマに登場した修道院が素敵に再現されていた。協会も本物らしく作られていて、ひょっとしたら結婚式などにも使われているのかも知れないと思った。
 ドラマは貧しい若者がカジノで成功した実話をモデルとして作られていて、私もそれまでの韓国ドラマにはないアメリカロケを取り入れた舞台背景の広がり、カジノの緊張感とスピード感、海を越えたロマンスに、毎回、楽しみに見たものだった。その日も沢山の若者達がその記念館を訪れ、主演したイ・ビョンホンとソン・ヘギョの像やポスターなどの前で写真を撮っていた。
 

 【チャングムの誓いの最終場面撮影地・陣地洞窟】
 男尊女卑の風習が強かった朝鮮王朝時代に、王の専属医女に迄上り詰めた女性をモデルとして作られたドラマが「チャングムの誓い」だ。
 ここで見てない人のためにあらすじを簡単に書く。チャングムは宮廷の調理場で働く女官だったが、やがて医学に目覚めて勉強する。しかし、宮廷内の政権争いに巻き込まれて罪を着せられ、一度、済州島に追放されるが、その医学への情熱と鍛えた実力のため、ついには王の専属医女になる。しかし、病気になった王の治療に手術を申し出たため命の危険にさらされる。いつしかチャングムを愛するようになった王は、彼女を密かに恋人の元へ送る。済州島に逃げた二人は、王の死後、権利を回復されるが、ある時、洞窟で難産に苦しむ妊婦を見つけ、急遽、初めての帝王切開手術を施して成功する。

 この手術の場面の撮影地が「陣地洞窟」である。
 ここには旧日本軍が敗戦間近に海岸に作った幾つもの洞窟が並んでいた。立て看板を見たら、海から上陸する米軍を想定し、特攻隊員の自殺場として作られた軍事施設だという。実際には使われなかったと言うが、私は何かしら悲しい感情に襲われた。
 比較的広い右から5つ目の洞窟が撮影に使われたのだという。
 ガイドの「暗い洞窟の中は戦争、中から見る明るい海は平和です。」と説明した言葉が印象的だった。
 (帰りがけに私が「昔の妊婦は一人で洞窟で出産したの?」とガイドに聞いて見たが、答えて貰えなかった)
  
 
 
 

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韓国済州島②韓国食の特徴

2008年04月07日 | 海外旅行「韓国」

 韓国訪問は3度目なので、出される食事に違和感は無かったが、今回は済州島という南端の島で旅行費用も安かったためと思うが、あまり上等な料理にはありつけなかった。しかし、食事は大切な旅の要素の1つだし、ドラマ「チャングムの誓い」で知られるようになった韓国宮廷料理の医食同源の伝統的な食習慣が注目されているので、ここに韓国の一般庶民の食事の現状について書いて見たい。
 
 まず団体旅行では、食卓に着く前にすでに小皿に入ったキムチと数種類の常備菜が置いてあるのが普通だ。
 キムチは白菜が多かったが、大小の大きさの大根もあった。キムチの味は店によって微妙に異なっていた。
 常備菜はいかの塩辛、ほうれん草やもやしなどの野菜の和え物(少しのごま油だけで味付けしてあるものが多かった)、小魚の韓国風辛味佃煮、岩のりなどだ。これは食べる時に適当に味付けにも使う。
 また、メインが焼き肉なら、肉を包むサンチュなどの葉野菜も用意されている。そしてコチジャンや甘味噌などの調味料も出されている。キムチやコチジャンは発酵食品でもあり、胃腸に優しく、身体に良いと言われている。
 これらのキムチと常備菜の小皿料理は、好きなだけお代わりができる所が韓国の特徴である。

 食卓に着くと蓋つきの金属製器に入ったご飯と、大きな丼に盛られたスープが出て来る。(スープが無い場合もあるが) 鍋物がメインの場合も多かった。
 右側に縦に置いてあるスプーンと金属製の箸で食べるが、食器は手で持ち上げないので、ご飯もスプーンで食べる方が食べやすい。
 焼き肉は葉野菜に載せ、添えられている大根の千切りや酢漬け、もやしなどの和え物や好きな常備菜、調味料を乗せて包んで食べる。慣れないと包むのも食べるのも上手く行かなくて困る。
 また、岩のりやワカメが良く登場する。特にワカメスープに入っているワカメの量は、信じられないほど多い。岩のりは無機質、カロテンをたっぷり含むし、海草類は一般に低カロリー食品である。
 
 このように韓国では、常にたっぷりの常備野菜、海草類と一緒に肉や魚を食べるので、栄養のバランスが良いし、唐辛子の適度な辛味は身体の新陳代謝を高め、消化を助けてくれるようになっているのだ。味も各自が好きなように調節できる所も良いと思う。
 普段でも胃腸の弱い私だが、今回は毎回美味しく食事ができた。

 今回も私は、お土産用には韓国の岩のりを、それと自分用にコチジャンを買ってきた。夕べも我流でビピンパを作って食べた所である。
 写真①骨付きカルビの焼き肉料理 ②きじ肉のしゃぶしゃぶ料理 ③豚肉の焼き肉料理 ④帰国直前の朝出た日本料理

 ① ② 
 ③ ④

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韓国済州島①自然と風土

2008年04月06日 | 海外旅行「韓国」

 「冬のソナタ」を見て以来、韓国ドラマに親しんで来たので、今回は日本の隣国・韓国済州島の旅に出た。
 行ってみてまず驚いた事は、済州島の風土だった。

 韓国本土から90km南に位置する済州島は、日本の福岡県と緯度を同じくするが、250万年前の遙か昔は海の中にあり、70~80万年前に火山噴火によって海中から隆起し、その後110回もの噴火によって今の島が形作られたのだという。
 島の中央に位置する1950mの漢(ハル)ラ山の最後の噴火は1002年というが、溶岩流が山から海岸に向かって数十回も流れたため、海岸には奇岩怪石が沢山できた。(写真①龍頭岩)
 溶岩流が流れた場所がやがて空洞になって、現在は地下に5つの溶岩洞窟がある。私達はその二つを探索したが、その内の1つ、世界遺産に指定されている萬丈屈(写真②萬丈窟の入出口。数えたら地下まで113段の階段を下りた。)は、30万年前にできた7.4kmもの洞窟で、1948年に発見されたそうである。私達はその内の1kmの深さまで入ったが、その巨大さに驚いた。(写真③は別の溶岩屈の入り口)

 ① ② ③

 また、噴火の度に降り注ぐ石や灰が島中に積もり、硬い石だらけの大地は農地には全く適さないのである。そんな訳で歴史的には朝鮮時代の流刑地の役割を果たして来たのだ。
 現在では農家の収入の半分は蜜柑に頼り、他はきゅうりやニンニクなどを栽培しているという。農業や海女は女がやり、男は漁師として海に出るから、済州島の女は働き者だとガイドは説明する。

 そんな土地でも麦と粟は採れたそうで、それを主食にしていたという。
 1960年代に日本に習って蜜柑の栽培をした所、温暖な気候が適し、かなり良い収穫ができたそうである。初めの頃はその蜜柑が高値で売れ、そのお金で子どもに大学教育を受けさせることができたそうだが、やがて我も我もと多くの人々が蜜柑を栽培し出すと、供給過剰から価格が暴落し、栽培のうま味はなくなったそうで、今は観光のための栽培が中心だという。

  

 2006年、韓国で初めての「特別自治道」に指定されて以来、現在の済州島の人々はその独特な自然遺産を観光に活かす道を進めているのである。丁度時期的にドラマ「春のワルツ」で感嘆させられた菜の花畑もあちこちに見られ、桜もほころび始めていて、満開の真っ赤な椿も私達を歓迎してくれた。

    
 

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娘の引っ越し手伝いから帰宅した

2008年04月05日 | 日記

 旅行から帰った翌日、娘のアパートに行き、最後に残っていた冷蔵庫と洗濯機、ソファーの梱包を手伝った。
 翌朝9時に業者が来たが、荷物の状態を見て「こんなにきちんと梱包してある引っ越しは初めてだ。」と言われた。
 また、何でも3月31日の引っ越しは特に混んでいて、娘が頼んだ4トントラックは無く、7トントラックが来たので、積み込み作業は楽だったようだ。

 積み込み終了後、娘の車で3時間半の異動先の町へ走った。
 実はその町は、私が長年働き、子ども達を育てた懐かしく、苦労の多かった町なのだ。その町に偶然、娘が異動したのだから驚きなのだ。
 途中の険しい峠は雪が降っていて真っ白になっていて、道央との気候の違いを感じた。着くとすでにトラックは到着していた。

 まず、どんな住まいか入って見た。3年ほど前に建て替えられたという外断熱、バリアフリー設計の広いアパートだった。独身者が独りで住むには本当に勿体ない様な近代的な家で驚いた。私が働いていた若い頃との違いを感じた。
 積み卸しが終わった後、荷解きを手伝った。流石に旅の疲れと引っ越しの疲れが重なり、その晩は早めに休んだ。

 翌朝、娘は早朝に初出勤したので、私は荷解きと片づけを頑張った。風が強く、凄く寒い。業者に新しい石油ストーブを付けて貰い、やっと人心地がついた。その晩早速、歓迎会があるといって、娘が帰宅したのは夜中だった。重たい荷物を持ち、立ち働いたので腰が痛み出した。持って行った湿布を貼ったが、効き目は今1つだ。
 
 次の朝は、疲れを残しながら出勤する娘に、久し振りの弁当作りをした。
 夜は、娘が生まれた後、産休明けから保育所に入れて貰うまでの1年間、昼間娘を見てくれた奥さんに二人で挨拶に行った。今は80才を越え、体調も悪いと言っていたが、とても喜んでくれた。
 また、保育所に行くようになってから熱を出した時など、数度世話をしてくれた奥さんの所にも行った。すごく驚かれた。

 ほぼ私のできる仕事が片づいたので、連絡をしておいた昔の友人達に会いに行った。ランチをしながら3人と旧交を温めた。最高齢者は82才だが、凄く元気で驚いた。72才の友人とは韓国ドラマの話で盛り上がった。チベット自治州は今後どうなるのだろうかという話や高齢化とがんの話も出た。
 分かれてから別の友人との待ち合わせ場所に行き、お喋りを楽しんでから夕方帰宅した。

 そして私は昨日、朝出発の「都市間バス」に乗って札幌に戻った。峠はやはり雪だった。

 半月前に会う約束をした同業だった友人2人を待ち合わせ場所で待った。駅に隣接するレストラン街の店に入って、韓国料理ビビンパを注文した。熱く焼けた石鍋飯は美味しかったし、まだ現役で仕事を続けている2人の話は良い刺激になった。

 昨夜はぐっすり眠った。引っ越し手伝いは疲れ果てたが、旧友に会う時間も持てて良かった。
 娘には職業人として故郷の新しい職場で頑張って働いて欲しい。その町は遠いが、またその内、私も出掛けたいと思っている。
 
 

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