花好き・旅好き80代北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり、今は外国行きは見合わせている。

農園で収穫作業

2007年08月31日 | 家庭菜園・市民農園・借り上げ農園
 今日は農園に仲間3人が集まって、収穫作業をした。
 行くまで心配だった残して置いたとうもろこしは無事だった。実が入ったのを採って茹でて食べた。今日初めて食べた友人が、美味しいと感激していた。更に一粒の種からできた一本のとうもろこしには16列700個以上の実がつく。しかも一本の木にそれが2本実る事を考えると、植物の栽培って凄いね、と言っていた。

 前回、実の入りが不十分だった大豆をそのままにしておいたのだが、今日は全部収穫して塩ゆでにした。こちらもその友人には好評だった。
 とうもろこしも枝豆も、スーパーで比較的安く買う事ができるが、畑から取り立ての味はやっぱり格別だから、こうして栽培する価値があるのだと私は言った。おまけに無農薬で育てた事も市販品とは違う価値なのだ。(とうもろこしは数本、虫が入った様だったが、幸い大豆には、全く虫もいなかった。)

大きなメークイン
  

 次にじゃが芋を掘った。「メークイン」(写真左)も「洞爺」も立派なできだった。「メークイン」は煮くずれし難いので、カレーやシチュー、煮物に向く芋である。
 「洞爺」を早速塩ゆでにして食べた。
 初めて食べる友人が、「これはおいしいね。」と言った。また、自分が40~50gに切って植えた種芋一個から、あんなに沢山の大中小の芋が採れたことにも驚いていた。そして、汗を流して自分で植えて育てたものは、特別美味しい味がすると感激したようにも言っていたので、企画係の私としては満足だった。
 食べながら私は、芋は水分含有率が高いので低カロリー食材であること、芋のビタミンCは澱粉に包まれているので、葉菜類と違って加熱しても破壊され難いから、冬場の北国ではもっと利用した方が良いこと、またカリウムを多く含んでいるので血圧を抑制する効果があること、ただし、水分が多いので0度以下では凍結してしまうから、保存に注意が必要なことを話した。

 今日は、収穫、運搬作業に2時間半、試食しながら収穫祝いの歓談を3時間した。
 畑にはまだ、私が植えた小豆と落花生、秋大根、まだ実が入りきらないとうもろこしが残っているので、その生育と収穫をもう少し待つ事になる。
 それと、道路淵の苺を奥の畑に移植する仕事も残っている。来月末迄になんとかしたいねと相談した。

 来年も私は続けて栽培したいが、他の二人にどうするか聞いたら、二人ともまた頑張りたいという返事だった。

 夕方、収穫した芋やとうもろこしを持って札幌へ帰る友人をJR駅まで送った。今日の一日は天候にも恵まれ、充実した良い一日だった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

庭の一部は試験場

2007年08月27日 | 家庭菜園・市民農園・借り上げ農園
 今年の春から、月1回の栽培講習会に参加して野菜の作り方を教わって来たので、自分でも栽培できるかも知れないと思って家の周りの庭に植えたものが幾つかある。

 まず玉葱だ。東側に植えたので半日日陰になるので、生育は余り良くない。種からと苗からと両方を実験的に育てているが、やはり苗からの方が生育が良く、大きさは現在直径5cmだ。ひょっとして食べられる様に育つかも知れない。

 次はスイカだ。こちらは講習にはなかったが、初めて苗を2本、南側に植えて育て、近所の人に受粉の指導をして貰った。現在一番大きいので、ようやく直径18cmだ。後25日位すると食べられるかも知れない。毎日、楽しみに眺めている。

 もう一つは牛蒡だ。こちらも東側に植えてある。牛蒡は家庭菜園の本を見て種を蒔いてみたが、最近、葉が大きくなって来たので、少しは短くても食べられる牛蒡になるかも知れないと思っている。

   

 前にも書いたが、庭ではこの他アスパラガス、トマト、インゲン豆、茄子、シシトウ、オクラ、ピーマン、唐辛子、長ネギ、ニラ、パセリ、カブ、大根、水菜などを少しずつ植えてきた。
 狭い場所なのにこんな調子なので、近所の方から、「ここは農業試験場みたいだね。」と言われたりしているが、今年、私でも栽培できる事が分かれば、来年は陽の当たる農園で本格的に育てて見たいと思っている。何はともあれ、作物を育てる事は本当に楽しい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山桜桃(ゆすらうめ)でジャム作り

2007年08月24日 | ガーデニング・家庭菜園

  
 今日、実が入った枝豆を収穫するために農園主の友人と待ち合わせて農園に行った。枝豆を茎から外したら、35cm位の大きさのざるに一杯とれた。早速、茹でて二人で試食した。柔らかくほんのりと甘みがあり美味しい。一部はもうひとりの友人のために冷凍保存し、残りを分けた。
 枝豆を食べながら近況報告しあった。楽しい一時だった。

 帰り際に見ると、赤い実をつけた木があった。(写真上の右)
食べてみると、ほんのり甘酸っぱくて、結構美味しいのだ。何の木か聞いても、友人もわからないと言う。ジャムを作ってみようと思い立ち、一緒に摘んだ。

 夜、ジャム作りに取りかかった。
 まず、家にある「園芸大百科」の本で調べたら、どうやら「ゆすらうめ(山桜桃)」らしい。本には「東北地方以南で栽培されていて、果実酒やジャムにも利用できる」とある。北海道では珍しい木らしい。
 
 今日、我流で作った山桜桃ジャムの作り方である。
 ①洗って水気を切り、秤で計量した。560gあった。
 ②ほうろうの鍋に入れて水を足し、煮た。
 ③裏ごしに掛けた。最後は硬い種とそれに付いた果肉を小さいザルに入れ、水で洗い流すようにして種を取り分けた。種の重量は75gだった。
 ④正味485gの果肉が水に溶けていることになる。普段使っている砂糖(上白糖と三温糖を混ぜている)を夏なので45%になるよう計算して計った。(普段、りんごや苺のジャムを作るときは、40%にしている)
 ⑤ほうろうの平らな鍋に水に溶けた果肉と砂糖を入れ、弱火で加熱した。(レモンがあれば半個分の絞り汁を入れたかったが、無かったので入れなかったが、酸味があるのでジャムになった)
 ⑥木べらで鍋底をこすると、鍋底が少し見えるようになる迄、煮詰めた。
 ⑦でき上がったジャムを計ったら、450gあった。最初の重量の80%のジャムができたことになる。
 
山桜桃の硬い種を除去するのが大変だったが、作ってみたらそれ程の事もなく、色が綺麗で、上品な甘酸っぱい味のジャムができた。山桜桃と砂糖だけの本物のジャムだ。友人にも分けて上げて試食をして貰う事にしよう。


 ② 

  ④ 

 ⑦

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

伯母の畑で芋の収穫作業

2007年08月21日 | 高齢期の生活全般

 昨日は、伯母と約束していた芋掘りに出掛けた。
 朝から晴天で気温は28度位あったが、朝、老人ホームに伯母を迎えに行き、一緒に伯母の家に向かった。

 春に私が種芋2kgを植え付けた「洞爺」と1kgを植え付けた「メイクイーン」の収穫だ。
 まず、伯母から要領を教えて貰った。
 まだ枯れきっていない茎を伯母が引き抜いて、横の溝に置いていった。私が芋を傷つけないように注意しながらスコップで掘り出し、小芋も全て掘ってから平にしたその場所に芋を置いていくのだ。
 土の中から出てきたのは、直径が8~10cmもある芋だった。大きいのは12~3cmもあるのだ。去年は伯母が植えた「北あかり」の掘るのを手伝ったが、結構小さめの2~3cmの芋が1カ所に幾つかあったが、今年は1つあるかないかだった。伯母は「農家を60年以上して来たけれど、初めての大豊作だ。」と言って喜んでいた。
 最後に、掘り出した芋をコンテナに拾い集めて、一輪車で納屋に運んだ。

 昼食に早速、「洞爺」を塩茹でした。真っ黄色に茹で上がった芋は本当に美味しかったので、私がこの種芋を買った事を伯母に喜ばれた。伯母がとうもろこしも数本採って来たので、茹でた。こちらも取り立てで甘く、凄くおいしかった。

 午後から、300坪以上の広さがあると思われる庭を見回ったら、どの木も生い茂り、折角のダリアや薔薇が花柄を摘んで貰えないので哀れな様子になっていた。おおきな紫陽花の木の花も、枯れてしおれていた。
 そこで剪定が好きな私は、「花の終わった紫陽花を切って良いかい。」と聞いて見た。是非切って欲しいと言われたので、鎌と鋸を納屋から持ち出して切り始めた。緑色の若い茎は直ぐに切れたが、茶色の数年前の硬い茎は、木質状態になっていて、なかなか大変で、汗が出た。

 次に、その横に伸びすぎて姿が乱れたツツジがあったので、その剪定も了解を取り付けて徒長枝を鋸で切った。
 回りを見ると、そんなツツジが他にもいっぱいある。根本から10本ものひこばえが生えているものばかりだ。
 伯母に「ひこばえをこのままにしておくと樹勢が衰えるので、切った方が良いと思うよ。」と言ったら、伯母は、「今まで何も知らなくて、ただ植えておけば良いと思っていた。」と言うのだ。そこで数本のつつじのひこばえを切り取り、雪の重みで曲がってしまった枝などを剪定した。上の方には、枯れている枝も結構あった。
 「私のやり方で良かったら、秋になったらまた来て上げるから。」と言って作業を終えた。

 誰も見ないこんなに広い庭は、管理しなければ林の様になっていく運命にある。高齢化社会の一面なのだ。しかし、ある程度、手を入れて置かないと、一目見ただけで住む人の居ない家だということが判り、泥棒に入られてしまうだろう。入るだけなら良いが、泊まり込んで火でも出されたら困ると思う。火災保険を掛けているのか聞いて見たら、掛けていないと伯母に言われて驚いた。

 帰りに伯母から、南瓜2個と段ボール箱のジャガイモを頂いた。伯母が歯医者に予約してあるというので、送り届けて別れた。
 伯母は、「来年はもう、畑作りは止めようかな。」と言っていたが、私も、老人ホームから片道バスに20分乗り、40分歩いて家に通って作物を作るのは、もう無理だと思った。それに作った作物を上げたい人も少なくなったのだから。
 
 農作業と剪定ですっかり疲れたので、家までの1時間の運転を居眠りしないように注意した。
 帰ってから、「洞爺」はこちらでもまだ珍しい芋なので、普段お世話になっているご近所にお裾分けした。どの人からも「大きくて立派な芋だね。」と言われた。

 夜、伯母が返してくれたタッパーを洗おうとしたら、その袋にお金が入っているのを発見した。電話をしたら「ガソリン代として取っておいて欲しい。」と言われた。南瓜と芋を頂いただけで十分だったのにと気の毒に思ったが、折角の伯母の気持ちを有り難く頂く事にした。
 昨日は、疲れたけれど、私が植えた芋の後始末ができて良かった。
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

友人のAさん宅の庭仕事、3回目

2007年08月08日 | 高齢期の生活全般

 朝からAさんに何度か電話をしたが留守の様子。だが、明日からまた雨の予報なので、気になっていた裏庭の草取りに出掛けた。
 裏だけで30坪程の広さがあり、大きなつつじ数本、巨大シャクナゲ2本、芍薬数カ所、百合、松などがぎっしりと植えてあるのだが、いずれも伸び放題になっているため、間を歩くことができない。
 おまけに雑草に混じって、ドクダミが庭一面を覆い尽くしていて、独特の臭い臭いを放っていた。

 まず、下草を手で抜き取って行ったが、ドクダミは地下茎が長いので、結構、大変な作業だった。
 次に伸び放題のツツジの徒長枝を切っていった。大分、庭が明るくなった。

 隣家の境界に植えてある丈の高いがまの様な植物の葉が2mも伸びていて、隣家の玄関からは庭が全く見通せなくなっていた。
 Aさんは2度も泥棒に入られたと嘆いていたが、私は、裏庭とベランダの出入り口が外部からは見えなくなっていたのも原因の一つだと思っていた。二抱え以上あった丈長の葉を少し切ったら、隣からも庭が見えるようになった。この方が一人暮らしのAさんには、防犯上良いと思った。
 3時間位草取りをしたら、やっと、花木の間を通れる様になった。

 手元が暗くなって来たが、Aさんが帰って来ないので、止めて家に帰って来た。時計は7時を指していた。
 ズボンにはべたべたした草の種、服には百合の茶色い花粉が沢山付いていた。首に巻いていたタオルが汗で濡れていた。
 もう2回位草取りをすると、あの庭もスッキリするだろう。お陰で快い汗と疲れを感じた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

友人のAさん宅で2回目の庭仕事

2007年08月02日 | ガーデニング・家庭菜園
 登山の疲れも昨日で癒された様だし、予報では夕方雨になるらしいので、その前にAさん宅の庭仕事をすることにした。
 朝、電話をかけたら、今日はデイサービスを受けに老人施設に行くという。外仕事なので留守でもできるからと了解してもらい、9時半に仕事道具を持って出掛けた。

 Aさんは、玄関前にゴミ袋などを出してくれていた。
 早速、前回は道具が無くてできなかったつつじの木の徒長枝の剪定に取りかかった。大きい木ばかりなので、6~7本剪定するのに、結構時間がかかった。
 それから、レンギョウの伸びた枝を切った。毎年1m以上枝を伸ばすので、切り甲斐があった。
 しだれ紅葉の葉がかなり分厚く重なり合っていたので、数カ所、細い枝を梳く様に切った。
 背高アワダチソウに似た雑草が、庭の至る所に生えているので、手で引っ張って根ごと抜いていった。

 雨の前だからか湿度が高く、やたら汗が流れて喉が渇いた。持って行った水を飲みながら、5時間程仕事をした。
 Aさんはまだ帰ってこないけど、雨が降り出しそうな気配なので、ゴミ袋に刈った枝葉を詰めてから帰宅した。
 直ぐにシャワーで汗を流したら、気分は上々。冷たいオレンジジュースをたっぷり飲んでパソコンに向かった時、雷が鳴り、雨が降ってきた。
 今頃、Aさんは帰宅しただろうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ユニ石狩岳登山

2007年08月01日 | 軽登山・登山・軽スポーツ

 昨日は、3週間前に富良野岳に登った友人と一緒に、あるグループが毎年一回行う登山ツアーに参加し、「ユニ石狩岳」1745mに登って来た。
 続けての登山だったので、膝に脱力感があり心配したが、薬局で求めた生ゴム製のバンドを朝から両膝に装着して行ったので、膝が適度に固定され、違和感なく最後まで登山ができて良かった。

 登山の前日、友人と札幌駅で待ち合わせ、特急で旭川に行った。旭川駅前には送迎バスが来ていて、それで層雲峡温泉のホテルまで行った。
 レストランでバイキングの夕食をしていたら、数年前に黒岳~旭岳コースを縦走した時に一緒だった男性の知人2人を見つけ言葉を交わした。懐かしかった。彼らは今年も5時半出発の過酷な縦走コースなのだという。
 また、数年ぶりで大学時代のクラスメイトにも会った。彼女は夫婦で参加していたが、私達とは別のコースだった。

 翌朝6時出発なので、5時にモーニングコールのセットをして早めに布団に入ったが、どうした訳か頭が冴えてさっぱり寝付けない。睡眠導入剤を飲んだけれど、結局、寝たのは2時間程だった。

 5時前に起きた。不眠だった事が心配だったが、体調は悪くはないので支度をし、朝と昼の弁当とお茶2本を受け取って、6時にバスで登山口に向かった。バスに乗るなり、みんなで早速、お握りを頬張った。
 層雲峡と十勝三股を結ぶ国道273号線を走り、人造湖の大雪湖を左に見ると、間もなく右に「ユニ石狩岳登山口」の標識が見えた。バスがそこから右側の林道に入ると直ぐに上川営林署が管理するゲートがあった。添乗員が営林署に電話で鍵の番号を問い合わせてゲートを解錠し、バスはそのまま狭い川沿いの林道を、約4,5km奥へと進んだ。

 やがて樹林に囲まれた車10台程が駐車できる広場に突き当たった。そこが車止めで、登山者名簿を記録する小さなボックス、地形図が書かれた立派な立て看板があった。「ユニ石狩岳」は標高差が635mあるとガイドブックに書いてあったので、ここはすでに標高1110mもあるのだ。私達はガイド氏の指導で5分間程体操をして筋肉を伸ばした。

 7時5分登山開始。私達の「ユニ石狩岳」登山コースには、23人の参加者に対して北海道山岳連盟認証の登山ガイド3人(男性2女性1)と添乗員1人がついてくれた。
 しばらくはユニ石狩川に沿って薄暗い原生林の中を歩いて行った。鶯の甲高い鳴き声が私達を歓迎してくれた。山鳩もいた。
 先頭のガイド氏が笛を吹き鳴らした。今のは何のためか聞くと「熊さんに入山をお知らせしました。」という返事だった。人の気配を知ると、熊は警戒して近づいてこないらしいのだ。
 間もなく丸太を3本組み合わせた橋が架かった場所に来た。「ゆっくりと一人ずつ順番に渡るように…」というガイド氏の注意を受けた。全員が渡りきるのに時間がかかった。そんな橋がもう一カ所あった。

 次第に道が一人通れる幅に狭まった所で、ガイド氏から「今の気温は10度です」と知らされた。なるほど空気は本当にひんやりとしていたし、湿度が高いので呼吸が楽だった。また、白い可憐な花を付けたゴゼンタチバナ草が、足元に沢山咲いていた。たんぽぽ状の白い花をつけた磯つつじやうす桃色のほたる袋もあった。
 
 やがて登山道脇の山肌が苔むした岩れきの斜面になると、直径10cm前後の穴が沢山空いた場所になった。ガイド氏は「なきうさぎの巣です」と説明してくれた。時折、高いトーンで「チチッ!チチッ!」と鳴く声が聞こえたが、早朝のためか、ついに姿を見ることはなかった。途中には「鳴兎園」の看板もあるそんな穴だらけの斜面がかなり長く続いた。(写真)
 なきうさぎは7~1万年前にシベリアから北海道に南下してきた動物の生き残りだといわれていて、凍結風化しても砂状にならない花崗岩や火山岩などでできた岩場を住処にする体長15cm位の動物である。5~6月に繁殖し、6~7月に出産するらしいので、穴の奥には沢山の子どもがいたのかも知れない。
 友人が、氷河期以来何万年も絶える事なく生きてきたなんて凄い動物だね、と感心していた。私は気候変化が少ない土の中で生息したからではないかと思った。
 (www.hakuyukai.or.jp/kawamura を検索して鳴き声を聞いたら、昨日、私達が聞いた鳴き声は低めだったので、どうやら警戒の時の声だった様だ)

 しばらく進むとユニ石狩岳の西側斜面が崩れてできたという「大崩れ」に来た。随分高い場所から沢に向かって崩れた岩がゴロゴロと折り重なっている所を、私達は注意しながら越えていった。乗ると動く浮き石もあったし、足をどの岩に乗せたら良いのか困る様な場所もあって、気が抜けなかった。

 やっと「大崩れ」を越して振り返ったら、樹木もなぎ倒されたために見通しが利くようになっていて、遠くに残雪を抱いたニセイカウシュッペ山、1878.9mが美しくそびえていた。(写真)

 谷に残雪が2カ所あった。ガイド氏は雪の厚みを確認し、安全な場所を選んでガイドしてくれた。所が、最後の人が、少し中央側に足を乗せたらしく、穴が空き、2m程下の沢に落ちるというトラブルがあった。怪我はなかったが、本人はショックだっただろうと気の毒だった。(写真)

 やがて規模の小さな岩崩れを越えて進むと、はい松とつつじ、クロウスゴの低木樹林の中に入って行った。先頭のガイド氏が、狭い登山道を塞いでいる枝をハサミで刈りながら進んでくれた。
  
 岩が積み上がった傾斜の緩い広場がある「十国峠」1576mでリュックを下ろして休憩した。
 その時初めて、眼前に聳え立つ山が私達の目指す「ユニ石狩岳」だと知らされた。凄い高さの美しい山だが、その急斜面に頂上に向かって伸びている登山道が見えた。(写真)

 ガイド氏から「もう一頑張りだよ」と言われて立ち上がり、一端50m程下ってから頂上を目指した。標高差200m以上の所を途中から私は列に付いて行く事ができず、休み休みゆっくりと登った。中程でリュックを道の端に下ろして、お握りと水だけ持ち、身軽になった。頂上近くの岩れきの所々に、短い夏を惜しむようにピンク色の花をつけたコマクサがへばりついていた。

 頂上は、涼しい風が吹く360度の大絶景だった。南西には2012.7mの独特な姿を見せる「二ペソツ山」、西には「1966mの石狩岳」「1932mの音更山」、北側には西端に北海道の最高峰「旭岳2290.3m」から連なる表大雪連峰が残雪を抱いた雄大な姿をはっきりと見せていた。
遥か東南方向には、阿寒の山々や「斜里岳」もうっすらと姿を見せていた。阿寒湖の上には真っ白く雲海が広がっていた。お握りを食べてから、写真を数枚撮って記念にした。(写真)

 結局、登り3時間、下り2時間半かかった登山だった。途中出逢った人は、登山に来た2人と、なきうさぎ園で観察しているらしい2人だけだった。
 バスでホテルに戻って新しい露天風呂に浸かり汗を流したら、ほとんど疲れは感じなかった。友達もそう言うので、「きっと登山用の筋肉ができたのかも知れないね。」と話した。

 旭川駅までバスに乗り、駅ホームに入っていた札幌行きのJRの特急に飛び乗った。来年はどんなコースに参加しようか、などと話しながら2時間で札幌に着いた。今回は天気と良いガイドに恵まれ、変化のある静かで素晴らしい山への登山だった。
 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする