今日は5日目に行ったアルジェリアとの国境に近い南部のオアシス都市「トズール」の「ジャメル砂丘」での日の出鑑賞と「スターウォーズ」の映画セットについて書く。
朝5時の暗い中、ホテルの玄関前に数台の4WD(トヨタのラウンドクルーザー)が待っていた。砂漠の朝は気温が低いと聞いていたので私はセーターやカーデガンを重ね着し、砂塵の予防にマフラーですっぽりと頭を包み、マスクもして、カメラにも透明なナイロンを被せて待機した。
4WDに4人ずつ分乗して30分程走ると、サハラ砂漠の東端「ジャメル砂丘」に着いた。
待つ事10分程で次第に空が紫色に染まり出した。その日はたまたま雲があるので、光が映えて幻想的だ。
やがて地平線にオレンジ色の光が現れると間も無く太陽が昇って来た。美しい太陽だった。
どこからか砂漠の民「ベルベル人」らしき男性がかなたから歩いて現れて、手に持っているネックレスやブレスレットを要らないかと売り始めた。毎日彼は、朝日鑑賞に来る観光客相手に商売をしているのだろうか。
写真を時系列で並べる。
その後、急傾斜の斜面を降りて砂漠を少し走ると、映画『スターウォーズ』のセットが残っている場所に着いた。私はその映画は見ていないが、見た人たちは興味深そうだった。セットの裏にあった小高い砂丘に登り、そこからも写真を撮った。砂が細かくて歩き難いが、風が無くて砂が飛ばず幸いだった。
朝食後訪れた「砂漠動物園」では、サソリや蛇、コーラーを一気飲みするらくだ、アフリカ狐などを見たりした。飼育係りのユーモア溢れる歓待振りと熱演に爆笑した一時だった。
以上で長くなったチュニジアの旅日記を終える。未知の国「チュニジア」は、変化に富む素晴らしい観光国だった。
読んでくれた皆さんには「チュニジア」を、今までよりも身近に感じて貰えただろうか。 《完》