昨年は世界中が「新型コロナ」に明け暮れ、自粛とマスク生活、人との密接な交流を避け、手洗い、消毒を入念にする前代未聞の1年だった。
世界中で大勢の感染者が回復せずに亡くなった。家族であっても感染を避けるために、見舞いも介助も、重症者へ最後の言葉をかけて手に触れる事さえできなかった。
人々は年末には感染の拡大も下火になって欲しいと願ったが、新たなウイルスの変異が見つかり、今は第3波の様相を呈している。
年末からはイギリス、アメリカで新しく開発された「新型コロナウイルス」のワクチンが投与されだした。その効果はまだ明らかでは無い。
このウイルスは、絶滅することは無いという。ならばこの先、確実に私達は今までの生活を変えなければならないだろう。
仕事、教育、物資の販売などの分野で、インターネットを介したやりとりが広く実行されるようになったが、やはり直接、人間が顔を突き合わせ、表情を見て感情や考えを推察し、言葉のやり取りをしながら「ホモ・サピエンス」特有の「協力しながら事を進める」という従来のやり方が、効果的、人間的だという意見も多い。私もそう思う。
家族の生活は、どう変えれば良いか。経済格差によって、貧困層は生活スペースが不十分な事が多い。特に低開発国の、1つの空間に数人が寝起きしなければならない生活を、何とか変えて行かなければならないだろう。
また、清潔な水の確保ができないとか、産業が未発達で教育も未整備だという国や地域の改革も必要だ。また、抵抗力を保持するための十分な衣食住も大切だし、命を守るための最低の医療を保証することも大切だ。
この1年間は、先進国と言えどもコロナの感染者を受け入れて医療処置をするベッドや医療従事者が不足している現状なのだから、世界的にパンデミックが起きた場合の対策が不十分だったのは、確かだと思う。世界中に感染者を治療するハードとソフト、そして今始まったワクチン接種を必要とする全ての人に届けなければならないと思う。
それには各国の「社会福祉政策」と「医療政策」「経済政策」などを待つ以外にはないのだが、感染が世界的な規模で拡大する今は、遠い国だからとか、低開発国だから等と言って、先進国が見ないふりをすることができなくなっている。
「新型コロナ」は、今まで国内、国外に当たり前にあった「格差」の解決も、本当に重要だという事に気づかさせてくれている。
今年は、何とか平穏な生活を国内だけではなく、世界中に取り戻したいと強く望む。このような国民の願望を受け止めて、沢山の財政を運用する各国政府、特に主要国の政府、そしてWHO、ユニセフ、国連が、状況を分析するだけでは無く、今後の対策を真剣に英知を集めて考え、実行して欲しいと願っている。
つい書き出したら、最後は大事になってしまったけれど、新年に当たって望む今の私の偽らざる気持ちだ。
個人的には、1年経っても十分に回復していない左膝の痛みと、時々胸が固まるようになる症状、高血圧と糖尿病を何とか改善したいこと、そして、小さな喜びを見つける日々をおくりたいと願っている。
また1年、このブログを通して、ささやかながら暖かなお付き合いをお願いいたします。