霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
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「パクリ」

2006-07-24 21:15:33 | 山菜
昨日、水を汲みに行った帰りに、岩手県内で一番の売上げを誇っている花巻の産直「だぁすこ」を見学して来た。
商品展示や値決め等色々と参考になる点があった。
その中で即取り入れたのが、写真のようにミズを水に入れた容器に立てて店頭に並べる方法だ。
こんなに簡単で便利なやり方を、どうして今まで思い付かなかったのか不思議でならない。

今までは野菜等と同様、籠に並べていた。しかし、この方法だと売れ残ったものは葉が萎れてしまい、翌日は販売できないような状態になってしまっていた。
茎を食用にするもので、葉が萎れても特段支障は無いのだが、どうしても外観が悪くなるとお客様も手を伸ばさなくなってしまう。
 オバサンは、手をかけて出荷したものが売れ残るのを極端に嫌がり、そこそこ需要があるにもかかわらず最近あまり出荷していなかった。
 裏の林で簡単に採れるので、最近ハマッテいる「野の花」よりずっと稼働効率の良い商品なのだが、それがネックとなっていた。

 ミズは根がついたままなので、花巻方式であればお客様が買い取るまで山に在るのとほぼ同じ鮮度を保つことができるメリットもある。

これからは廃る心配をすることなく安心して出荷できるので、花巻方式のパクリの効果は計り知れないものがある。



 オジサンがサラリーマンの頃は、パクリなどという俗な言葉は使わなかった。
格調高く「優良事例の水平展開」と呼んだ。
でもパクリの方が判り易く使い易い。
これからもどこかに出かけた時には、必ず産直をのぞき、パクリのネタ捜しをするつもりでいる。

コメント (5)
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