アクドイことを続け、開き直っている安倍政権の支持率が3割を超えている「世論」に疑問を感じ、
今まであまり見ることも無かった「新聞の投書欄」にも目を通すようになった。
驚くことに「政権に批判的な内容」を投稿している殆どが70~90代の高齢者だった。
今の若い人達が「新聞を読まない」ためもあるかと思われるが、それだけではなく、国民が
「信頼は専制の母」という歴史の教訓を忘れて「平和ボケ」してしまい、「権力監視の目」が
鈍くなっているためのような気がしてならない。
そんな中で、今朝の投書欄には珍しく「60代の女性」」の声が掲載されていた。
毎日新聞 投書欄 2018.6.7
「民主主義、望まないのか国民は」無職・安河内真知子(福岡市中央区)
森友学園問題が浮かび上がらせたこの国の姿は異常ではないか。
大阪地検なら問題にメスを入れるやもしれぬと期待したが、歯も立てずに財務省職員らを不起訴処分とした。
財務省の身内による調査は急所を突かず、麻生太郎財務相は「動機が分かれば苦労はない」とうそぶき、自身に
とってポケットマネー程度と思われる自主返納で続投切符を確保した。
政治家は無傷なのか。自浄能力はないと分かる不快な経緯が残った。
日々真っ当な政治が行われていればこんな問題は起きるはずはなく、1年以上も調査などに時間と税金を費やす
ことはなかった。
そう思うだけで腹立たしいのに、問題がはらむ国家的危機をあいまいな調査結果で幕引きしようとする政権には、
もはや表す言葉も見つからない。
しかし世論調査でも安倍政権の支持率は約3割ある。安倍政権を長期たらしめているのは国民である。
国民自身が民主主義や立憲主義を心底切望してはいないのなら、それが一番怖い。