霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

小麦の種蒔き

2012-11-20 21:59:15 | 穀物
小麦の種蒔きは10月下旬が適期といわれている。
しかし、毎日のように雨が降る不安定な天気で畑に入れない状態となっていた。

今年から省力化のためにトクラクターにシーダーを付けて種を蒔く方法に切り替える
準備をしていたのに完全に裏切られてしまった。
このままでは種蒔きをしないまま雪を迎えかねないので「最後の手段」として例年通り
の原始農法で「手蒔き」することにした。

日中こそ好天だったが昨夜も小雨ながらしっかりと降っていたので畑は場所によって
ズボズボと長靴の足がとられるような状態だったが、取り敢えず筋状に蒔いて土は被
せなかった。


(小麦の作付は大豆の連作回避の目的もある。たまたま今年は小さい畑が多いので
 トラクターよりも「手蒔き」の方が早かったかもしれない。)

今後好天が続いて畑が乾いたら管理機で土を被せる予定だが、最悪の場合はこのまま
「越年」ということになる。
それでも芽が出て来ることは過去に実証済みだが、種が露出している関係でカラスや
小鳥達の「格好の餌」となる恐れがあるので「歩留まりが悪くなる」のは覚悟しなければ
ならない。
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キノコ

2012-11-19 19:53:47 | 山菜
寒さが身にしみる季節を迎え、毎年この時期に食べている「ナメコうどん」が食べたくなった。
放射能汚染でホダ木栽培のキノコは販売不可となっているため、覗いて見ることもなかった
ホダ場に行って驚いた。



放射能汚染が無ければ大喜びで直ぐに収穫して出荷したいところだが、昼食用のホンの僅か
だけ頂戴した。



ついでに隣接して置いてあるシイタケのホダ場も覗いてみたらナメコほどの量ではないが
立派なシイタケが出ていた。
こちらの方もいずれ味見したいと思っている。



自家消費とはいえ「汚染が気にならないのか」と疑問に思われるかもしれないが、「寿命を
考えれば50歳を超えた人は心配無用」との風説を信奉しているので、キノコ同様に販売
不可となったタケノコや栗なども含めて普通に食べている。
「毎日食べる訳でもないし・・・」という気持ちもある。

ちなみに、エグネに置いてあるシイタケのホダ木の汚染度を県で検査したら150Bq/kg以下
だったのでシイタケ自体は更にそれを下回るものと思われる。
ナメコについては検査していないが汚染の酷かった地域の生産者仲間が最近調べたところ
「200Bqを超えていた」とのことだった。
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労働力

2012-11-18 19:26:05 | 家族
曇りの予報に反し朝から雨。
寒いと感じながら軒下で大豆の脱穀を進めていたら三時過ぎに雨が「みぞれ」に変わった。


(みぞれに濡れる大豆。右側にあった半分は昨日の雨の前に軒下に避難させていた)

ハウスの中ではジイチャンとバアチャンが大豆の選別作業。
地味なこの仕事を「年寄り」にやって貰えて非常に助かっている。



稲作専業農家なら農閑期に入っているが、畑作物も手掛けていると冬の一時期を除けば
年中暇になることは無く「年寄り」と雖も貴重な戦力となっている。
本人達も「必要とされ」しかも「仕事で貢献できる」ので「歓び」を持って取り組んでいるもの
と推測している。

しかし、今は田舎でも街場並みに「老人クラブ」なるものが組織され、しかもその行事が頻繁で
折角の戦力を削がれるこも少なくない。

「老人クラブ」は暇を持て余し気味の人達が加入する組織で「農村にはなじまないのでは?」と
常々思っているが、集落内は機械化が進んだ稲作専業農家だけなのであまり人手を必要と
しなくなっている。

「年寄り」を「労働力」として必要としているのは我が家だけかもしれない。
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他人の痛みは三年でも・・・

2012-11-17 20:12:06 | 穀物
好天が続いていれば脱穀してスペースを確保しながら大豆を収穫できるが、
雨続きのため一週間ほど脱穀できずにいた。
それでも大豆の収穫は続けたため「干し場」は勿論のことハウス、軒下、庭
等が大豆で満杯となってしまった。

予報では今日からまた雨とのことだったので、久し振りの快晴に恵まれた
昨日は乾いた分から大車輪で脱穀を進めた。



大車輪と言っても足踏み脱穀機を一日中踏み続けるのは大変な事。
前夜のアルコールが切れる夕方には「体力の限界」が近づいていた。
しかし、少なくとも軒下分を済ませ遅れを挽回しようと思っている生産部長は
「打ち止め」宣言をしようとしなかった。

「他人の痛みは三年でも我慢できる」という言葉があるが「亭主の踏む脱穀機
なら何時間でも踏み続けられる」と思っているかのようだった。
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二度目の披露宴 その三

2012-11-16 21:47:37 | 家族
11月4日に東京で行われた結婚披露宴のスナップ写真が手に入った。
「和田家、熊谷家の結婚披露宴」の最後の親の挨拶を、婿殿の親友である朝日新聞の記者さんが小まめに
写真を撮ってくれていた。

自分自身の「身振り手振り」の写真を見て我ながら驚いてしまったが、折角写真が手に入ったので「花嫁の父」
のやや常識外れな挨拶の要旨を再現してみた。


(最初は神妙だったが・・・)

本来は新郎のお父様が挨拶すべきところですが先月長岡で行われた身内の披露宴で挨拶しているということで、
今回は交代で挨拶することになりましたのでよろしくお願い致します。

聞くところによりますと「草食系男子と上司に咬みつくような獰猛な動物の組み合わせ」とのことですが、夫婦と
いうものは一見「不釣り合い」な方が案外うまく行くものと思っておりますので親としては全く心配しておりません。



昨日、田舎から東京に出て来て山の手線の電車内のつり革広告を物珍しげに眺めていましたら読売新聞の
広告文が目に止まりました。

それによりますと「紅葉の美しさは冷気と水分と日差しの三つに左右される。それは人間の人生とも重なる。
人生では冷気は悩みや苦しみ、水分は涙、日差しは「周囲の支え」とのことでした。


(徐々に熱を帯びてきて・・・)

今日から新しい人生をスタートさせる二人ですが、自分達だけでは乗り越えられない苦難に遭遇することも
しばしばあるものと思われます。
そんな時にここにお集まりの仲間の皆さんが「温かい日差し」となって支えてくれますことを切にお願いする
ところでございます。
是非、これまで同様のご支援並びに叱咤激励をお願い致します。



単に叱咤激励と申しましても抽象的で分りずらいかと思われますので、具体例を申し上げますと、
(急に大きな声をあげて)「オーイ、和田君、君はタバコを止めるのではなかったのか!」とか「そんなに酒を
呑んだら身体を壊すぞ!」というような形の叱咤激励を是非お願い致します。
(参列者並びに新郎新婦が大爆笑)



最後にそんなお願いをさせて頂きまして御礼の挨拶とさせて頂きます。
本日は、大勢の仲間の皆さんにお祝いに掛けつけて頂きまして本当にありがとうございました。

(注1)右隣には大笑いの新郎新婦が写っていたが肖像権に配慮しカットした。
(注2)新郎は「年内にタバコを断つ」約束をしていることが披露宴の中で紹介されていた。
(注3)妻の証言によると「男を抑えておけば夫婦は上手く行く」みたいな発言もあったらしいがよく覚えていない。
コメント (3)
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