安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係
「黒い猫でも、白い猫でも、鼠を捕るのが良い猫だ」との鄧小平発言はつとに有名だが、我が家の
タコも、あまりなつかず可愛げが無いところがあるが「鼠を捕るいい猫」と高く評価している。
先代のタコは鼠を捕ると、口にくわえながら鳴いて誇らしげに報告し、家族みんなから褒められるのを
歓びとする猫だったが、今のタコはそのような行動はとらない。
だからと言って鼠を捕らない訳でもない。
数日前、家の近くの畦道で、二日続けて鼠を捕獲するシーンを目撃したが、鼠をくわえると直ぐに
物陰に隠れてしまった。

家の外で暮らしているためか、どちらかというと野生に近く、カメラを向けても警戒心を解かない。
それでいながら餌を貰うときだけは「猫なで声」ですり寄って来る「調子のいい猫」でもある。
市野々には、縦長の三枚の畑が縦に繋がっている所があった。
その内の二枚は既にバックホーで畦道を取り払って一枚に連結していたが、今回耕起する際に
残りの一枚も連結し、長辺が100m超の畑が出来上がった。
連結部分は若干傾斜地になるが、畑として利用する分には殆ど支障が無い。
その狙いとするところは「機械作業の効率化」と「草刈り稼働の省力化」にあるが、特に、後者が
見直しの眼目だった。

畦道が有るとトラクターがターンする半端ではないスペースが必要となるが、そこに発生する雑草の
草刈り稼働も半端ではない。
草刈りは、年3~4回必要なので、畦道と土手、その両サイドのターンスペースの草刈り稼働を
省略できる効果は決して少なくない。
サツマイモは自家消費分のみを作付けしているが、今年はイノシシの初被害に遭い収穫直前に
全滅してしまった。
幸い、プログ兼百姓仲間の魚沼在住のスベルベさんから自慢のサツマイモ各種を頂戴したので
助かっている。
その格別に美味しいサツマイモを使って「いきなり団子」(サツマイモにアンコを載せ、くるん
だもの)に挑戦した。

実は、一昨日の地元紙にレシピが掲載されたばかりの代物だったので、やや疑心暗鬼気味に
食べてみた。

紹介者は「一口食べ、そのおいしさにクラクラッときました」とコメントしていたが、まさに
その言葉どおりだった。
特に、サツマイモの味が際立ち、挟まれたアンコを凌ぐ甘さに驚き、まるで魔法にでもかかった
かのような心境になった。
若鶏が初めて産む卵を「初卵」と称し、世間では「妊娠や出産・長寿祈願の縁起物」として利用されている
とのこと。
10月27日に小岩井農場から仕入れた雛達が一昨日から初卵を産み始めた。

生産部長は、以前から「初卵は臨月を迎えた娘に送る」と決めていて、10個パックにして野菜等と一緒に
今日発送した。
初卵は「栄養価も高い」という説もあるが、科学的に実証されている訳ではないらしい。
ただ、小粒ではあるが「美味しさ」がLサイズやLLサイズに勝ることだけは間違いない。

それはさて置き、娘の初産が安産であることを願う「母の気持ち」が初卵と一緒に札幌に届くことを願って
いる。
昨夜降った雪が残っている畑に堆肥を撒いた。
土の上だと撒いた堆肥の量や範囲が判別しづらいが、雪の上は濃淡や撒き残し等が明瞭となり、
大いに参考になった。
別にそれを狙って遅くした訳ではないが・・・。

堆肥を撒くスプレッダーには、過負荷がかかるとピンが折れて回転軸を保護する仕組みが有る。
常に予備ピンは用意してあるが、経験を積むことによって過負荷を防ぐことが出来るようになる。
しかし、昨年までに蓄積したノウハウは一年も経過すると雲散霧消し、作業の初日に何度か失敗を
繰り返して、ようやく記憶が蘇るのが実態となっている。
これも、老人性健忘症の弊害のひとつかもしれない。