衆議院で与野党の質問時間の配分の見直しが話題になっている。
「野党の質問時間を減らして与党を増やすべき」というのが自民党若手議員の強い要望らしい。
しかし、与党議員は「質問ではなく提灯になるのではないか」と思ってニュースを聞いていたら、
案の定、山本一太参議院議員がブログで的確なコメントを掲載していた。
(市野々の叔母の畑脇に咲いている菊)
「気分はいつも直滑降」
(2017年11月10日パート2から中間を原文のまま抜粋)
「野党の衆院議員と比較して、自民党若手議員の質問時間があまりにも少ない。もっとチャンスを与えられるべきだ」と
いう主張は十分に理解出来る。が、与党の質問は難しい。野党と違って、(基本的には)政権を批判したり、政府の政策
の矛盾を追及したりすることは出来ない。
与党の質問時間を増やせば、それだけ質問に立つ個々の議員の質問の内容が厳しく評価されることになる。単なる提灯
質問なら、逆にその政治家の評判を落とすことになる。
先日、自民党のある若手衆院議員が言った。「数の奢りに見えることをやるべきではないという一太さんの感覚はよく分
かります。でも、地元の支持者からよく存在感が見えないと叱られるんです。」
「野党の若手は頻繁にTV中継入りの質疑に立って活躍しているのに、我々与党議員にはなかなかその機会がない。与党
議員だって、国会での質問を通じて選挙区の有権者にアピールしたい問題はいろいろあるんですよ!」と。
親しい議員だけに、思ったことをそのまま伝えた。
「あのね、厳しいことを言うようだけど、存在感が乏しいのは、与党の質問時間が少ないからじゃないと思うよ。それと、
自民党の質問時間が増えたとしても、若手議員にTV中継入りの質問のチャンスが自動的に(順繰りに)巡って来るなんて考
えないほうがいい。」
「だいいち、野党の若手議員はTVで質問するチャンスが多いなんて言っても、目立つ場面で出て来るのは、いつも同じひ
とばっかりでしょう?(苦笑)実力や発信力がなければ、どのみち大事なところでは使われないと思うな。」