安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係
12日から孫のチイチャンと帰省していた娘が、今日の午後の飛行機で札幌に戻った。
チイチャンの笑い声と泣き声が家中に響く毎日で、本当に「夢のような10日間」を
過ごすことが出来た。
二人で花巻空港まで見送ったが、ミルクやオッパイをせがんで泣く時以外は、いつも
笑顔を振りまく「可愛い孫」だったので「恋人との別れ」のように名残り惜しかった。

(今年からは大豆畑にもネットを掛け、鳥害から守ることにした)
滞在中、娘は母親から生地の断ち方からミシンの使い方まで「手ほどき」を受け、
長岡の花火大会でチイチャンが着る浴衣を完成させ大満足の様子だった。
長岡の花火大会には、婿殿の実家から我々も招待されているので、チイチャンとは
それまでの「暫しの別れ」となった。
田んぼの雑草は、田植え直後の「除草剤散布」と「除草機押し」で対応しているが、
泥田の中を何度も往復するのは「いずれ困難になる」と思い、乗用除草機に試験的に
挑戦してみた。
しかし、苗を倒してしまう難点が目につき断念した。
結局、従来通りに三条用の動力除草機を押すことになったので、除草剤の効き目のある
田んぼは省略したかったが、残念ながら、今年も「省略できる田んぼ」は少なさそうだ。

特に、家に一番近い田んぼでは、既に稲の背丈を超える雑草が姿を現して来た。
放置すると秋の収穫時に後悔することになるので、「除草機押し」をスタートさせた。
「除草機押し」は時間と労力を過大に要するが、それに見合う「成果」は十分だった。
春に行った倉庫の改修工事の際、古いコンクリートの床を砕いて数センチ掘り下げたら、水が入り込んでいて
「グチョグチョ状態」になっていた。
裏から染み込んだ水が「冬に凍ってコンクリートを砕いた」のだという。

基礎工事を請け負った業者さんから、「倉庫裏の排水対策を講じないと、新しい床も早晩同じ状態になる」と
指摘され、また、棟梁さんからも「裏の杉林を伐採して畑にしたので、大雨等の際に水が一気に流れて来るので、
排水口を多ルート化すべし」とアドバイスされていた。

そんなことから、新装なった倉庫二棟の裏側にU字溝を設置し、その排水口も奥と中央の二カ所に設けて万全を
期した。
生産部長は、昨夜、平泉の「武蔵坊」で開催された「厳美中学校39会古稀を祝う会」に参加した。
同級生94名(内物故者9名)中37名が集まったというから、なかなかの高出席率だったようだ。
遠来の参加者数人から「ブログ見ているよ」とか「帰省した時、厳美の道の駅で貴方のお米を
買っているよ」と声を掛けて貰ったとのこと。
当ブログが、話題作りに一役買い、また、ささやかながら商品PRにも貢献していることを知り
嬉しかった。

トウモロコシの種代は半端ではない。
しかし、発芽率の極端に悪い畑を維持するのは「盗人に追い銭」状態となるので早々に見切りを
つけた。
改めて耕起し直した畑に、今日大豆を蒔いた。
どこの家庭でも同様かと思われるが、「母の日」はあっても「父の日」は忘れ去られていることが多い。
それぐらい父親のインフォーマルな地位は、低下の一途を辿っていて、わが家も決して例外ではない。
しかし、今年は違った。
「四人の子供が均等に負担した」とのコメント付きで夫婦ペアのサンダルを頂戴した。
あまり裏事情を勘ぐるのは好ましくないが、「母の日」に何も出来なかったので「父の日」を利用して
母親に「遅ればせながらプレゼントする」というのが本音のようだ。
それでも、贈り物もさることながら「その気配り」が素直に嬉しかった。

昨日の毎日新聞「余禄」の内容が、面白かったので紹介したい。
毎日新聞 余禄 2018.6.16
カリフォルニアの大農園主の元に川底で拾った金の粒が持ち込まれたのは1848年だった。
彼は100人以上の使用人を集めてそれを明かし、新しい製粉所が完成する6週間後まで秘密を守るよう求めた。
たちまち使用人は一人残らず川をめざして走り出し、農園は崩壊して幸運なはずの農園主は悲惨な運命をたどる(
猿谷要(さるや・かなめ)著「アメリカ500年の物語」)。
大量の金採掘で世界の通貨事情を一変させたゴールドラッシュの発端だった。
われ先にと人を駆り立てる金の魔力である。
(中略)
誰もが一獲千金(いっかくせんきん)を夢見たゴールドラッシュでも実際に巨利を得たのは金鉱を探した人ではない。
彼らにシャベルやジーンズを高く売りつけた人々だった。