穴村久の書評ブログ

漫才哲学師(非国家資格)による小説と哲学書の書評ならびに試小説。新連載「失われし時を求めて」

とりあえず落選二作について

2011-03-03 21:09:20 | 芥川賞および直木賞

承前;受賞作二編についてはあまり食指が動かないのでとりあえず、落選候補作を二つほど。

最初は悪の教典です。理由は早川のベストスリーだがベストファイブだかにはいっていたので一応読んでいたため。

もうひとつ、砂の王国、これはカルトだか新興宗教ネタということでネタ処理に個人的に興味があったから。なぜって、かってあたしは教祖にされかかったことがあるんですよ。その話はまた別の機会に。マンション管理組合の理事長と新興宗教の教祖にはならない方針なので、その勧誘は辛くも振り切ったわけで御座います。

しかし、砂の王国は、先行する良作があるそうで、どうしても比較してしまって不利、と委員の皆さんがおっしゃっています。その先行作品と言うのが篠田節子さんの「仮想儀礼」。いま途中まで読んでいます。砂の王国はそのあとで読みたいと思います。


直木賞選評批評、他の候補作について

2011-03-03 09:18:10 | 芥川賞および直木賞

まだ受賞二作は読んでない。すみません。道尾氏のは努力賞の意味合いが強いらしい。木内嬢のは「よく出来ました」賞らしい。

直木賞の選者は落選した候補作について誠実にコメントしているようなので他の候補作について書いてみよう。

宮部氏は自分のブログで懇切にコメントしているようだし、それを見ながらすこし、以下次号