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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



キリンカップサッカー2006(第3戦) 
日本対スコットランド(2006年5月13日 埼玉スタジアム2002)

遠藤と小笠原はやる気がでるのだろうか。日本の布陣を見て思った。いつもの4バックの前に、小野と福西が並ぶ。その前に、遠藤と小笠原だ。この2人が、中田英寿と中村俊輔になるのが、ジーコが考えるドイツW杯用の布陣だろう。遠藤と小笠原はよかったが、日本代表は、ゴールの喜びを味わえずに、ドイツに向かうこととなった。

この試合の1つ目のポイントは、ケガからの回復も含めて、小野がボランチとしてどれだけ機能するのかだった。
結果としては、攻撃面では小野らしく長短、縦横のパスを交え、遠藤、小笠原とのコンビよく何度もチャンスをつくっていた。まぁ、無難にこなしたといえよう。ただし、CKからのボールをダイレクトで処理しようとしたボレーキックを、2度ともミスをしたのは小野らしくなかった。まだ、本調子ではないのか。中盤での守備に関しては、スコットランドが守備的で、カウンター中心の攻撃だったため、守備での小野の見せ場はほとんどなかった。印象としては、何かひとつ物足りないような気がしてならなかった。それは、おそらく中田英寿がもっている強さだろう。ボランチを2人にするならば、福西と中田英寿にしたいと思った。

もう一つのポイントは、フォワードの久保である。いつものことながら、体調が怪しい。キリンカップの初戦を休んでの、このスコットランド戦での出来は悪かった。柔らかな個人技を駆使して決定的なチャンスをつくったが、全般的にトップでのボールがおさまりが悪かったのは久保の責任だった。その部分がうまくいっていれば、小笠原や遠藤からゴールが生まれていたことだろう。W杯の初戦のオーストラリア戦まで、1ヶ月を切った今、こんな調子ではとても不安である。明日、5月15日、渋谷のセルリアンタワーで発表される代表23人のなかに、久保の名前があったならば、それこそがもっとも大きなサプライズだな、考えてしまった。

朝から降り続いた雨は、小雨となったものの、屋根に覆われているはずの2階席にまで、冷たい風とともに吹き込んできた。冷え込んだ体を、W杯までの国内最後の試合が熱くしてくれるように期待していたが、試合が経過するにつれ、気持ちまで冷たく萎えてしまうような壮行試合だった。あまりにもゴールが遠かったからだ。

さいごに、ぼくが考えるW杯ドイツ大会の日本代表23人をあげる。
基本的には、タレントが豊富なMFを多くし、FWを減らす。点を取れないFWよりも、点を取れるMFを、ということである。布陣は、4・5・1か3・6・1。DF宮本のバックアップには、ジーコ的には絶対にありえない松田直樹を用意しておきたい。

GK:川口、土肥、楢崎
DF:加地、宮本、中沢、アレックス、駒野、松田、田中、中田(浩)
MF:福西、遠藤、中田(英)、中村、小野、阿部、小笠原、松井、稲本
FW:高原、巻、柳沢


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