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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



<スポーツ雑感 2024/10/11>
ホームのサポーターの大声援を受けたサウジアラビアの頑張りで、少しだけW杯アジア最終予選らしい緊張感を味わえた。それでも、日本は危なげなく2対0で勝利した。ピッチにたった選手全員が、個々の持ち味を発揮し、それが組織として機能しているのが素晴らしかった。このまま勝ち進んで、来年3月のホームゲーム、バーレーン、サウジアラビア2連戦あたりで予選突破が決まるのではないか。もちろん、地域予選突破第一号として。


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<スポーツ雑感 2024/10/10>
ティーショットをラフに入れてしまった選手は、「フェアウェイとラフでは、天国と地獄なんですよ」と、ギャラリーにぼやいた。着弾地点でボールの行方を追うフォアキャディは、「ラフに入るとボールが見つからないんです」と、困り顔。コース脇にいたレフェリーは、「ラフは、池ポチャと一緒だ」と、あきれていた。今年の日本オープンゴルフ選手権を制するためには、美しくも深すぎる東京ゴルフ倶楽部のラフを制することが必要だ。





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<スポーツ雑感+ 2024/10/9>
昨日に続いて、東京五輪汚職疑惑、角川歴彦被告の公判を傍聴した。芳原世幸KDOKAWA元取締役専務執行役員に対する検察側の証人尋問である。東京地裁104号法廷の一般傍聴券85枚に対し、傍聴希望者は30人ほど。無抽選で傍聴できるのはありがたいが、ちょっとさびしい。
芳原元専務は、角川歴彦被告の意向を受けて、KADOKAWAが東京大会のスポンサーに選定されるよう組織委の高橋元理事へ協力依頼(請託)し、違法性を認識しながら見返り金を支払ったとして、贈賄罪で懲役2年、執行猶予4年の有罪判決が確定している。
角川被告の公判の争点は、角川被告に贈賄の認識があったかどうかであり、すなわち芳原元専務が角川被告にどのような報告をしていたのか、がポイントなる。検察は、時系列にそって、都度、芳原元専務が大会スポンサー選定に関する進捗状況をどのように報告をしていたのか、それに対する角川被告の反応はどうだったのか、を尋ねた。
それに対して、芳原元専務は、自身の公判では違法性を認識していたという見返りについて、「お金の流れに違和感を覚えた」と言い、角川被告への報告の中で「お金については簡単に説明しました」と、歯切れ悪く、証言した。この「(お金については)簡単に」という言葉は、約3時間に及んだ証人尋問において、何度か出てきたキーワードだった。つまり、芳原元専務は角川被告に対して、大会スポンサーになるための活動にとってネガティブな、賄賂を認識させる、あるいは賄賂を連想させるような報告、情報提供をしっかりとしていなかったのではないか。証言全体を通して、そんな印象を受けた。
次回公判は、10月11日(金)。芳原元専務に対する弁護側の証人尋問の予定だ。無罪請負人と呼ばれる弘中惇一郎弁護士率いる角川被告の弁護団が、どのように証人にせまるのか。


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<スポーツ雑感 2024/10/8-2>
パリ・オリンピックの「スーベニア・チケット」が届いた。電子チケットで観戦した試合の紙チケットだ。観戦チケットを購入する際に申し込んでいた。郵送料も含め、1枚1500円ぐらいのはず。記念になるとはいえ、ちょっと高いなと思っていた。しかし、実物をよく見てみると、モノトーンなのでわかりにくいが、実際に観戦した試合の写真が印刷されている。気づかない人もいるだろう。でも、こんな細かな工夫、心配りがうれしい。




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<スポーツ雑感+ 2024/10/8>
東京五輪汚職疑惑のKADOKAWAルート、角川歴彦被告の第1回公判を傍聴した。2022年9月に逮捕されて2年以上が経つからだろうか、東京地方裁判所の一番大きな法廷のひとつ104号法廷に73枚の一般傍聴券が用意されたが、希望者が60名程度だったため、抽選なしで傍聴券を手に入れることができた。東京五輪汚職疑惑、談合疑惑事件は、現在においてもスポーツ界に大きな影響を及ぼしているが、事件自体は風化しつつあるようだ。
はじめに、検察が「贈賄罪」の起訴状を朗読。それに対して意見を求められた角川被告は、用意した原稿を読むかたちで、起訴内容は「検察がつくった虚構」だとして完全否認。自分は無罪であることを主張し、さいごに「令和の袴田さんにしないでほしい」と裁判長に訴えた。弁護人も、「検察の言い分には客観的な資料はなく、まさにえん罪事件だ」とした。
なお、角川被告は、逮捕された後、否認を貫き、すべての供述調書に拇印を押さなかったことで、結果的に226日間も拘留された。その詳細は、「人間の証明-拘留226日と私の生存権について-」(発行:株式会社リトルモア)に綴られている。
その後、検察側の冒頭陳述では、すでにKADOKAWAルートで有罪が確定している芳原元担当役員、馬庭元室長のときのおさらいのように、高橋元理事らに対する贈賄の経緯を読み上げた。要は、角川被告は、芳原元担当役員、馬庭元室長と共謀し、スポンサー契約を有利に進めるために高橋元理事に賄賂を渡したとした。
それに対する弁護側の冒頭陳述。弁護人が裁判長に相対する証人席に立ち、法廷内の大型画面に要旨を投影しながら、角川被告の無罪の根拠を、まさにプレゼンテーションした。これまで東京五輪関連の公判を何度も傍聴してきたが、初めてのやり方で、原稿を読むよりも、はるかに説得力があった。
その弁護側が主張した無罪の主な根拠は、角川被告は会長ではあったものの、すでに代表権限はなく、決済のライン上にいなかったため、特に「贈賄」のリスクに関する情報は共有されていなかった。業務執行は、当時の松原社長、井上副社長、芳原担当役員がおこなっていた。そして、検察は、同じ時期に捜査をしていたAOKIが、会長主導で贈賄をしていたことから、KADOKAWAも会長だった角川被告ありきの誤った見立てをし、証言(供述)を集め、立証しているとした。
この日の弁護団は総勢11人。角川被告とともに真っ向対決の姿勢があらわれていた。今後、どんな展開が待っているのだろうか。
次回公判は、明日10月9日(水)。芳原元担当役員が証人として呼ばれている。


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