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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



<スポーツ雑感 2015/9/9>
ブラインドサッカー・アジア選手権での、中国対イランの無気力試合に憤っている人が多いようだ。障がい者スポーツだから、かけひきなしのガチンコ勝負だけだと思っているなら、ナイーブすぎる。残念だが、「サッカー」なら、ときに見られること。日本のブラインドサッカーも、その域で戦わなければならなくなったのだ。ただ、最終日の、リオ・パラ大会出場を決めたチーム同士の決勝戦を含む順位決定戦は、要らなかったように思う。



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<スポーツ雑感 2015/9/8>
サッカー日本代表がアフガニスタンに快勝した試合。W杯予選はテレ朝だと思っていたが、中継はTBSだった。この試合の実況アナウンサーは、なぜ、試合環境が日本にとって非常に不利のように言い続けるのか。相手のホームでもないのに、日本にとって「完全アウェイ」といい、標高の高さや暑さを強調し、相手サポーターの声の大きさを気にする。日本の勝利の価値を高めたいのだろうが、かえってしらけてしまうのがわからないのか。



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※2014年12月に「TVステーションWEBサイト」に掲載したものを再録しました。


[3]五輪改革案「オリンピック・アジェンダ2020」の影響は?

■ 2020年東京オリンピックでの追加競技は?
 12月8日、9日にモナコで行われたIOC臨時総会で、「オリンピック・アジェンダ2020」に盛り込まれた40の改革案すべてが、満場一致で採択された。オリンピック大会を含むオリンピック・ムーブメントが時代の流れに乗り遅れないようにと、トーマス・バッハ会長が推進してきた「オリンピック・アジェンダ2020」は、世界中から寄せられた4万件以上のオリンピックに対する意見を40項目にまとめ上げたものだ。
 すでに、報道で大きく取り上げられているように、この改革案が採用されることによって、オリンピック大会で実施する競技数・種目数に関するルールが変わる。
 これまでは、オリンピック憲章(2007年に改定)で、夏季大会の競技(sports)数の上限を28とし、選手数を10,500人以下、役員数を5,000人以下と定めていた。これを、選手数と役員数はそのまま、上限28競技としていたものを、上限310種目(events)に変更した。また、開催都市の組織委員会が、競技・種目を追加提案できることを認めている。さらに、この追加競技・種目の選手・役員数は上限の15,500人に含まないとした。もちろん、競技の追加にはIOC総会の承認が必要だ。
 なお、競技とは、陸上競技、水泳、柔道といった統括する国際競技連盟単位のもので、種目とは、例えば陸上競技であれば、男子100m走、女子マラソン、男子ハンマー投げといった順位を決める区分のこと。ロンドン・オリンピックでは、陸上競技は全部で47種目あったのに対して、サッカーやバスケットボールなどは男女の2種目だった。種目数で制限するほうが現実的ではある。
 2020年東京オリンピック・パラリンピック組織委員会は、IOCに対して、どの競技・種目を追加申請するのだろうか。そもそも財政が厳しいおり、競技を追加すべきなのか。
 すでに野球、ソフトボール、スカッシュ、空手などの競技団体が追加競技として認められるようにアピールを始めている。現計画では、東京大会では28競技306種目が実施される予定なので、最大であと4種目の追加が可能だ。例えば、野球、ソフトボール、スカッシュ男女。日本のメダル獲得数を増やそうとしたら、(日本が得意と想像する)空手を提案する手もあるだろう。

■ オリンピックが再び肥大化する?
 そもそも、なぜ、競技・種目数、参加人数に制限があるのだろうか。
 オリンピックは16日間で1都市で開催するのが原則だから、実施できる競技数や参加者を受け入れる宿泊施設などには限界がある。しかし、競技数、種目数は、2000年のシドニー大会まで増え続けてきた(Fig1参照)。新しい種目に加えて、女性の種目が増えたことが影響している。1990年代からサッカー、柔道、レスリング、水球、近代五種、ウエイトリフティングなどで、次々と女性の参加が可能になった。
 競技数が増えるにつれて、選手、役員だけでなく、それらをサポートするスタッフや取材するメディア関係者も増えることになる。もちろん、観客も増える。短期間1都市集中開催の限界が見えてきたのも当然だ。
 それを危惧したIOCが、2004年発効のオリンピック憲章において、参加選手数を10,500人以下、役員数を5,000人以下と定め、さらに2007年発効のオリンピック憲章で、夏季大会の競技数の上限を28とした。下のグラフでわかるように、もし制限を加えていなければ、さらに実施競技数・種目数は増えていたことだろう。


 しかし、今回、採択された「オリンピック・アジェンダ2020」では、競技数の代わりに種目数の上限を設けたものの、開催都市の意向によって競技・種目を追加できる可能性がある。そして、その場合は総参加者数の制限が事実上なくなる。開催都市の責任になるのだろうが、再びオリンピック大会の肥大化を迎えることにならないのだろうか。

■ 夏と冬の競技の見直しを
 オリンピックの肥大化を抑える方法として、夏季大会のいくつかの競技を冬季大会に移動したらどうか、と考えていた。バスケットボール、ハンドボール、バドミントン、卓球など、屋内施設で実施する競技を、夏季大会から冬季大会に移すのだ。冬季大会は、雪上競技を行うための山間部の会場と、氷上競技のための都市部に別れることが多い。その都市部の施設で屋内競技をおこなうことは可能だと思う。
 例えば、バスケットボールはもともと冬の間の運動(意欲)不足を解消するために考えられたスポーツだ。その起源を考えれば、夏よりも冬のほうがふさわしいと言える。バスケットボールのような人気のある夏季競技を加えることによって、冬季大会への注目が高まり、IOCが目論むオリンピックの価値も高まるはずだ。
 一考に値する案だと思っていたのだが、今回の「アジェンダ2020」で冬季大会にも、種目数100、参加選手2,900人、関係役員2,000人という上限が設定された。冬季大会の競技数、種目数は下表(Fig2)のとおりで、スノーボードなど若者に人気のある種目が増える傾向にあり、私案である夏季大会の種目を受け入れる余裕はほとんどない。当面は現状の路線で行かざるをえない。


 しかし、IOCは、遅かれ早かれ、改革案「オリンピック・アジェンダ2020」の見直しをせまられることになるだろう。時代の流れの先には、オリンピック競技とパラリンピック競技の融合があるからだ。



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<スポーツ雑感 2015/9/7>
残念ながら、ブラサカ日本代表のリオ・パラ大会へ出場はならなかった。アジアの2枠に入ることの難しさ、険しさを認識させられた。日本の課題は明確だ。2020年の地元東京大会での飛躍を期待したい。ところで、今回のアジア選手権を見ながら、ブラインドサッカーを「障がい者のスポーツ」として意識していない自分に気がついた。出自が違うので、別の大会として開催されているが、五輪とパラ大会の境界線はどこなのか、と思う。



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<スポーツ雑感 2015/9/6>
女子バスケットボール日本代表が、アジア選手権で優勝して、アテネ大会以来のリオ五輪の出場を決めた。バスケットボールと言えば、男子のトップリーグなどの問題で、国際大会から締め出されていて、五輪予選の出場さえ危ぶまれていた。このピンチを救ってくれたのは川淵三郎氏、現バスケ協会会長だった。あらためて、川淵会長に感謝を表したい。そして、川淵氏が開いたチャンスをものにした「隼ジャパン」には、本当におめでとう!



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<スポーツ雑感 2015/9/5-3>
ブラサカ・アジア選手権。中国とイランは、0対0の引き分け。終盤は、どちらも引き分けでよしという展開だった。中国に勝って欲しかったが、こればかりは仕方がない。その後、インドに勝った日本代表の運命は、グループ戦最終日の韓国対イランの結果次第となった。韓国が勝つか、引き分けて、日本がマレーシアに勝てば、日本のリオ・パラ大会出場が決まる。韓国、がんばってくれ。「ファイティン、テーハミングッ(大韓民国)!」



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<スポーツ雑感 2015/9/5-2>
ブラインドサッカー・アジア選手権。4日の大一番、日本対韓国も、はずせない用事があったためスマホでフォロー。前半、黒田が先制点を決めたときは、思わず「よしっ!」という声が出た。今大会の日本の守備力をすれば、まず間違いない。後半に追加点を決めて韓国に快勝した日本。ここまでは、ほぼプランどおりの結果だろう。あとは、残り2試合を確実に勝利し、中国がイランを倒してくれることを願うだけだ。「加油!中国!!」。


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<スポーツ雑感 2015/9/5>
10月に発足するスポーツ庁の初代長官に、水泳の鈴木大地氏が就任するようだ。48歳の五輪金メダリストで、風貌さわやか。イメージ先行の感はあるが、最近の水連会長としての実績も大きい。新国立競技場や東京五輪エンブレムの迷走などに対するスポーツ界の主張の弱さが嘆かれている今、スポーツ人、鈴木氏への期待は大きい。長官としての力量はこれからだが、事を進めるうえでの「水面下」での調整・交渉などは問題ないだろう。


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<スポーツ雑感 2015/9/4-2>
東京五輪のエンブレム問題。最初の募集要綱では、賞金は、当選作品に100万円(税込み)、入選作品(8名程度)に10万円(税込み)と設定していた。しかし、公開されたのは佐野氏の当選作品のみ。報道によると1等から3等まで順位付けしたようだが、未公開のままだ。ということは、賞金10万円も払われていないのだろう。どうして募集要綱で発表した表彰内容が変わってしまったのだろうか。疑問を感じたので書き留めた次第。


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<スポーツ雑感 2015/9/4>
後ろ髪をひかれる思いで、埼スタの日本対カンボジア戦に行った。勝っておけばいい試合なので、3対0の勝利は十分な結果だ。なにしろ、ペナルティアエリア内に、カンボジア人11人と日本人5、6人がひしめき合うような中で、相手守備を崩そうとしたって無理がある。そんな試合を見ながら、スマホでブラインドサッカーを追っていた。日本はイランと0対0で引き分けた。4日の韓国戦が、絶対に勝たなくてはならない試合になった。



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<スポーツ雑感 2015/9/3>
来年のリオ・パラ大会の出場をかけたブラインドサッカー・アジア選手権が始まった。この大会は障がい者スポーツ大会としては珍しく有料。大会期間中には、Jリーグ・ナビスコ杯、日本代表のロシアW杯予選があり、天気もここにきて不安定で、集客条件は必ずしも良くない。しかし、初日の日本対中国戦のチケットは完売し、1292人の観客を集めた。協会の挑戦は成功した。今度は、中国に0対1で惜敗した日本代表が奮起する番だ。


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<スポーツ雑感 2015/9/2>
「やりなおし」となった新国立競技場整備事業の公募が始まった。気になったのは必要な性能だ。「五輪後は、トラック上部への観客席の増設を可能とし、FIFAワールド杯規定の8万席に対応しうるもの」とある。ピッチレベルの陸上競技トラック上に設置された席からサッカーの試合を観れるだろうか。おそらく大型スクリーンを見上げ続けることになるだろう。8万席あっても、こんな間抜けなスタジアムでW杯を呼べるとは思えない。



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<スポーツ雑感 2015/9/1-2>
2020年東京五輪のエンブレムを取り下げることが決まった。盗作かどうかは佐野さんのみが知ることなので、そこには言及しない。しかし、問題が発覚してからの、何度かの記者会見などにみられた組織委員会の対応には、おおいに疑問と不満が残った。どこか他人ごとのように感じた。当の佐野さんがそうだったように、自国開催の五輪に関わりたいと思っている人は大勢いるだろうが、こんな組織委員会と関わりたい人は少ないだろう。


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<スポーツ雑感 2015/9/1>
新国立競技場に続いて、東京五輪エンブレムも「やりなおし」になった。「2度あることは3度ある」と言われるが、次は何が起こるのか。そもそも、IOCがアジェンダ2020を採択し、東京大会の開催会場を大幅に変更したので、これが3度目とも言えるかもしれない。しかし、すべき「やりなおし」が、もうひとつ残っているのではないか。組織委員会のトップ人事である。エンブレムよりも国民の支持を受けていないことは明らかだ。


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