スバラ式生活


まゆみ(酒匠・料理家・日本酒ライター)

レシピブログ → 居酒屋歳時記に変更 呑んだくれブログです。

ミサキベーカリー@北千住

2006-12-18 | パン屋
ふと、いつだったか読んだ本を思い出しました。
昔々、北千住にイトーヨーカドーの前身「羊華堂」が開店しました。伊東ゆきさんという女性とその長男が始めた衣料品専門店。
長男が亡くなった後、次男の伊東雅俊氏が継ぐ事になり、企業を大きくしていったのです。
あの鳥のマークも彼が考えたのですが、それは母の干支、酉年をモチーフにしたもの。母の笑顔の接客がヨーカドーの基本だそうです。以来、接客と現場主義を根本に経営をしているとか、云々....。

全くの余談ですけど、そんなことを考えながら北千住の駅から歩く事10分くらいでしょうか。この、ミサキベーカリーがあります。



見た目は、オシャレ度ゼロの街のパン屋さん。

店内は割と綺麗にされていますが、華やかさはなく。しかも、どれも安い!さすが下町。この値段が書いてあるプレートも、今時こんなの使っているところあるのね、って感じ。





クリームパンはクリームが素朴でいいです。



最近、シュークリームのようなリッチなカスタードが入っていますからね。これは卵入っているの?っていうくらいの素っ気ないカスタード。

コロッケパンは、コロッケとウスターソースのみというシンプルさ。パサパサなパンが懐かしい感じ。




ロールパンも軽い食感。
そして、ここの名物の「チーズフォンデュ」。



これを狙っていったのですが、なんと売り切れ。あららー...と思っていたところ、常連さんが入ってきて「チーズフォンデュないの?」と聞いていたのです。

「あと、2分で焼きあがりますよ。」

という答えを耳にして、あたしも待つ事に。焼き立てを食べようと思ったけど、結構大きかったので帰ってから温めなおし、息子と一緒に食べました。




たーっぷりチーズが美味しい!チーズフォンデュというよりチーズシチューって感じの味。パン生地は中途半端な感じはありますが、でも値段を考えると十分。チーズ好きの息子も気に入った様子。

せっかくなので、他のパン屋さんにも寄ってみました。それはまた別記事で。

<ミサキベーカリー>
足立区千住寿町20-4   03-3888-3757 
6:00~21:00  日曜休み

 

大根と鶏肉の昆布煮

2006-12-18 | 和食/主菜


<材料> 2~3人分

・鶏手羽元.....6本
・大根.....1/3本
・昆布.....15センチ
・生姜.....薄切り1枚

・酒.....1/2カップ
・水.....適宜
・塩.....小さじ1/2~(お好みで)

<作り方>

1.鍋に、酒と鶏肉、昆布、生姜の薄切りと
 水をかぶるくらいまで入れ、火にかける。

2.塩小さじ1/2を入れて、煮立ったらアクを取る。

3.大根を加えて、蓋をしてコトコト煮込む。
 (途中、味を見て足りなければ塩少々を加える。)

4.30分くらい煮込んで十分柔らかくなれば出来上がり。
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これを初めて作ったのは、結婚したばかりの頃。
その頃は、まだお腹に息子を宿しながら仕事をしておりました。
あたしの方が帰りが遅くなるときは、煮物などの「作り置きが出来て温めて食べるだけ」というメニューを作っておくことが多かったのです。

で、これを作って仕事へ出掛けたのですが、先に帰ってきて食事を終えた主人からメールが。
「なんじゃありゃぁ!旨すぎて全部食べちゃったよ!」
と興奮気味。味付けは塩のみ、昆布の旨味がどばーっと出た煮物は、昆布好きの主人の心を捉えたようです。そんなに喜んでくれるなら、また作ろう!と思いつつ、月日は3年も流れてしまいました....。

ふと、思い出して、仕事へ出掛ける日にこれを作りました。
ところが、仕事から帰っても主人は居ません。どうやらまだ終わらないのかしら....と息子を寝かしつけてもまだ帰って来ない。もしや風邪もひいているし何処かで倒れたんじゃ?と心配した矢先、酔っぱらって帰ってきたのが夜中の1時。
こんな時間にしかも呑んだ後に、ってことで次の日の朝にこれを食べて貰いました。

「鶏と昆布のバランスが難しいな、これは。」

・・・・・ケッ、もう作んないからな!
ちなみに、息子は普段お肉を食べないくせに、(鶏の味が抜けているからか)これはモリモリ食べておりました。昆布と鶏から出たダシが凝縮したスープは絶品でございます。ご飯にこのスープをかけると、何とも言えない旨さが!誰も言ってくれないから自分で言っちゃう。ウマー。