簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

東海道どまん中茶屋 (東海道歩き旅・遠江の国)

2020-10-19 | Weblog
 街道に「東海道どまん中茶屋」の暖簾を掲げ、「御休處」を掲げる
茶店風の建物が有った。
これは広重が描いた「東海道五十三次 袋井出茶屋ノ図」をモチーフ
にして建てられた建物で、宿場を訪れる観光客の案内所、市民の憩い
の場となっている。東海道宿駅制度開設400周年記念事業の一環で造
られた施設で、平成22(2010)年には10周年を迎えている。





 立ち寄ってみると、ボランティアスタッフが詰めていて、お茶でも
てなしてくれる。「広重の絵を忠実に再現しているんです」と、指さ
す道標には1羽の鳥がとまっている。
広重の絵には、画面の右端に高札にとまる小鳥が描かれている。
茶店の前に植えられ大きなエノキも、広重の画を模したものだと言う。





 茶屋で充分に休ませて頂いたあと、丁度昼時でも有り、「食事の出
来る手頃な店は?」と尋ねると、すぐ前に美味しい魚の割烹や、その
少し先にウナギの店があると言う。
しかしさすがに昼からこんな贅沢は出来る訳もないので、礼を言って
茶店を出て、街道を歩き始め、道中で手頃な食事処を捜すことにする。





 しかし、旧街道沿いには思う店が中々見つからない。
それでもしばらく歩いて、通りに有った小さなカフェを見付け、昼食
をとりに入る。
「東海道を歩いている」と言うと、「じゃァ、元気が出るように野菜
一杯にしときますね」と言って卵ふわふわのオムライスと、一杯に盛
られた野菜を出してくれた。

 入口に書かれていた、本日の軽食セットの中の一品である。
カウンター席に腰を下ろすと、気持ちの良い女主人と話が弾み、途中
から何人かの常連客も加わって思わぬ長居をしてしまった。(続)




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コメント
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