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紺屋坂を登る。
ここは百間堀と呼ばれる場所で、右手に金沢城址の石川門や三十間長屋を見な
がらの急坂が続く。上り詰めると園に向かう桂坂へと続く。
その中ほどに入場券売り場が有り、掲げられている利用案内を見ると65才以上
は無料とある。
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「県外でも大丈夫?」と聞くと、「証明できるものをお見せ頂ければ・・」とのことだ。
僅か300円とは言え、やはり素直にありがたい。
しかし、何年か前までは無料で有ったと記憶していたが・・・。
聞くと、有料化は1976年かららしい。
だとすると最後にここを訪れてから、かれこれ40年も経っていることに成る。
なんだか、つい最近来たような記憶であったのに・・・。
当時は、24時間無料開放されていた園で、深夜に何者かにいたずらされ、灯篭が
壊されたことによると言う。
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園の中央、霞ケ池の北岸に立つ、灯篭がそれで、有名な「ことじ灯篭」だ。
足が二股に分かれ、片方は長く伸び池の水に浸かっている。
この独特な形が、琴の糸を支える琴柱(ことじ)似ているから名付けられたという。
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兼六園を紹介するとき、必ずと言って良いほどに登場する、いわば園のシンボル
とも言うべき景観の一つであり、それが悪戯されたとあっては有料化も致し方ない。
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何日か前、北陸地方に雪が降ったと聞いていたので、園内一面の銀世界を想像し
たが、さすがにこの時期(12月中旬)ではまだ無理なようだ。 路の雪は解けているが、
それでも屋根の上、木々の根元、植込みの上には真っ白な雪が残っている。
そんな景色を眺めながら、ぬかるんだ桂坂を上り詰めると「ことじ灯篭」が静かな佇
まいを見せ亭来園者を迎えている。(続)
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