簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

兼六園の雪吊り(JR全線乗り潰しの旅)

2014-01-20 | Weblog
 冬のシーズンの兼六園は初めてだ。
この時期は何と言っても冬の風物詩「雪吊り」が見どころである。
11月になると毎年のように作業の模様が全国ネットのニュースで流されるので、
画像では何度も見ているが現物は初めてである。





 園の中央付近、霞ケ池周りの松の木は、中央に建てた柱から放射状にたらされ
た縄で枝が支えられている。
北国特有の重く湿った雪での枝折れを防ぐ「雪吊り」だ。





 暗く広がる鈍色の空を背景に、美しい円錐状を見せる「雪吊り」は、水面に静かに
その影を映している。早くも傾きかけた西日に縄が映え、黄金色に輝いて、松の緑、
白い雪との対比が、神秘的な美しさを紡ぎ出している。





 空が急変した。
先ほどまで雲の切れ目から差していた陽が途切れ、いつの間にか上空には低く
垂れ込めた真っ黒な雲が広がり、今にも雨が落ちそうだ。
どこか遠くでで雷鳴も轟いている。
 北陸地方は雨雲や雪雲の発生しやすい地勢で、昔から「弁当忘れても傘を忘
れるな」と言われるくらい雨や雪の多いところだ。



 急いで園を出て、バスに乗り金沢市の繁華街、片町で降りた。
多くの人でにぎわう商店街を抜け、犀川大橋を渡ろうとする頃を見計らったように
突然激しい雨が降ってきた。

 これから忍者寺に立ち寄り、長町の武家屋敷群でも見ながら駅に戻ろうかと思っ
ていたが、どうやらそんな雰囲気ではなさそうだ。(続)


(写真提供:石川旅ネット)


(写真提供:石川旅ネット)




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