まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

石川県弓道選手権大会

2014-11-24 | 弓道

2年ぶりに出る試合なのに、何十年と付き合ってきた仲間に会うと、不在期間はあっという間に埋められてしまうことがありがたかった。

それにしても、矢渡と持的射礼を道場の中で拝見し久しぶりに感動した。それぞれの先生の良いところが出て、4人の先生方の息合いもぴったりでさすがだった。寒くても冷たくても道場内で観るのと、外で観るのでは、こちらの緊張感も違うので気が入る。やはり、全日本に出られる先生方は違うなあと思った。多分、それぞれの先生方には、それぞれの想いがあるだろうが、全体を観るわたし達にとって、同じ道場の中で息合いを感じるのは最高なのではないかと思えた。

さて、試合も進行係と的前係を行ったり来たりしながら、何となくあたふたと終り、家へ帰って旦那に、射礼の話と、予選で残ったAちゃんとMさんの話をして、Mさんが準優勝をした話を息もつかずに話し終えた。

そして、訊ねられた「あんたはどうやったん?」「あ、そうか・・午前中で済んでしまったのですっかり忘れていたわ。予選通過ならずですわ。」とはいえ、何とか引ききれるようになった。最悪の状態からは脱したのではないかと思う。ビクはこなくなったし、会もなんとか形だけでもあるようになった。2年間のブランクは悪夢のような射を忘れさせたのか。

全く中たらなくなったことがかえって治すきっかけになったかもしれない。積み木崩しみたいなもので、変に積み上げて不安定な物なら、いっそ壊してしまえば良いのだが、元気なうちは中たりとの折り合いも気になって捨てられないのだ。皮肉にも体を壊して射も壊した。壊しついでに、少しずつ断片を集めて積み上げる。また元通りのものになりませんように、地盤改良をしなくては。

でも、めまいがしそうだ。行く道は遠い。ひよこの山登りか。

きゃ、ひよこなんて可愛いものではないね、ひね鳥と言われそう。ひね鳥には山登りは息切れがする。息切れと言えば、殿が「すぐ息があがるのが、はがい(くやしいの方言)・・」と、言うのでつい涙が出た。どんなに一緒に弓を引きたいか。そこには上手も下手もない違う世界がある。