まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

三日月

2018-12-24 | 暮らし

先日、弓道の忘年会があって、二次会にカラオケへ行った。若者たちはビンビンパワフルな歌を歌うが、わたしたち中年はいい曲というものを聴きたい。

そこで、問題になったのが綾香の「三日月」を、わたしが歌い終わって「これって不倫の歌だよね」と、いうと50過ぎのoさんとTさんも「そうやね」と、相槌を打ったが、新婚のNさんは「遠距離恋愛の歌かと思う」と、言う。

そうかなあ。遠距離恋愛ならもっと希望に満ち溢れた「会いたい」に、なるのではないか。

まず全体がせつなく重い。ふたりが別々に歩いて行くというのは遠距離恋愛ではない。「つながっているからねって、愛しているからねって」と、いうのは男性の勝手な口説き文句である。

「どれだけ電話で好きと言われたって、君に寄り掛かることは出来ない♪」と、いうところが、やはり不倫である。電話で好きと言っても責任は問われない。女性はそのことばに寄り掛かれないことを知っている。遠距離恋愛なら電話で愛を確かめ合って寄り掛かることだってできるのだ。

新婚さんには不倫の歌は必要ないよね。中年には分かる、人生の切なさ。悲しさ。経験せずとも何となく分かるものだ。そして、たいがい男の身勝手が多い気がする。反論する男の人もいるかもしれないが、少なくとも「三日月」には、そんな匂いがするね。大人だ。いや、老婆心だ。ろうば・・・