まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

がん予防のための食生活

2019-09-09 | 料理

以前、化粧品を販売している友達に誘われて、料理家の先生を招いての「がん予防の食事」という講習会に参加した。終始「がんにならないためにバランスの良い食事を・・」と、言われて、ガンになる人はすべて、食生活が悪かったからだというように聞こえた。途中から我慢できなくなった。わたしも夫もガンになり、夫は亡くなっている。わたしの食事が悪いとしたら、両親もガンになっていなくてはならないが、舅は93歳まで生きたし、姑は90歳の今でも健在だ。姑に関しては、糖尿病なので食事に気を付けているので別格としても今も元気だし。娘たちも普通に育った。

友達には悪いと思ったので言わなかったが、二度とこういう講習会に参加したくないと思った。料理家の言葉は確信を込めて「ガンになる人は食生活が悪いからだ」と聞こえるのである。

今日も、TVのニュースで「ガン予防のための日ごろの食生活」というのをやっていた。バランスの良い食事というのを管理栄養士の方が語って、受講者は「知り合いで若くてガンになった人がいるので、気を付けようと思います」と、言っている。その人は、食生活が悪くてガンになった訳ではないと思うのだ。ガンになりにくい体を作るためには、よい食生活をというのはわかる。忙しいとその食事をとる時間がなくなる。それを含めての話と思うのだが気持ちはがさがさしてくる。

毎日食事を作り続けてきた主婦としては、さきの演題は、ガンになった夫やわたしは、それまでの食事を全否定されているような気持になるのだ。

殿が悪くなった時、「ガンがみるみる治るジュース」と、いう本を買った。1日に2L、3Lのジュースを飲むのだ。長続きしない。それで、途中で挫折すると、途中で止めたからダメなのだという。どんな方法をとればよかったのか今となっては反省したくないというのが本音だ。

お酒を飲む機会が多かったのでバランスが悪かったのかもしれないが、それでも、料理のお粗末さでガンになったと言われるのは辛い。

きっと、卑屈になっているのだろうと思う。大切な人を亡くしたら小さなことにも、反応してしまう。世の中のことに背を向けて拗ねてしまいたくなる。そういう単純なものじゃないんだけどなあと思うのである。

今年で7年目となるので、自分では寛解ではなく、完治だと思っている。

もうすぐ、7年目の診察日だ。手術記念日。今年も主治医の先生に白山登山の報告ができることを楽しみにしている。

山に登ったらガンにならない。と、言い切ったらどうだろう。