まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

祥月命日

2020-03-08 | 暮らし


白梅が咲いた。殿が逝って5年目になる。姑と墓参りをして、夜にお経をあげることにした。
平和堂の昔ならレコード屋というんだけど、今は何屋というのだろう。そこで、お経のCDを買った。1800円で「西本願寺在家勤行」というので、正信偈や仏説阿弥陀経、御文章などが入っている。

1周忌と3回忌がすんでからは、姑とてんでに手を合わすだけだった。
和ろうそくを灯し、線香を焚いて、ちーーん。
ところが、この正信偈が長い。いつも聞いているのはもっと速いと思う。正調なのか。
始めの一節でも20秒ほどある。
40分くらい経ったところで、姑が「あいたた・・」と、言いだした。椅子を用意してあったのに、なぜか座布団に座っていて、足がつりそうだというのでそこで中止した。
それでも、十分満足したようだ。わたしも声をあげて念仏をあげていて気持ちがすっきりした。線香はとっくに消えていた。
後で、YouTubeに「正信偈」があることに気づいた。それも、適度な速さのものがある。

さて、不思議なことに、明け方に殿の夢を見た。寝ぼけた状態だったが、忘れないように娘たちにすぐにラインした。
まず、殿は待っているわたしを車で迎えに来た。まだお迎えには少し早いと思うが。殿が着ているチェックのシャツが擦り切れていて、新しいのを買わなくちゃと思った。そして、殿が台所の棚の引き出しを開けて「薬がない・・」と、言うので、わたしは、死んでるのに薬など飲まなくても・・と、思ったが、本人は死んだと思っていないようで、本人に悟られないように「治ったし、もういらんのや」と、言っている。そこで、目が覚めた。

娘たちは、悟られんようにって‥つらい・・。笑える・・との感想。
どちらにしても、わたしの頭の中のことだから、支離滅裂なことになっている。
そういえば、何かの本で、幽霊は頭の中で作られるっていうことが書いてあったな。
殿は元気そうに笑っていた。
夢でもいいから会いたい。



大事なこと

2020-03-08 | 暮らし
今、日本中が一大事の状態に陥っている。
そんな中で、本当に大事なのは株価でもなく、各自の趣味の会でもなく、命に係わる一大事の時。
さて、われらが弓道の大会、講習会、審査などの目白押しの行事は、中止されていく。これは当然のことで、何人以下なら大丈夫などというものではなく、とにかく終結の目途がつくまではじっとしていたいというのがみんなの気持ちである。
弓道も、はたから見たら不要不急のことなのである。ライブハウスの方たちと変わらない集まりなのだ。楽しい時を過ごそうとする気持ちは同じ。趣味が音楽か弓を引くことなのかというだけで、そこに高尚な理屈をつけてもダメなのである。
生きるための仕事、衣食住に係わる仕事、インフラに係わる仕事以外は、後回しになることはやむを得ない。
早速、決断を迫られる講習会などがある。
4月の加賀温泉郷マラソンも中止になった。
人が今、本当に大事なものは何かを考える時が来ている。
そして、ここでトップの資質が問われるのである。
誰も予測できないことなので、大丈夫というのか、少し慎重になるのか、正解は分からないとなると、本当に大事なことは何かを考える。
すると、決断は早い。ここは辛抱して、みんなの命を守ろう。日々、医療に従事している方々の負担を減らすためにも、各自が感染しないよう努力をしなくてはならない。
目先の、楽しみや利益を追いかけてどうするのだろう。
「尽くして求めず」の弓道精神があるのなら、今みんなですべての活動を停止して地域や家族のもとで自粛をする方向にいくのではないだろうか。
会議もメールでできる世の中になったし、必要な事務仕事も会わずに済ませることが出来る。
もちろん、人と人が会うことが一番良いことなのだが、その日を笑顔で迎えるために今はみんなで我慢の時と思う。
元気に一堂に会することができるよう祈るばかりである。