ミクシーで知り合った方が、
インドで芝居をされると言うことで観に行ってきた。
昨年の年末にケララで上演され、
昨日はデリーにある演劇学校でも上演された。
上部写真はナショナル・スクール・オブ・ドラマの入口。
ウェブサイトもあったのだが会場について詳しい記載はなかったので、
行ってみた所・・・学校の敷地内ではなく別の建物との事だった。
開演前に到着したにもかかわらず・・・
あわてて警備員らに聞きながら会場へ向かった。
インドだから時間ピッタリに始まらないと踏んでいたのに、
チケットを買って入ったら3分過ぎ、なんと・・始まってたよ・・・。
またしてもやられたよ、インド。
華やかに飾られた会場入口。
「雨月物語」の作者は上田秋成、
1768年に完成した作品に何度か推敲が重ねられ、
1776年に刊行された怪異小説集である。
その中の『蛇性の婬』の部分が上演された。
蛇の化身である真女児(まなご)と
文雅な若者・豊雄の愛の葛藤が描かれて、
愛欲におぼれかけた豊雄は、雄々しさに目覚め、
法力を借りて蛇妖を調伏する物語である。
とある雨の日、雨宿りをさせた女・真女児の美しさに迷い、
貸した傘を返してもらいに家を訪ねる。
そこで色香に迷い契りを結んだ豊雄は、
帰りにお礼にと亡き夫の形見の金銀を散りばめた太刀を貰う。
しかしそれが高価な物で盗んだとの濡れ衣を着せられてしまい、
しかも貰ったと言う家を訪ねてみれば、
その場所は荒れ果てていた。全ては夢だったのか・・・。
騒ぎになった事で豊雄は姉のいる田舎へと移り住んだが、
真女児が訪ねて来て、そのまま一緒に暮らし始める。
ある日、旅に出た先で知り合った老人が豊雄に言う。
「あの女は蛇でこれ以上関わると不幸になってしまう。」
その言葉に豊雄は目が覚め、真女児を追い出す。
その後、豊雄は妻を娶るが、しばらくすると、
なんと妻が真女児に取り付かれてしまったではないか!
豊雄は自分を好きにしていいから妻を助けてくれと懇願する。
しかし妻は死んでしまう。
豊雄はそばにいた蛇を鉢の中に閉じ込めて、
地中に埋めてしまう・・・・。
・・・・今回はその鉢をまた開けてしまったが・・・。
こちらが、遠路遥々日本から来た役者のみなさん。
日本語の台詞に合わせて、
舞台の上部に英語の字幕が表示されていた。
古典的な日本語の台詞だったので、
日本語が解かるインド人が来ていたとしても、
かなり難しかっただろう。
時折、私も台詞に合わせて字幕を見ていたが、
日本語のきめ細かさを英語で表すと、
全く薄っぺらい表現になってしまったりする。
今回は特に現代劇ではなかったので顕著に現れていた。
英語と日本語のニュアンスの違いについては、
仕事柄解かっていたのだが、改めてそう感じた。
さて、何故この作品が選ばれたのか?
インド側からの希望だったのか、
日本側からの提案だったのかは知らないけれど・・・。
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インドで芝居をされると言うことで観に行ってきた。
昨年の年末にケララで上演され、
昨日はデリーにある演劇学校でも上演された。
上部写真はナショナル・スクール・オブ・ドラマの入口。
ウェブサイトもあったのだが会場について詳しい記載はなかったので、
行ってみた所・・・学校の敷地内ではなく別の建物との事だった。
開演前に到着したにもかかわらず・・・
あわてて警備員らに聞きながら会場へ向かった。
インドだから時間ピッタリに始まらないと踏んでいたのに、
チケットを買って入ったら3分過ぎ、なんと・・始まってたよ・・・。
またしてもやられたよ、インド。
華やかに飾られた会場入口。
「雨月物語」の作者は上田秋成、
1768年に完成した作品に何度か推敲が重ねられ、
1776年に刊行された怪異小説集である。
その中の『蛇性の婬』の部分が上演された。
蛇の化身である真女児(まなご)と
文雅な若者・豊雄の愛の葛藤が描かれて、
愛欲におぼれかけた豊雄は、雄々しさに目覚め、
法力を借りて蛇妖を調伏する物語である。
雨月物語 (ちくま学芸文庫) | |
上田 秋成,高田 衛,稲田 篤信 | |
筑摩書房 |
とある雨の日、雨宿りをさせた女・真女児の美しさに迷い、
貸した傘を返してもらいに家を訪ねる。
そこで色香に迷い契りを結んだ豊雄は、
帰りにお礼にと亡き夫の形見の金銀を散りばめた太刀を貰う。
しかしそれが高価な物で盗んだとの濡れ衣を着せられてしまい、
しかも貰ったと言う家を訪ねてみれば、
その場所は荒れ果てていた。全ては夢だったのか・・・。
騒ぎになった事で豊雄は姉のいる田舎へと移り住んだが、
真女児が訪ねて来て、そのまま一緒に暮らし始める。
ある日、旅に出た先で知り合った老人が豊雄に言う。
「あの女は蛇でこれ以上関わると不幸になってしまう。」
その言葉に豊雄は目が覚め、真女児を追い出す。
その後、豊雄は妻を娶るが、しばらくすると、
なんと妻が真女児に取り付かれてしまったではないか!
豊雄は自分を好きにしていいから妻を助けてくれと懇願する。
しかし妻は死んでしまう。
豊雄はそばにいた蛇を鉢の中に閉じ込めて、
地中に埋めてしまう・・・・。
・・・・今回はその鉢をまた開けてしまったが・・・。
こちらが、遠路遥々日本から来た役者のみなさん。
日本語の台詞に合わせて、
舞台の上部に英語の字幕が表示されていた。
古典的な日本語の台詞だったので、
日本語が解かるインド人が来ていたとしても、
かなり難しかっただろう。
時折、私も台詞に合わせて字幕を見ていたが、
日本語のきめ細かさを英語で表すと、
全く薄っぺらい表現になってしまったりする。
今回は特に現代劇ではなかったので顕著に現れていた。
英語と日本語のニュアンスの違いについては、
仕事柄解かっていたのだが、改めてそう感じた。
さて、何故この作品が選ばれたのか?
インド側からの希望だったのか、
日本側からの提案だったのかは知らないけれど・・・。
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