2017年の作品、タイトルはマラティ語で「母への誓い」。
マラティ語はムンバイを州都にするマハラシュトラ州の言語。
ヒンディー語と近いと言えば近い。
母親に嘘をつくと神様の罰があたる、と言うような言い伝えを、
信じている少年の心の葛藤を描いた作品。
<ストーリー>
ある週末、8歳の男の子ソーハムの家に従兄弟のニナード
(アルヤン・ダルヴィ)が両親とやって来た。
空き地でクリケットに興じる少年たち。ニナードがプレーを
ごまかしたため言い争いになる。
帰宅したニナードが叔母に嘘をついたためソーハムは、
叔母に何か悪い事が起こるのではないかと不安になり、
叔母に寄り添って眠りにつく。翌朝、ニナード一家は帰って行くが、
それでもソーハムは叔母の身を案じている。
遊びにも行かず母親に絶えず叔母から連絡がないか問う。
夕方になり母親に叔母へ電話をかけるように頼むが、
電話に出ない事でますます不安になる。
そして神に祈り、再度、電話をかけるように頼むが、
やはり叔母は出なかった。しばらくして叔母から電話があり、
無事を確かめたソーハム。
翌日、クリケット遊びの時にアウトになったソーハムは、
プレーをごまかす。
嘘をつくと神様の罰があたると聞かされて育った子供が、
そんなことは迷信であると気づいて行く。
確かに私たちも子供の頃、似たような事を言われて育った
ような気がする。インドも日本も同じである。