2002年の作品、タイトルはシャールク・カーン演じる
主人公の名前。相手役は1994年のミスワールドだった
アイシュワリヤ・ラーイ。
原作は1971年に発表されベストセラーになったベンガル語小説
サラットチャンドラ・チャトパディーで何度も映画化されている。
実は今まで何回かDVDを観ようと試みたのであるが、
1度たりとも最初から最後まで通しで観た事はなかった。
あまりに重い題材であったためだが、今回は途中退席ができない
劇場鑑賞であったのと日本語字幕であったので助かった。
<ストーリー>
デーヴダース(シャールク)とパロ(アイシュワリヤ)は幼なじみで、
二人とも子供の頃から結婚することを夢見ていた。
そしてデーヴダースがロンドン留学から帰るとパロの家では
結婚の準備を進める。デーヴダースとパロは心を通わせていくのだが・・。
デーヴダースの家は昔からの地主の家系で父親は有名弁護士。
パロの母親は元は踊り子。身分の違いを理由に大反対にあう。
大勢の前で恥をかかされたパロの母親は、
デーヴダースの家よりお金持ちの家にパロを嫁がせると心に誓う。
失望したデーヴダースは家を出て娼館に行き
酒におぼれボロボロになってしまう。
娼婦のチャンドラムキ(マドゥーリ・デークシット)は、
不幸なデーヴダースを愛するがデーヴダースは、
チャンドラムキの元にはいるが、パロの事でいっぱいだった。
パロはデーヴダースを思いながらも大金持ちと結婚する。
しかし相手はかなり年上で妻に先立たれた3人の子持ち、
単に子供の母親が欲しかっただけだった。
母親役と地主の女主人役をこなすだけのパロ、
夫は前妻だけを愛し続けパロを妻とは受け入れなかった。
嫁いだが妻にはなれない不幸なパロがデーヴダースを
愛し続けている事を知った家族は屋敷から出る事を禁じる。
余命幾ばくもないデーヴダースは死期を悟り、
パロの住む家に向うが屋敷の前で行き倒れてしまう・・
デーヴダースの声を聴いた気がしたパロが屋敷を出ようとするが、
門は目前で閉ざされてしまう。
友人曰く、誰も幸せにならない映画。
ああ無情・・・・身分が違う結婚は許されないと言う、
インドでは当たり前の事ではあるが、
暗くて重い3時間だった。
救いは屋敷や衣装が豪華絢爛である事、
シャールクとアイシュワリヤが美男美女である事、
マドゥーリとアイシュワリヤの踊りが素晴らしかった事。