カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

「夜明けまで眠らない」大沢在昌

2022年07月17日 22時08分59秒 | 本 / BOOKS

主人公はタクシー運転手、元傭兵と言うのが変わっている。
もちろん経歴は隠しての就職であったが、
タクシーの運転手の経歴はさまざまらしい。

私はほとんど乗らないのであるが。
その昔、見るからに強面の荒っぽい運転手に遭遇し、
その態度にタクシー会社に後で苦情を言った事があった。
面と向かっては言えないくらいの怖さがあった。

タクシー運転手の久我の経歴は、配車担当の男だけが知っていた。
配車担当の男は元極道で殺人で服役していた。
お互いに感じる物があってか二人は良い関係だった。

久我はアフリカで傭兵をしていた時の恐怖の経験から、
明るくならないと眠れないので夜勤専門だった。
 (これがタイトルの由来である。)

タクシーは持ち回りなので、昼専門の女性ドライバーが
久我の相方だった。

ある日、久我のタクシーに乗った男が、
携帯電話を忘れて行った。まぁよくある事なのだが、
その乗客は久我の事を知っているようで、
わざと携帯電話を残して降りたようだった。

その携帯電話を入手しようと別人から電話を受けた久我は、
携帯電話の機種が変わっている事から、かつての同僚に
パスワードの解析とデータの確認を依頼する。

男の婚約者から連絡を受けた久我は、
男がアフリカで傭兵だった事を知り、
久我に何かを知らせるためにワザと携帯電話を残した事に気づく。
男は首を切られた死体で発見され、その殺害方法から
久我はアフリカでの恐怖の経験を思い出す。

携帯電話に残されたデータは何なのか?
男は久我に何を知らせようとしたのか?

 タクシー運転手が元傭兵・・・・
 アフリカの恐怖の首狩り族・・・・
 携帯電話に残されたデーターの謎・・・・
 久我は見えない敵にどう立ち向かっていくのか?

 主人公の設定が面白いと思ったし、 
 他の大沢作品にも元傭兵が登場した事はあったけど、
 さらに傭兵の事も知る事ができた。身近にいないしね。

コメント
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