坂田勇吉シリーズの第2段。
坂田は28歳になっているので、大阪の事件の翌年の設定。
ササヤ食品の主力はポテトチップスであるので、
原料のじゃがいもは北海道産である。
一年を通してじゃがいもを安定して供給するには、
貯蔵が重要である。坂田は北海道へ向かう。
大阪と違って北海道には行った事があった坂田は、
久しぶりに小樽の街を歩いてみる事にする。
よせばいいのに(笑)。
そこで坂田は逃げ惑うロシア人女性を見かけ、
(よせばいいのに)助けに向かってしまう。
そして案の定・・・ロシア人に殴られ気絶する。
気が付けば漁船の中に監禁されていた。
助けを呼べども声は届かず。
ここへロシア人の男が現れ坂田は九死に一生を得る。
それが運の尽き(笑)。助けた男に協力を求められ、
命を助けられたお礼にと、坂田は断れずに、
協力する事になってしまう。
坂田はその男クラープに言われるがまま稚内へ、
そして、小樽で助けようとしたロシア人女性を見つける。
まぁたいがいの場合、絶世の美女である。
そのロシア人女性の事が忘れられずに(笑)、
坂田はまたまた事件に巻き込まれて行く。
日本一運の悪いサラリマン坂田のシリーズは3作品。
次の「語り続けろ、届くまで」で完となる。