2017年の作品、ヒンディー語のタイトルは「ムッカバーズ」。
ボクサーと言う意味。まんまだね。
インド映画祭でスターが出ていない作品が、
日本語字幕で上映されるって凄いね。
私はボクシング映画だから観たわけだけど。
<ストーリー>
シャラヴァン(ヴィニート・クマール・シン)は、
バグワン・ダス・ミシュラ(ジミー・シェールギル)のジムの
有望なボクサーだが、バグワンはまとものボクシングを教えず、
小間使いのような事をさせていた。
ある日シャラヴァンはバグワンの家でスナイナ(ゾーヤ・
フセイン)を見て恋に落ちる。スナイナはバグワンの兄の
娘だったがバグワンは町の実力者で政治家も警官も家族も、
みんなが恐れる暴君だった。
スナイナは生まれつき声が出ないため、
障害があっても健常者のように扱ってくれる、
シャラヴァンに惹かれて行く。
写真左から、サンジェイ、シャラヴァン、スナイナ、バグワン。
シャラヴァンの実力は誰もが認める物だったが、
バグワンは嫌がらせをして大会に出場させなかった。
シャラヴァンは仕方なくバラナシに行き、
サンジェイ(ラヴィ・キシャーン)のジムから出場する。
バグワンは方々から圧力をかけるがシャラヴァンは、
優勝しスナイナと結婚し鉄道駅での仕事も得る。
そこでもバグワンは嫌がらせを続け、スナイナの父(自分の兄)の
仕事も家も奪い、足までも折ってしまう。
通常、インドでは年長者が絶対的上位であるが、
なぜこの兄弟が逆転しているのか作品中では不明だった。
バグワンは別の男性と結婚させるためスナイナを連れ去り、
監禁する。シャラヴァンは大会中にも関わらず、
スナイナを助けるためにバグワンの元に行き、
スナイナを助ける。
怪我を負ったままシャラヴァンは決勝に臨むが、
バグワンは引退と引き換えに決勝戦出場を許可する。
シャラヴァンは試合に出るが、わざと負けてしまう。
ボクシングの映画では経験があるかないかでは、
役者の動きが全く違う。シャドーボクシングや
ミット打ち、サンドバッグ打ちではそれなりでも、
実戦で相手と戦うとその技量が判ってしまう。
この作品でヴィニート・クマール・シンの動きは、
本当のボクサーと遜色がなかったので経験者かと思ったら、
そうでもないようで。
あと当時37歳だったのでさすがに若さはなかった。
ストーリーとしてはありきたりな気はするけど。