カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

「語り続けろ、届くまで」大沢在昌

2022年12月23日 21時24分59秒 | 本 / BOOKS

日本一運の悪い・・・だと思ってたら、
日本一不幸なサラリーマンだった、阪田勇吉シリーズの完結編。

出だしてわかったのは、1作目で坂田を助けてくれた
大阪のヤンママでホステスの真弓、
2作目で坂田が救出したロシア人のコーシカと、
坂田は短期間だが付き合っていたらしい。

2作品とも最後は含みをもって終わってるから、
どちらともとれる感じだったけど。

さて、今回は坂田のホームタウン東京が舞台である。
ササヤ食品の商品(せんべい類)を宣伝するために、
坂田は老人会にボランティアとして参加する。

坂田は人がいいのでお年寄りの人気者となる。
そこでボランティア仲間のお玉(おかまさん)に惚れられ、
事件に巻き込まれて行くのであった。

お玉が詐欺師だった事がわかり、
またまたヤクザに絡まれ、凄まれ嚇されるが、
前作で死ぬほどの目に遭っている坂田は動じない。

今回は最初からボランティア仲間でバツイチで
男勝りの咲子に惚れている事がわかるが、
実は咲子も坂田を気にかけており、
途中からいい感じになっていく。

坂田は咲子を巻き込ませないようにするのだが、
咲子は好んで巻き込まれて行く。

 私が図書館で借りたのはこんな本だった。

 まずサイズが文庫本じゃないと驚いたのだが、
 開いてみたら・・・なんと2段になってた。
 文字も小さいし。

坂田と言うフツーのサラリーマンは、
実は男気があるいいやつであるのだが、
それはお年寄りに信頼されるところからも判る。

始めは仕事で関わったのだが、
せんべいより人柄を買われてしまう。
今回はそんな人情味あふれる作品だった。

最後はめでたし、めでたしか。

コメント
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