『少子化や市町村合併などの影響で閉校した公立学校の廃校舎活用が全国で広がっている。 民間にも貸し出され、ギャラリー、コールセンター、フグ養殖場など様々な施設に生まれ変わっている。文部科学省も廃校活用に本腰を入れ始めたが、借り手が見つからないケースも多い。 2005年に閉校した東京都千代田区立練成中学校の校舎は、10年6月からギャラリーになった。旧職員室には、おもちゃをつなげて作った美術家・藤浩志さんの恐竜のオブジェが展示されている。訪れた東京都武蔵野市吉祥寺の滝沢久美子さん(63)は「懐かしい学校風景と現代アートが融合し、いい雰囲気」と話した。 08年に閉校した栃木県那珂川町の旧町立武茂小。かつての教室に設けられた円形プールで、トラフグの稚魚が泳ぐ。町が地元の「里山温泉トラフグ研究会」支援のため無償貸与した。 文科省によると、02~09年度に廃校となった公立学校は全国で3671校。その6割以上の2295校が活用されている。
かつて、地方自治体が国の補助金で建てた学校や公立幼稚園などを他に転用すると、国から補助金返還を求められた。これに地方から批判が上がり、08年、完成から10年経過した学校は補助金の返還なしに転用できるようになり、弾みがついた。同省は昨秋、「廃校プロジェクト」を立ち上げ、ホームページで廃校の活用方法や利用者を募集している施設などの情報を紹介し始めた。多くはスポーツセンターや公民館といった公共施設として利用されるが、和歌山県田辺市は廃校の中学校をシイタケ栽培場に、三重県名張市は小学校を宅配便の問い合わせ電話に応じるコールセンターに生まれ変わらせるなど、地場産品振興や雇用創出の場にした例も多い。』 最終更新:2月10日(木)14時21分読売新聞
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