歓迎されざるトランプ大統領のおしかけ来日
日本の政治が総選挙一色になっている時に、世界は動いている。
トランプ大統領のおしかけ来日もその一つだ。
きのう9月30日の各紙が書いた。
トランプ大統領が11月4日に来日すると。
しかし、これは米ホワイトハウスが11月3日から14日の日程で、アジア太平洋経済協力会議(APEC)出席に合わせて、日本、韓国、中国、ベトナム、フィリピン、ハワイを歴訪すると公式発表したからだ。
決して日本政府の公式発表に基づいた来日記事ではない。
しかも来日日程は、いまだ調整中である。
重要な事は、きょう10月1日の各紙が、きのう9月30日にティラーソン国務長官が北京を訪問し、王毅外相と会談したと報じた事だ。
これはトランプ大統領訪中の準備である。
それが北朝鮮に対する更なる圧力の強化か、あるいは米朝協議に向けた話し合いか、それはわからない。
しかし、少なくとも11月のトランプ訪中までには方向性は見える。
つまり、トランプ大統領が日本にくる時は、米中の対北朝鮮政策は決まっているという事だ。
制裁強化なら一触即発状況の中での訪日だ。
そんな中で天皇陛下への謁見など許していいのか。
その逆に、米朝協議で米中がの話し合いが進んでいるのなら、日本の出る幕はない。
どっちに転んでも11月4日からのトランプ大統領の来日は、日本にとっては無意味なトランプ訪中前の押しかけ来日だ。
選挙などやっている場合ではないのである(了)