おかしい国民審査<本澤二郎の「日本の風景」(4251)

<総選挙にかこつけてそそくさと甘すぎる審査=腐敗堕落した最高裁>

 まるで何事もなかったように重大な国民審判が、本日2021年10月31日に下される。野党が少しだけ覚醒した初の選挙だ。与野党伯仲なら一歩前進だが、果たしてどうなるのか。コロナ禍の投票率は?そして悲しいことは、11人のヒラメ判事ばかりの最高裁判事の国民審査が、これまた何事もなかったように実施される。最高裁の腐敗堕落を象徴するもので、国民誰もが吐き気を催す場面である。裏付けるように戦後、一人として首にされた判事はいない。

 

 また衆院選挙の選挙制度は、最も民意が反映されない小選挙区制度を基本にしている。僅かな支持で、独裁政治が強行される。安倍晋三というカルト「神の国信者」の極右政権が、数々の犯罪歴を裏付けた。それでも主権者の怒りは不十分この上ない。

 

<丸を付けると無効?何も書かないと信任?主権者を愚民扱い!>

 最近、読者からの「書くべし」との催促に対して、当然だと考えて最高裁判事の国民審査について、言論人としてただ一人批判した。むろん、十分ではないので、本日も警鐘を鳴らそうと思う。覚醒する国民が一人でも出てくれば幸いだと思いたい。

 

 それにしても、ひどい国民審査のやり方である。国政選挙にからめて、そそくさと強行、それ信任されたといって、巨額の血税と地位を保全される超特権者。まともな民主主義の国のするやり方ではない。彼らは時の政権になびいた、正義と公正さを喪失した失格法曹人と見られている。多数国民の尊敬を集めることなど出来ないのだ。

 

 「この判事は合格か」と感じて、丸を付けると無効票になる。反対に面倒だとばかりに、なにもしないで投票すると、それが信任したと判定される。これは実に悪どい審査方法であろう。

 

 かくして政権や議会におもねるようなヒラメのような最高裁判事が、引き続き法廷を支配する。莫大な高額報酬と安定した地位を保証される。愚鈍な人物にとっては、最高のゆでガエルポストであろう。

 

 事情通は「前回の国民審査では、反発した有権者が179万人も出た。丸を付けての無効投票による批判だ。今回はもっと出るかもしれない。彼らに言いたい。はっきりと✖をつけて不信任すべきである」と指摘している。✖をつけたらいい。まともな日本国憲法に準じる平和主義・人権主義を貫ける判事などいないのだから。

 

<司法修習で実務=憲法と正義と公正な判断を叩き込め!>

 司法試験に運よく合格した修習生は、最高裁のもとで研修を受けるのだが、この教育が間違っている。「400万円の報酬を与えての研修は、実務ばかり教えて、裁判官としての矜持・倫理観・憲法観を叩きこんでいない。医師と同じで、倫理観を教え込まないため、事故を起こしても731部隊の軍医のように、反省も謝罪もしない。そのことを顧問弁護士までが率先して指導している。判事・検事・弁護士の中に、正義や公正を貫徹する、立派な人材が不足している」という指摘も本当である。

 

 このことは凡人ジャーナリストも、次男の医療事故死(東芝病院)で、しかと叩きこまれてしまった。友人の中には最高裁にまで持ち込んだが、ヒラメに押しつぶされてしまった。最高裁が機能していない、そのためである。

 

 司法修習について、議会は最高裁に対して改革を求めるべきである。その努力を見せない場合、急ぎ法改正をすればいい。そうしてこなかった議会と政府・法務省の対応にも、重大な問題がある。

 

 「判事の中には、常識を知らないいかがわしい人物が少なくない。一段と高い場所から、法衣を着て、見下す法廷にも問題がある。平等主義に反している。戦後の民主主義は、仏作って魂入れずであろう」とも。

 狂ったような最高裁に、メスを入れる国民審査でありたい。

2021年10月31日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)
列島をフクシマ放射能で埋め尽くす<本澤二郎の「日本の風景」(4250) : jlj0011のblog (livedoor.blog)

 

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