政治
<政治まんが>「きょうは収穫祭です」 佐藤正明傑作選「一笑両断」発売中
2021年10月31日 06時00分

政治
<政治まんが>「きょうは収穫祭です」 佐藤正明傑作選「一笑両断」発売中
2021年10月31日 06時00分
27日午後、東京地検特捜部が背任の疑いで再逮捕したのは、日本大学の元理事、井ノ口忠男容疑者と大阪市の医療法人グループの前理事長、籔本雅巳容疑者です。 特捜部によりますと、井ノ口容疑者らは、学内の病院で使用する医療機器などの導入をめぐり、必要のない籔本容疑者側の会社を介在させるなどして、大学におよそ1億9800万円の損害を与えた疑いが持たれています。 また、井ノ口容疑者らは、付属病院の建て替え工事をめぐり、大学が設計会社に支払った資金のうち2億2000万円について、籔本容疑者側に流出させ、大学に損害を与えたとしてすでに逮捕されていましたが、27日、起訴されました。 日本テレビは、かつて行われた大学の完全子会社「日本大学事業部」に関する会議の音声を入手しました。 そこには会社の役員を務める井ノ口容疑者の声が。 井ノ口容疑者「大丈夫なん?おまえ調子乗りやがって。ひどいやないか、そんなの。どっちにしても働かざる者食うべからずや。やる気なかったら、どんどんやめていってもらうから」 事業部に勤務する部下に対して叱責する様子が残されていました。 井ノ口容疑者「井ノ口嫌いやねん言うなら、もうよそ行ってもらわなあかんし、これは今、日本大学事業部の本線やから、腹決めて事業部で骨埋めるか埋めないか、それだけのことや」 関係者によりますと「井ノ口容疑者が事業部を仕切る立場になるから自分についてこい」という意図があったといいます。 さらに田中英壽理事長との親密さをアピールする場面も。 井ノ口容疑者「(田中)理事長体制でこの事業部が進んで行くにあたっては、ここが主力やから。そのくらいの信頼関係があるから、理事長との」 井ノ口容疑者はよく「俺と理事長は一緒である」と周囲に話していたということです。 特捜部は引き続き、不透明な資金の流れについて実態解明を進めるものとみられます
おかしい国民審査<本澤二郎の「日本の風景」(4251)
<総選挙にかこつけてそそくさと甘すぎる審査=腐敗堕落した最高裁>
まるで何事もなかったように重大な国民審判が、本日2021年10月31日に下される。野党が少しだけ覚醒した初の選挙だ。与野党伯仲なら一歩前進だが、果たしてどうなるのか。コロナ禍の投票率は?そして悲しいことは、11人のヒラメ判事ばかりの最高裁判事の国民審査が、これまた何事もなかったように実施される。最高裁の腐敗堕落を象徴するもので、国民誰もが吐き気を催す場面である。裏付けるように戦後、一人として首にされた判事はいない。
また衆院選挙の選挙制度は、最も民意が反映されない小選挙区制度を基本にしている。僅かな支持で、独裁政治が強行される。安倍晋三というカルト「神の国信者」の極右政権が、数々の犯罪歴を裏付けた。それでも主権者の怒りは不十分この上ない。
<丸を付けると無効?何も書かないと信任?主権者を愚民扱い!>
最近、読者からの「書くべし」との催促に対して、当然だと考えて最高裁判事の国民審査について、言論人としてただ一人批判した。むろん、十分ではないので、本日も警鐘を鳴らそうと思う。覚醒する国民が一人でも出てくれば幸いだと思いたい。
それにしても、ひどい国民審査のやり方である。国政選挙にからめて、そそくさと強行、それ信任されたといって、巨額の血税と地位を保全される超特権者。まともな民主主義の国のするやり方ではない。彼らは時の政権になびいた、正義と公正さを喪失した失格法曹人と見られている。多数国民の尊敬を集めることなど出来ないのだ。
「この判事は合格か」と感じて、丸を付けると無効票になる。反対に面倒だとばかりに、なにもしないで投票すると、それが信任したと判定される。これは実に悪どい審査方法であろう。
かくして政権や議会におもねるようなヒラメのような最高裁判事が、引き続き法廷を支配する。莫大な高額報酬と安定した地位を保証される。愚鈍な人物にとっては、最高のゆでガエルポストであろう。
事情通は「前回の国民審査では、反発した有権者が179万人も出た。丸を付けての無効投票による批判だ。今回はもっと出るかもしれない。彼らに言いたい。はっきりと✖をつけて不信任すべきである」と指摘している。✖をつけたらいい。まともな日本国憲法に準じる平和主義・人権主義を貫ける判事などいないのだから。
<司法修習で実務=憲法と正義と公正な判断を叩き込め!>
司法試験に運よく合格した修習生は、最高裁のもとで研修を受けるのだが、この教育が間違っている。「400万円の報酬を与えての研修は、実務ばかり教えて、裁判官としての矜持・倫理観・憲法観を叩きこんでいない。医師と同じで、倫理観を教え込まないため、事故を起こしても731部隊の軍医のように、反省も謝罪もしない。そのことを顧問弁護士までが率先して指導している。判事・検事・弁護士の中に、正義や公正を貫徹する、立派な人材が不足している」という指摘も本当である。
このことは凡人ジャーナリストも、次男の医療事故死(東芝病院)で、しかと叩きこまれてしまった。友人の中には最高裁にまで持ち込んだが、ヒラメに押しつぶされてしまった。最高裁が機能していない、そのためである。
司法修習について、議会は最高裁に対して改革を求めるべきである。その努力を見せない場合、急ぎ法改正をすればいい。そうしてこなかった議会と政府・法務省の対応にも、重大な問題がある。
「判事の中には、常識を知らないいかがわしい人物が少なくない。一段と高い場所から、法衣を着て、見下す法廷にも問題がある。平等主義に反している。戦後の民主主義は、仏作って魂入れずであろう」とも。
狂ったような最高裁に、メスを入れる国民審査でありたい。
2021年10月31日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)
列島をフクシマ放射能で埋め尽くす<本澤二郎の「日本の風景」(4250) : jlj0011のblog (livedoor.blog)
狂ってる日本の三権がまた一つ!
改憲宣言をした岸田首相(首相官邸HPより)
ついに明日31日、衆院選の投開票日を迎える。読売新聞の終盤情勢では「自民党の単独過半数維持は微妙」と報じられたほか、甘利明幹事長や複数の現役閣僚の劣勢が伝えられており、自民党にとって厳しい戦いになっていることは間違いない。
だが、そんなことで安心はまったくできない。重要なのは、改憲勢力をいかに削り取るか、ということだからだ。
憲法改正の国会発議には衆参両院それぞれで定数の3分の2が必要だが、自民だけで単独過半数の維持ができずとも、公明党とあわせた与党で過半数を確保するのは確実な情勢になっており、さらに改憲勢力である日本維新の会の躍進も伝えられている。
しかも、岸田文雄首相はこの選挙期間中も、安倍晋三・元首相や高市早苗政調会長と並んで極右雑誌に登場し、憲法改正を果たすと堂々宣言している。
たとえば「月刊Hanada」(飛鳥新社)は、表紙に「岸田文雄総理 憲法改正宣言!」と銘打ち、岸田首相のインタビューを掲載。そのインタビュー記事のタイトルは、「岸田文雄内閣総理大臣 憲法改正は必ずやる!」。
そして、インタビューで岸田首相は「総裁任期中の憲法改正の実現を目指します。これは当然のことです」と述べると、自民党の改憲4項目について、こう語っている。
「九条への自衛隊の明記は、当然です」
「緊急事態条項の創設も、災害の時代といわれ新たな緊急事態が予想されるなか、必須です」
さらに、岸田首相は同じく極右雑誌の「WiLL」(ワック)にも登場し、同様の主張を展開。岸田政権下での改憲に「手応えを感じています」と答えている。
そもそも、一国の首相がヘイトスピーチを連発しつづけるネトウヨ雑誌に平然と登場するというだけで一発アウトなのだが、この改憲をめぐる発言をひとつとっても、岸田首相がいかに安倍元首相にハンドリングされ、自分の意思のない危険な人物となっているかがはっきりとした。
2021/10/31 05:00徳島新聞
チラシを配って投票を呼び掛けるTYMEのメンバー=26日、徳島大常三島キャンパス
(徳島新聞)
衆院選の投開票日であるきょう、投票に行かないつもりの皆さんへ。2017年の前回衆院選で、徳島県の投票率(小選挙区)は46・47%と全国で最低でした。今回も棄権する人が多いかもしれません。そこで、そんな皆さんに代わって「投票に行かない理由」を、徳島大の饗場(あいば)和彦教授(政治学)にぶつけてみました。
「自分が投票しても何も変わらないから、行くつもりはありません」
饗場 前回衆院選の新潟3区では、2人の候補者が10万票近くを取って競り合い、結局50票差で勝敗が決まりました。つまり、1万人のうち2、3人の判断が違っていれば、逆の結果になり得たということです。一票は重いのです。
また「誰を勝たせるか」だけでなく「どの程度の人が投票するか」でも政治は変わります。今、若い世代の投票率は3割程度ですが、高齢世代は7割が投票するので、政府はお年寄りを意識した政策を打ち出します。若い人がもっと投票すると、政治はそちらを向くようになります。
「事前の調査で大差が付くと分かっている場合はどうですか。落選するであろう候補者に1票を投じる意味ってあるんでしょうか」
饗場 ガンジーはこんな言葉を残しています。「あなたのすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。そうしたことをするのは、世界を変えるためではなく、世界によって自分が変えられないようにするためである」。投票しない先には、選挙権がなくなったり、自由が保障されなくなったりする未来があるかもしれません。日本国憲法も「国民の不断の努力によって」、憲法が保障する自由と権利を保持しなければならない、と定めています。私たちは権利の上に眠ってはならず、権利を守るためには行動が必要なのです。
「そもそも選挙ってそんなに意味があるんですか」
饗場 政治には権力が必要で、政府は国家権力を背景に私たちを統治します。この権力は強大で、もし乱用されたら市民は大変な目に遭います。歴史上、国家による殺戮(さつりく)や抑圧はたびたび起きました。民主制であれば、権力を乱用する政府を選挙で変えることができます。この大事な民主主義を守るためには、投票という行動が必要です。ガンジーも行動を促していましたが、民主主義は自転車と同じで、こがないと倒れるのです。
「政治について知識がないので、投票すると結果をゆがめてしまう。だから投票しません」
饗場 学生にこういうタイプが多いです。ある意味、まじめなんですね。分かる人に任せておきたい気も分かりますが、それだとごく一部の人による偏った政治になり得ます。
例えば、81人の有権者がいて、9人ずつ9選挙区に分かれて選挙をするとします。9人のうち5人が投票すると投票率は56%で、今の日本とほぼ同じです。開票の結果、5選挙区でいずれもA党が3票、B党が2票を獲得すると、A党が選挙に勝って政権を取ります。しかし、A党に投票したのは「5選挙区×3人」の計15人のみです。つまり、わずか19%の意思で政治が動いてしまうのです。
こうした少数支配にならないためには、人に任せずに多くの人が投票しないといけません。
「いろいろと公約などを調べるのは面倒です」
饗場 シンプルに「与党か、野党か」という2択で考えてみてはどうでしょう。今の政治や社会の方向性に賛同するなら与党に、賛同しないなら野党に投じるというように。
「どんな点で『賛同するか否か』を考えればいいですか」
饗場 例えばコロナ下の経済支援など、日々の暮らしに直結するところで見る。これは分かりやすいですよね。日常で不都合は感じないかもしれませんが、民主主義に関わる問題や安全保障の課題も非常に重要なので、注目したい点です。
「未来に向けた約束である公約だけでなく、これまでに何をしてきたかも判断材料なんですね」
饗場 衆院解散を受けた10月15日の全国紙の1面を見比べてみましょう。朝日は「岸田・菅・安倍政権の4年問う」、毎日は「問われる国会軽視」、読売は「コロナ・経済争点」という見出しです。朝日と毎日はこれまでのこと、読売はこれからのことを重視しているのが見て取れます。
「投票所への入場券をなくした場合はどうなりますか」
饗場 入場券がなくても、投票所で選挙人名簿に名前があれば投票できます。
あいば・かずひこ 1960年滋賀県生まれ。読売新聞記者などを経て2007年より現職。専門は政治学、安全保障論、ジャーナリズム論。高校などで主権者教育に携わる。
◇
ここで挙げた「投票に行かない理由」は、饗場教授が学生からよく聞くものです。選挙啓発に取り組む徳島大生のグループ「TYME」は、この「行かない理由」とそれに対する「反論」をチラシにし、常三島キャンパスで投票を呼び掛けていました。コロナ下で私たちは政治が暮らしに直結していることを目の当たりにしました。民主主義を守るため、一人一人の「不断の努力」が求められています。
>これからの徳島を考える―徳島新聞選挙サイト「衆院選特集」
チラシを配って投票を呼び掛けるTYMEのメンバー=26日、徳島大常三島キャンパス
(徳島新聞)
衆院選の投開票日であるきょう、投票に行かないつもりの皆さんへ。2017年の前回衆院選で、徳島県の投票率(小選挙区)は46・47%と全国で最低でした。今回も棄権する人が多いかもしれません。そこで、そんな皆さんに代わって「投票に行かない理由」を、徳島大の饗場(あいば)和彦教授(政治学)にぶつけてみました。
「自分が投票しても何も変わらないから、行くつもりはありません」
饗場 前回衆院選の新潟3区では、2人の候補者が10万票近くを取って競り合い、結局50票差で勝敗が決まりました。つまり、1万人のうち2、3人の判断が違っていれば、逆の結果になり得たということです。一票は重いのです。
また「誰を勝たせるか」だけでなく「どの程度の人が投票するか」でも政治は変わります。今、若い世代の投票率は3割程度ですが、高齢世代は7割が投票するので、政府はお年寄りを意識した政策を打ち出します。若い人がもっと投票すると、政治はそちらを向くようになります。
「事前の調査で大差が付くと分かっている場合はどうですか。落選するであろう候補者に1票を投じる意味ってあるんでしょうか」
饗場 ガンジーはこんな言葉を残しています。「あなたのすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。そうしたことをするのは、世界を変えるためではなく、世界によって自分が変えられないようにするためである」。投票しない先には、選挙権がなくなったり、自由が保障されなくなったりする未来があるかもしれません。日本国憲法も「国民の不断の努力によって」、憲法が保障する自由と権利を保持しなければならない、と定めています。私たちは権利の上に眠ってはならず、権利を守るためには行動が必要なのです。
「そもそも選挙ってそんなに意味があるんですか」
饗場 政治には権力が必要で、政府は国家権力を背景に私たちを統治します。この権力は強大で、もし乱用されたら市民は大変な目に遭います。歴史上、国家による殺戮(さつりく)や抑圧はたびたび起きました。民主制であれば、権力を乱用する政府を選挙で変えることができます。この大事な民主主義を守るためには、投票という行動が必要です。ガンジーも行動を促していましたが、民主主義は自転車と同じで、こがないと倒れるのです。
「政治について知識がないので、投票すると結果をゆがめてしまう。だから投票しません」
饗場 学生にこういうタイプが多いです。ある意味、まじめなんですね。分かる人に任せておきたい気も分かりますが、それだとごく一部の人による偏った政治になり得ます。
例えば、81人の有権者がいて、9人ずつ9選挙区に分かれて選挙をするとします。9人のうち5人が投票すると投票率は56%で、今の日本とほぼ同じです。開票の結果、5選挙区でいずれもA党が3票、B党が2票を獲得すると、A党が選挙に勝って政権を取ります。しかし、A党に投票したのは「5選挙区×3人」の計15人のみです。つまり、わずか19%の意思で政治が動いてしまうのです。
こうした少数支配にならないためには、人に任せずに多くの人が投票しないといけません。
「いろいろと公約などを調べるのは面倒です」
饗場 シンプルに「与党か、野党か」という2択で考えてみてはどうでしょう。今の政治や社会の方向性に賛同するなら与党に、賛同しないなら野党に投じるというように。
「どんな点で『賛同するか否か』を考えればいいですか」
饗場 例えばコロナ下の経済支援など、日々の暮らしに直結するところで見る。これは分かりやすいですよね。日常で不都合は感じないかもしれませんが、民主主義に関わる問題や安全保障の課題も非常に重要なので、注目したい点です。
「未来に向けた約束である公約だけでなく、これまでに何をしてきたかも判断材料なんですね」
饗場 衆院解散を受けた10月15日の全国紙の1面を見比べてみましょう。朝日は「岸田・菅・安倍政権の4年問う」、毎日は「問われる国会軽視」、読売は「コロナ・経済争点」という見出しです。朝日と毎日はこれまでのこと、読売はこれからのことを重視しているのが見て取れます。
「投票所への入場券をなくした場合はどうなりますか」
饗場 入場券がなくても、投票所で選挙人名簿に名前があれば投票できます。
あいば・かずひこ 1960年滋賀県生まれ。読売新聞記者などを経て2007年より現職。専門は政治学、安全保障論、ジャーナリズム論。高校などで主権者教育に携わる。
◇
ここで挙げた「投票に行かない理由」は、饗場教授が学生からよく聞くものです。選挙啓発に取り組む徳島大生のグループ「TYME」は、この「行かない理由」とそれに対する「反論」をチラシにし、常三島キャンパスで投票を呼び掛けていました。コロナ下で私たちは政治が暮らしに直結していることを目の当たりにしました。民主主義を守るため、一人一人の「不断の努力」が求められています。
>これからの徳島を考える―徳島新聞選挙サイト「衆院選特集」