1927年に松江市沖で演習中だった日本海軍の軍艦4隻が衝突して119人が犠牲になった「美保関事件」で、沈没した駆逐艦「蕨」(全長88m)の船体を「美保関沖事件慰霊の会」などが水中ドローンで撮影、3D画像も作成した。水中慰霊碑の設置も検討している。

 船体は劣化しているだけでなく、漁網が大量に絡まっているといい、同会メンバーで島根大3年の大原圭太郎さんは「遺骨も残っていると考えられ、文化財や慰霊の場などとして適切に扱われることを願っている」と話している。

 調査したのは同会や九州大浅海底フロンティア研究センターなど。沈没地点は地元で魚礁として知られていた。